2009年12月03日
ピッチ上で最後の姿がちょっとでも見られれば、と思ってはいましたが、まさかあんな劇的なことになるとは。OSC仲間の涙腺が次々と決壊していったので自分は冷静でいたつもりでしたが、ゴール(PK)の後にレプリカユニをブン回しながら軽い興奮状態だったことは確かです。あんな結末あり得ないもの。決して順風満帆なサッカー人生とは言えなかった曽田さんにサッカーの神様が最後にデカイ贈り物をくれたのでしょう。挨拶の言葉も紋切り型ではなく、曽田らしいなぁと思いながら聞いていました。 引退セレモニーに隠れた感じにはなりましたが、ユースチームも勢揃いして、コンサドーレというクラブがこういう規模で運営されているというのが目に見える形となったのは非常によかったと思います。ただあれだけの人数がいながらトップチームに進める選手は片手ぐらいという厳しさも忘れてはいけないと思います。ユースを経験してその後サッカーに携わっていくことも立派な育成だとは思いますが、本人にしてみれば夢が叶わなかったということでしょうし、遠くから見守るしかないということですね。 駐車券が取れなかったこともあって土曜日から札幌にいたにも関わらず契約満了選手が発表されていたことを知りませんでした。ノートパソコンを持ってくれば良かったのですが荷物になるのでやめたのが失敗でした。 サンクスウォークでゴール裏に選手がやってきて、曽田の胴上げを行なったあと、胴上げされる何人かの選手たちをみて胴上げされている選手は契約満了なんだとはじめて気づきました。と同時に1階の柱に貼付けられていた選手のペナントと挨拶文に向かって携帯やカメラで写している人が大勢いたことの意味も理解できました。発表時期について、いろいろ意見はあるでしょうが、自分は今回のようにホーム最終戦前に行なった方が良いと感じました。別れが辛いことには変わりはないし、せめてそれらの選手に思いを伝える機会は設けられて当然だろうと思います。これまでチームのために頑張ってくれたんだから。 ホーム最終戦の余韻に浸りながらビッグフラッグを片付け、外に出ようとしたら北2ゲートがすごく混んでいました。どうも出口に選手が見送りに来ているようで空いていた北3ゲートから出ることにしました。そこにも選手がいるとは思ってもみなかったので少し驚きました。選手との触れ合いにはあまり興味はなく入場時のお出迎えもスルーしているのですが、柴田が目を真っ赤にしながら立っているのを目にしたらスルーして帰るわけには行かないなと。左側にいた岡本や曳地はパスして、まっすぐ柴田のところへ行って手を握ったのはいいんだけど掛ける言葉も見つからなくって自分でも何言ってるんだか分かんなくて。でも柴田はじっとこっちの顔をしっかり見つめて聞いてくれていた。あの日はじめて泣きそうになりました。隣にいた上原にも声をかけ、その奥には大伍がいたけどやっぱりスルーして(ユース出身選手と握手したりするのってなんとなく照れくさいんですよ)最後に箕輪と握手しながら来年への想いを託して帰路につきました。彼もまたしっかりと目をみつめて話を聞いてくれていました。こういう姿勢の選手に接すると、選手との触れ合いも悪くないな、と思います。 ここ何年かの冬のCVS交流会に来てくれた選手のなかで3人(元気、謙伍、柴田)も契約満了となってしまったのが辛いところですが、選手生活を続けたいという意思がある限り道は開けると思います。対戦相手となったときには応援できませんが(恩返しもいらないよ)活躍を願ってやみません。 時間が経つにつれて虚脱感を感じています。ヴェルディ戦へ出かける予定もないですし、OSCの忘年会やCVS交流会に参加しつつ緩やかに2009シーズンから2010シーズンへ気持ちを切り替えていくことになるのでしょうね。 劇的な結末を演出した形となった審判さんですが、あのプレイ自体はPKを貰いにいったわけでもないしあの場の雰囲気がそうさせたとしか言いようがありません。審判とは敵対するのではなく、上手に乗せていいジャッジングを引き出していくべきだと思います。それにしても聳城さんはいいジャッジングしていましたねぇ。こういう人が成長して早く笛を吹けるようになって欲しいなと思います。