おかえり、謙伍。

2013年11月27日

北海道とともに、世界へ

男野々村、嘘は申しません。
スローガンに偽りなし。
道産子比率が赤マル急上昇のチームに、また一人、道産子選手の加入が決定。

Kengo is Back
石井謙伍、復帰。

やってくれるね~、ノノさん!
久しぶりにあのチャントが歌えると思うと、身震いしてくるわ!
タオマフ回す練習しておかないと。。。

お帰り、謙伍。
ユース上がりのあの頃とは違い、今回は即戦力として、期待されるのはとにかく結果。
温情移籍じゃないってこと、証明してくれよ!


以上、一通りのご挨拶。

で、リアルな話、謙伍獲得の真意はどこにあるのか?


道産子選手、ユース出身者の比率を高めて、地域に根差したクラブを内外にアピールする?
そうね、確かにそれもあるよね。
経営面では、謙伍を獲得するメリットは確かにあると思う。

じゃあ、戦力としてはどうなのか?

謙伍の2013シーズンを振り返ってみると、29試合に出場し、5ゴール。
悪くないよね。
札幌で5ゴール以上をマークしているのは内村、上原、岡本だけ。
得点力があり、ハードワークできるサイドハーフとしてみれば、決して悪くない。
愛媛の総得点43点ということを考えると、札幌ではもっと取れるかもしれない。(ちなみに、札幌は60点。)
ただ、主戦場となるであろう右サイドには、プチブレイク中の荒野、怪我明けプリンスの古田、ベトナムの英雄レコンビンがいて、更には三上、岡本といったメンバーも。
手薄どころか、一番層の厚いポジション。
そこに、謙伍が入り込むことができるのか。
正直、突き抜けた戦力になるかどうかは、微妙だと思う。

じゃあ、謙伍に期待するところは何か?

僕は、それはメンタル的な強さじゃないかと思う。

ユース出身でチームから大切に育てられたにも関わらず、結果を出せずに戦力外。
どん底の中、必死で居場所を作った愛媛での4年間。
サッカー選手として、現役スレスレのところで踏みとどまり、這い上がった経験は、間違いなく、謙伍のメンタルを成長させていると思うのさ。
今の札幌は、若い選手が多い分、精神的なもろさがある。
周りをぐいぐい引っ張るようなベテラン選手も少ないしね。
多分、謙伍は札幌にいる誰よりも、結果を出すことの重要性を体感してきている。
その危機感、メンタルは、単純にははかれないプラスの力を、チーム全体にもたらす。
石井謙伍というフットボーラーは、プレーだけではなく、その存在で、チームにプラスの空気を作り出す。
それこそが、謙伍に一番期待されていることじゃないかなぁ。

ビハインドの中、満を持して投入される謙伍。
スタジアム全体の空気が一気に変わる。
「こいつがいれば、何とかしてくれる。」
チームの雰囲気を変えられる男、そんな姿を期待しているよ!





まだ公式ではないけれど、一部メディアでは曳地が戦力外との文字。
来る人がいれば、去る人もいる。
今年はまだ、公式で戦力外が発表された選手はいない。
ただ、既に5人の獲得が決まっている以上、誰かが押し出されるのは必然。
さぁ、次はどんなニュースが飛び込んでくるやら。
ガヤ?さすがにそれはないか。。。


次へ。

2013年11月25日

2013年シーズン最終節、勝てばプレーオフ進出決定はほぼ決まり。
大一番を前に、集まった観客は今期一番の24,813人。
照明が落とされ、J2とは思えない雰囲気を醸し出したドームに、大観衆の声援、そしてゴール裏の見事な人文字。
2011年の最終節もそうだったけれど、この雰囲気を作り出せるのって、やっぱり凄いよね。
これが、チームの一番の財産だと思う。

さて、最高のお膳立てがされた最終節、結果はスコアレスドロー。
16位のチーム相手に、内容はほぼ互角で、相手を崩した決定的なシーンはごくわずか。
最後はポリシーを曲げてまで、慣れないパワープレーでゴールを狙うも、逆に単調な攻撃では相手の脅威にならず、見せ場のないまま試合終了。

まぁ、要因は色々ある。
ソンジン不在で最終ラインの勝手が違ったこととか、下位相手で勝ちがちらつく状態で慎重になり過ぎたとか、プレッシャーのかかる試合経験不足とか。
おそらく、一つ一つの要因の影響はごくわずかで、その全ての積み重ねが、あと一歩届かなかった要因。
小さいけれども大きな差。
これが、J1に昇格、定着したければ越えなければいけない壁なのかな。

何にせよ、選手たちにとっては手痛い経験になりましたな。
でもこれは、本当に大きな経験。
大切なのは、この悔しさを忘れずに次につなげること。
頼むよ!

今年はプレーオフへの道は断たれたけれど、何にも悲観することなんてない。
むしろ一番怖かったのは、今のように中途半端な力で勢いだけで昇格してい、
J1でボロボロにされてしまうこと。
ノノさんが来て、チーム初のOB監督が就任して、北海道色を高めて。
今は、オンリーワンのチームになるための道半ば。
何にも、焦ることなんてない。
じっくり、チームを、クラブを作っていけばいいじゃないか。
さぁ、2014シーズンのスタートだ!


そういえば、セレモニーでゴール裏に掲げられた断幕は素晴らしかったですね。
スポンサー様、今年1年ありがとうございました!
来年もまた、よろしくお願いします!


post by nefty

19:08

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仁義なき戦い@放送席。

2013年11月21日

男は大人になったって、子供みたいなもの。
自分より前を歩いているサラリーマンがいれば追い抜きたくなる。
美味しいお店に連れて行かれても、「いや、俺の知っているあの店の方が旨い」と張り合いたくなる。
たとえおっさんになっても、一度スイッチが入ると負けたくない、それが男っていうものでしょう。

天皇杯4回戦、ヴァンフォーレ甲府 対 コンサドーレ札幌。

一番の見どころは、甲府 海野会長と、札幌、野々村社長の放送席でのガチバトル。
お互い、遠慮しあう静かな立ち上がりも、札幌に手を焼く甲府にしびれを切らし、海野会長は解説を放棄して完全に応援モード突入。
失点してからはノノさんも完全に札幌応援モードに移行し、もはや公平な解説なんてくそくらえ。
そりゃそうだ。
チーム愛に溢れた二人を連れてくれば、こうなるよね。。。
ほぼ無観客試合のスタジアムで、熱く燃え上がる放送席。
いやいや、近年まれにみるナイスゲームでした。。。

試合自体は、サテライトチームでよくやったと思いますよ。
むしろ、甲府の不甲斐なさの方にびっくりしたけれど。
阿波加は安定していたし、前(弟)も十分使えそう、前(兄)も復活してきたし、パウロンのフィジカルはやっぱりそれだけで見ごたえがある。。。
残念だったのは、純貴と古田。
純貴はトップ下だったとはいえ、貴重な実戦。
何よりも結果が欲しかった。
ライバルがひしめく1トップのポジション争いの中で、もう若さは言い訳にならない。後がないよ。
古田は焦らず、来年開幕に間に合うように調整してほしい。
昨日のプレーを見る限りでは、トップフォームには程遠い。
焦らず、完全復活を。


この試合は、特に札幌にとっては位置づけが難しい試合だったと思うのですよ。
3日後には、プレーオフをかけた最終節。
天皇杯も捨てがたいが、ここまできて最終節でこけるわけにもいかない。
サブメンバー中心で臨んで二兎を追う選択肢もあったと思うけれど、財前さんが選択したのは完全な天皇杯ぶっちぎり。
並べてきたのはサポですら目を疑う見事なサテライトチーム。
小山内がセンターバック、前兄弟の共演、純貴トップ下、そしてベンチには種村、内山って。
「いや、ある意味面白いけれど、これ、勝つ気ないよね!?」という編成。
おそらく、チーム全体で変に意識を分散させるのではなく、最終節だけに完全集中させたかったのだと思うのですよ。
誰にでもいい顔をしていたのでは本命のあの子は口説けない、他をぶっちぎって本命のあの子にだけアプローチするからこそ、説得力があるのと同じ。
僕は、この選択で正しいと思う。
天皇杯で一つ勝ち上がるよりも、プレーオフに進み、異常な重圧の中での試合を経験した方が、チームとしての経験値は確実に上がる。
来年、再来年を見据えれば、今は何よりもプレーオフ進出権を得ることが全て。
これで後腐れが無くなった。
さぁ、最終節のホームでプレーオフ進出を決めてやろうじゃないか!!