日本代表監督 -EUROの教訓-

2008年07月04日

ヨーロッパから極東に位置するこの国では、どうもサッカーに関しては
世界のトレンドから乗り遅れている。初出場のフランス大会はまだしも、
トルシエのフラット3(※彼はもうフラット3はやっていない(笑))にはじまって、
ジーコの中盤にタレントをただ並べただけのサッカー。
黄金のカルテットってあなたの現役時代じゃないですかと・・・(・・;)

札幌のHFCの運営もそうだが、前の代の総括をちゃんとしないと
それが生かされずに後任が選ばれることになる。

そして、やっとまともな人選だったオシムだったが・・・。


以前、当ブログでもちょろっと紹介したサッカーマガジン元編集長の千野圭一さんのコラム↓。
スペイン、ロシア!日本では活かされないEUROの教訓

まあ、今回もかなり辛口ですが面白かったので、ちょっと抜粋します。


>「日本にはフェルナンド・トーレスがいない」では
>お馬鹿指導者の発言になってしまうから気をつけたほうがいい。

ジーコ、かわいそう(笑)。
2006年ドイツW杯のグループリーグ敗退後に、
「日本にロナウドがいれば勝てた」と発言したのは有名な話。
そんな化け物が、最初からいたら苦労しねーよ(笑)。
そんなジーコもトルコでは、フェネルバフチェのチャンピオンズリーグの活躍によって
多分、名監督なんだろうな(笑)。


>やっぱり、守り倒す、岡田流で、きわどく最終予選を戦っていくのか、
>初秋から晩秋、そして真冬と続く、今回の予選では季節はずれの汗をたくさんかきそうだ。
>それも冷や汗だが。

き、きついw


>さて、では欧州選手権の教訓は? これまでもずっと、大会ごとのテクニカル・スタディは示されるが、
>いつも結論を導くことを避け、いつの間にかうやむや。これだから日本には優秀な指導者が育たない、で幕引き。

千野さんは、優勝したスペインもヒディングもオシムも「走る」ことが共通点であるとしている。
スペインは違うが個で勝る選手がいなければ、相手より走らなければ勝てるはずはない。
スペインの場合にしても、パスを無意味に回すのではなく有機的に回すには、
常に良いポジションにいるために走らなければならない。
オシム時代の千葉が強かったのは、相手よりも走り倒したからだ。
(やはり個で劣る札幌も相手より走り倒さねば勝てないだろう。
札幌が現状でハードワークしていないというつもりはない。だが、もっともっとやって欲しい。)


>で、結局、ロシアやスペインが良いサッカーを見せて、
>日本にも教訓になりそうなのにと周りが促しても、それだけで終わる。だから進歩などありえない。

良いところは、何でも学ぶべき。


>オシムさんもEURO08を視察されたようだ。その話を聞いてみたいし、
>本当に回復を祈って、代表監督に戻って欲しいという思いが強くなっている。

オシムは稀有で得がたい監督だ。
結果的にではあるが、90年代のユーゴの民族紛争が、
今の彼を生み出してしまったとすれば、それは歴史の皮肉でしかない。
そして、オシムのような経験をした監督を2度と出してはいけない。

彼を引き継ぐ監督は、多分誰であっても難しいだろう。
世界のトップの監督と日本のトップの監督のサッカーの違いを嘆いても
それが現実なのだから仕方がないのかもしれない・・・(・・;)

しかし、オシム復帰待望論があるのはわかるが、彼が復帰したとしても、
岡田さんにも意地があるだろうから、それこそ予選敗退の危機にでもならない限りは、
監督をすんなり譲るとも思えないのです・・・(笑)。


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