2013年12月17日
小野 伸二、札幌へ移籍か。 最近、色々なところでこのニュースを目にする。 最初は、「前にもジュニーニョ獲得かってあったし、どうせガセだよなぁ」と思っていたけれど、ノノさんも言及しているみたいだし、獲りにいっているのはガチの模様。 こういうのって、いいよね。 獲れる獲れないはあるにせよ、夢がある。 2010年のシーズンオフ、あの時のクリスマスプレゼントは砂さん残留のニュースだった。 さてさて、今年はサンタが現れるのか、続報に期待ですな。 んで、まずはそんなビッグネームの動向の前に、もう一つのニュースから。 「栃木MF、菊岡 拓朗の加入は週明けに発表されることになった」by報知 小野の影に霞んでしまった感はあるものの、これ、地味に大きな補強だよね。 菊岡はカズゥより一つ上の28歳。 2013シーズンは栃木で35試合に出場、左サイドを主戦場としているが、トップ下、ボランチもこなせるユーティリティーなプレーヤー。 キャリアもJ2で211試合出場、26ゴールと十分。 テクニックとキックの精度には定評があり、財前さんの目指すつなぐフットボールにも問題なくフィットしそう。 身長が163cmと低いが、ハードワークもできる。(これは主観。) カズゥ、深井が故障で来季開幕は絶望的、手薄になっているボランチを補強するというのが菊岡獲得の目的とのこと。(by報知) でも、それだけじゃないよね。 カズゥと深井が戻ってくれば、宮澤、河合、更には堀米と、ボランチの戦力は十分すぎるくらい。 復帰までのつなぎ役として選手を獲得するなんて、三上さんが、そんな底の浅い補強をするはずがない。 それに、そんな底の浅い補強のために大枚をはたく余裕は、札幌にはない(笑) それじゃ、菊岡獲得の真意はどこにあるのか? 僕は、選手起用の幅を広げることにあるんじゃないかと思うんですよね。 そのミソが、キッカーと、ジョーカー。 キッカー不足。 これ、今年の札幌のウィークポイントといえると思うんですよ。 上原、ソンジンは高さでは優位に立つことが多かったし、フェホ…は、微妙だったけれど、総じてセットプレーで勝てる要素は多かったはず。 ところが、今シーズンのセットプレーでの得点って、あんまりない。 2005年の池内が記録したチームトップの11ゴールに比べれば、雲泥の差。 …って、これは極端だったけれど。。。 フリーキックに至っては、カズゥが離脱してからはイマイチ期待できず。 ごく近い距離での砂さんと、たまに出場していたレコンビンくらい。 セットプレーの重要度が増している現代のフットボールにおいて、キッカーがいるかいないかって、地味だけど案外大きな要素。 ところが、今年の札幌はキッカー不在の時間が長かった。 カズゥとレコンビンをキッカーとすれば、二人がピッチにいなかった時間は全体の2割以上。 菊岡が加入すれば、常にフィールドにキッカーを置いておける可能性は高くなるし、選手交代のバリエーションも増える。 それに、ピッチに利き足の違う二人のキッカーがいれば、GKの迷いも誘える。 これ、結構面白いと思うんですよ。 そして、ジョーカーの用兵。 試合が膠着した時、相手に流れを持って行かれた時、場の流れを一変させる切り札、いわゆる、ジョーカー。 2007年の砂さん、謙伍を知っている札幌サポなら、この重要性はわかるはず。 若手選手では出来ない役回り。 当然、ジョーカーとして使いたい選手はスタメンでも使いたい選手なわけで、用兵は難しくなる。 んで、今年の札幌で、この役目を担うことが多かったのが、前田と、ヤスこと今は熊本の岡本 賢明。 テクニックがあり、決定力もある。更にはハードワークもできる。(あ、前田はハードワークできないか。。。) これって、まんま菊岡とかぶるよね。 キッカーとしても、ジョーカーとしても使えて、しかも、怪我が少ない。 これほど、計算しやすい選手ってあんまりいないんじゃないかなぁ。 財前さんにしてみれば、色々な役回りができる菊岡が加わることは、まんま、用兵の幅が広がることになるわけで。 誰誰にしかできないからという消極的な用兵ではなく、相手に応じた積極的な用兵がしやすくなる。 それが、菊岡獲得の一番のメリットになるんじゃないかなぁと思うわけです。 まぁ、まずは無事に獲得できることが第一なわけですが。。。 早く公式で発表があることを願います!
2013年12月12日
「あぁ、ホスンがいればなぁ…」 今シーズン、こう思っていたのは僕だけじゃないと思うのですよ。 いや、別に、杉山がとりたてて悪い訳じゃないですよ。 38試合に出場し、43失点、防御率1.13。 今シーズン出場したGK43人中、12番目。 J2各チームのレギュラーGKで見れば、8番目。 決して悪くはないのさ。 でも、なんか物足りないんだよね…。 杉山には、高原のような安心感も、優也のようなスーパーセーブもない。 キックは下手だけど、シュートストップはまずまず。 ハイボールの処理が不安だけど、凡ミスは少ない。 悪くない。 悪くはないけど…物足りない。 本気でJ1昇格を、J1定着を目指すなら、今の杉山では、物足りない。 これは、札幌サポなら一致する意見だと思う。 本気でJ1を視野に入れるなら、GKは間違いなく、札幌のウィークポイント。 じゃあ、杉山の成長にかけるのか? 杉山は今年、32歳。 来年33という年齢を考えると、ここから劇的に伸びるとも考えにくい。 じゃあ、ホスンの復帰を待つのか? アキレス腱断裂の大けが、試合勘も戻っていないだろうし、不確定要素が多すぎる。 阿波加は、まだまだ経験不足。 将来的に守護神を担ってほしい逸材ではあるが、まだ早い。 ノノさんは、来年はJ1を狙うことを明言している。 なら、今必要なのは、J1でも通用するレベルのGK。 そこで、白羽の矢が立ったのが、長崎のGK、金山 隼樹。 今シーズン、JFLから昇格したばかりの長崎を6位に押し上げたのはリーグ1位の40失点という守備力。 その守護神だったのが、金山。 39試合に出場し、34失点、防御率は何と0.87。 もちろんこれは、J2各チームのレギュラーGKの中ではNo.1の数字。 いわば、J2でNo.1のGK。 そんな金山が、札幌へ完全移籍。 これ、最高の補強だよね。 来シーズン、時期は分からないけれど、恐らくホスンが復帰してくる。 ホスンだって、2011年は防御率0.83を記録した最高クラスのGK。 金山とホスン。 来シーズンの札幌のゴールマウスは、この二人がメインで争うことになる。 J2トップレベルでの、ポジション争い。 そこに、安心の杉山が控えていて、育成枠で阿波加がいる。 これ、面白いよね。 想像するだけで、わくわくしてくる。 札幌のゴールマウスを奪い合う、ハイレベルな競争。 これでこそ、成長するってものでしょう! 久しぶりに、守護神と呼びたくなるGKが現れるか。 期待です!
2013年12月08日
J1昇格プレーオフ、J1行きの最後の切符をつかみ取ったのは、徳島。 個々の技術レベル、プレーの華麗さでは京都の方が上でも、この試合では徳島の方が気持ちが上回っていた印象。 戦力差を埋める最後のピースは、結局メンタルだよね。 才能があるヤツより、気持ちの強いヤツが、最後は勝る。 それはチームも、選手も一緒。 荒野 拓馬、メキシコへ。 去年のブラジルに続き、今年も武者修行。 「メンタル的に弱い部分があるので、そこを磨きたい」ということらしいけれど、これってすごいことだよね。 荒野にとって、今年は間違いなくプロ入り最高の一年。 30試合出場、4ゴールはもちろんキャリアハイ、更には初ゴール。 余韻に浸りつつ、しっかり体を休めたって誰にも文句は言われないと思うのさ。 それでも、荒野は自分のプレーに満足せず、更なる成長を求める、と。 こういうハングリーな選手は強いよね。 まさしく、プロフェッショナルだと思う。 んで、対してこちらは残念なニュース。 三上 陽輔、契約満了で退団。 個人的には、三上は期待の選手だったんだよね。 ポストプレーも上手いし、テクニックもあるし、体の強さもある。 1トップを張るのに、こんなに適した選手っていないと思うので。 だから、三上退団のニュースを聞いた時はショックだった。 ヒッキーの契約満了の理屈は、何となくわかる。 でも、三上の契約満了は疑問点だらけだったのですよ。 そんな中、道新で目にしたこの一文。 「2人はすぐに痛みを訴えるなど、精神的な甘さや弱さがある。他のチームでプレーすることで、選手として成長してほしい」 あ~、なるほどね。 そういうわけだったのね。 ただでさえ、精神的に弱い札幌の若手メンバー。 その中でさえ、甘さがあるというなら…まぁ、仕方ないのかな…。 才能だけでは、大成出来ない。 才能があるヤツより、気持ちの強いヤツが、最後は勝る。 一度、契約満了でチームを去った謙伍が、チームに復帰。 これで、「外で活躍すれば、もう一度戻すよ」という道筋を、チームは明らかにした。 これって、これからもユース選手のリリース、そしてキャッチが増えるという前フリだよね。 だったら、腐っている暇なんてないよね。 レンタルでの武者修行ではなく、契約満了、完全リリースで退路を断たれた三上。 ここで踏み止まり、プレーヤーとして一皮むけることができるか。 それとも、この程度のプレーヤーだったと姿を消すか。 ここが正念場。 そんなタマじゃないよな?三上?
2013年12月04日
故郷っていうのはやっぱり特別なものだよね。 ずっと離れていても、故郷の恋しさは変わらないし、同郷出身というだけで、見ず知らずの人とも簡単に仲間になれちゃう。 故郷への想いにはそんな力がだからこその地元アピールであり、「北海道から世界へ」というスローガンの意味があるわけで。 他県出身者が、地元のチームでプレーしたいと思うのも、当然のこと。 岡本賢明、ロアッソ熊本へ完全移籍。 ヤスはルーテル学院卒業後、2007年からの7年間在籍。 砂さんに次ぐ在籍年数で、生え抜きとしては最古参。 (途中抜けしたカズゥを含めれば2番手かな?) まだ25歳なのに、若手中心のチームでは中堅~ベテランの域に入るというヤングアダルトなプレーヤー。 通算で公式戦161試合出場、21得点。 数字としては平凡かもしれないけれど、途中出場でも流れを変えられて、得点感覚に優れた選手。 ルーキーイヤーからコンスタントに試合出場はしており、J1昇格もJ2降格も2度経験する等、経験値的にも悪くない。 年齢的に見てもまだまだ伸びしろがあるし、きっかけがあれば大化けするんじゃないかという期待感もある。 だけど、今回、クラブが下した決断は、完全移籍。 もったいない。 僕なら、そう思う。 金の卵を、やすやす完全移籍で手放すのか、と。 だけど、ヤス自身の将来を考えるとどうなんだろう。 「ひざの故障があり、現状で札幌での先発は厳しい。熊本はスタメンで期待しており、本人のためになる」 これは道新の記事。 これ、札幌としてはスーパーサブとしての起用がメインになるってことだよね。 自分より年下の荒野が台頭し、英雄レコンビンは内外の期待を受けて起用機会増加中。 更に来シーズンからは、ユース出身で札幌サポからの人気も健在な謙伍が復帰してくる。 怪我がちのヤスが、この中でスタメンを勝ち取ることができるのか。 それって、決して簡単ではない。 体調が万全ならまだしも、怪我がちでは、連続してプレーで結果を示す機会も限られるしね。 それなら、最初からスタメンでの起用を考えてくれるチームに行って、出場機会を求めるというのは、プレーヤーとしてアリな選択だよね。 札幌としては、来シーズンはルーキー4名に謙伍の加入が決まっているが、計約満了が発表されたのは、曳地と三上のみ。 来シーズンも今期並みの強化費を前提に考えると、若手複数人、あるいはある程度の年棒の選手を手放さざるを得ない状況でもある。 そんな中、ヤスの故郷、熊本からの完全移籍のオファー。 ヤスの今年の契約が単年契約だったのかはわからないけれど、札幌としても手を打てるオファーがあったからこそ、リリースを決められたのかも。 出場機会が減りそうなリアルの中、届いた故郷のクラブからの誘い。 突き詰めて考えると、ある意味、これが一番最良のタイミングでの別れなのかもしれない。 2007年、サテライトリーグの鹿島戦。 背番号23を背負ったルーキーのプレーに心踊らされた。 ルーキーとは思えない落ち着きと、そして、ボールを持った時に醸し出す期待感。 面白い。 彼のプレーは、面白い。 それが、僕が初めて彼を見た時の印象。 そしてそれは、今も変わっていない。 Good Bye、ヤス。 願わくば、熊本のバンディエラとならんことを。
プロフィール
千葉県在住のコンササポです。 観戦は関東地方での試合を中心に、たまにホーム参戦も。
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