札幌というカラー。

2014年09月06日

あの一瞬、われらがフライングうちなんちゅ、上原 慎也の高さは意味を成さなくなった。

長崎の反撃の1点。
佐藤 洸一の動きは、まさしくストライカーのそれだった。
マークについていた上原の位置を確認して、内に飛び込むと見せかけて身を翻し、外へ。
完全にマークを外した後は、フリーで丁寧にゴールに流し込むだけ。
昇格を決めた2011年の最終節、FC東京戦で内村が見せた動きと同様、高度な駆け引きからの見事な得点。
センターバックでもない上原に多くを求めるのは酷ではあるけれど、目の前でマークを外されたこの悔しさを忘れずに、リベンジしてほしいですな。

・・・まぁ、得点に至るまでの流れとか、根本的な問題は他にあるとは思うんだけどね。。。


指揮をとった名塚コーチ自ら、「無様」と切り捨てた今日の試合。
序盤を除けば、長崎に圧倒されっ放し。
前半途中から押し込まれた流れに危機感を感じてか、ハーフタイムで「攻めるぞ」と激を飛ばしたものの、後半はシュートを打つことすらままならず。
まぁね。傍から見れば、無様と言われても仕方ないかもしれない。


でも、僕は今日の試合、決して無様ではなかったと思うのですよ。

確かに、理想のプレーとは程遠い出来だったかもしれない。
一方的に押し込まれて、楽しいサッカーとは言えなかったかもしれない。

でも、選手たちは最後まで気持ちを切らさずに、果敢にボールにアタックし続けた。
サポーターも、体を張って耐え忍ぶ選手たちを大きな声援で後押しした。
そして、死に物狂いで手に入れた、勝ち点3。
試合終了後、誇らしげに鳴り響く、「We Are Sapporo」コール。
「どうだ?これが札幌だ!」と言わんばかりに響き渡るコールに、やけにぐっときた。

選手たちには、悔しさの残る試合だったかもしれない。
それは更に成長するために必要なことだから、それはそれでいいと思う。
でも、それはそれとして、今日の試合は、胸を張っていいと思う。
不格好かもしれない。
でも、チームが、スタジアムが一丸となって、勝った。
それがすっごく嬉しくも誇らしくもあり、そしてその場にいられなかったことが、少し悔しくもあった。

今の札幌に、チームとしての独自色はまだ無いかもしれない。
でも、選手たちが、チーム全体が、スタジアム全体が、一体となるあの感じ。
もしかしたら、それこそが、札幌が外に向かって誇れる、「札幌らしさ」なのかもしれないですな。



今日は、ヨメがノリノリだったからか、2本立て~。

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北海道のうどんを愛する皆様方、ごめんなさいね。。。
他県民から見ると、北海道=うどんのイメージが無いもので。。。
北海道は何を食べてもおいしい、という漠然としたイメージはあるんだけどね。。。


閑話休題。


さて、監督交代。

うん、いいじゃないか。
財前さんには「ありがとう」を、そして、バルバリッチ監督には、「頼むよ」を。
それでいいじゃないか。

寂しさはあるけれど、ある時にはドライな別れも必要なもの。
これが、プロスポーツの厳しさでもあり、悲しさでもあるから。

それよりも今は、クラブとしての変化、成長を喜ぶべきだと思ったのですよ。
監督交代に当たり、社長自らサポーターに対してこれだけ丁寧に理由を説明してくれるクラブって、国内にどれだけあるか。
社長がノノさんだから、というのは置いておいてね。
よくよく考えると、これって、本当に幸せなことだと思う。
社長は、真剣に、全力でサポーターと向き合ってくれている。
だったら、サポーターはクラブの決定を信じるしかないじゃないか。

イヴィッツァ・バルバリッチ監督。
いいじゃないの!
信じてついていきますよ!


・・・だけど、一つだけ。
たった一つだけ、クラブに希望したいことがある。

クラブとして、目指すチームの理想像だけは、絶対に曲げないでほしい。
誰が監督になっても、色が変わらないチーム。
チームとしての独自色を持ち、その色を踏襲した上でプラスアルファを積み上げてくれる監督を連れてこられるチーム。
僕は、札幌にそんなチームになってほしいから。

パスをつないで、みんなが楽しくなるようなサッカー。
その実現に向けて、手腕を期待します。

目指すは、Only1!