仁義なき戦い@放送席。

2013年11月21日

男は大人になったって、子供みたいなもの。
自分より前を歩いているサラリーマンがいれば追い抜きたくなる。
美味しいお店に連れて行かれても、「いや、俺の知っているあの店の方が旨い」と張り合いたくなる。
たとえおっさんになっても、一度スイッチが入ると負けたくない、それが男っていうものでしょう。

天皇杯4回戦、ヴァンフォーレ甲府 対 コンサドーレ札幌。

一番の見どころは、甲府 海野会長と、札幌、野々村社長の放送席でのガチバトル。
お互い、遠慮しあう静かな立ち上がりも、札幌に手を焼く甲府にしびれを切らし、海野会長は解説を放棄して完全に応援モード突入。
失点してからはノノさんも完全に札幌応援モードに移行し、もはや公平な解説なんてくそくらえ。
そりゃそうだ。
チーム愛に溢れた二人を連れてくれば、こうなるよね。。。
ほぼ無観客試合のスタジアムで、熱く燃え上がる放送席。
いやいや、近年まれにみるナイスゲームでした。。。

試合自体は、サテライトチームでよくやったと思いますよ。
むしろ、甲府の不甲斐なさの方にびっくりしたけれど。
阿波加は安定していたし、前(弟)も十分使えそう、前(兄)も復活してきたし、パウロンのフィジカルはやっぱりそれだけで見ごたえがある。。。
残念だったのは、純貴と古田。
純貴はトップ下だったとはいえ、貴重な実戦。
何よりも結果が欲しかった。
ライバルがひしめく1トップのポジション争いの中で、もう若さは言い訳にならない。後がないよ。
古田は焦らず、来年開幕に間に合うように調整してほしい。
昨日のプレーを見る限りでは、トップフォームには程遠い。
焦らず、完全復活を。


この試合は、特に札幌にとっては位置づけが難しい試合だったと思うのですよ。
3日後には、プレーオフをかけた最終節。
天皇杯も捨てがたいが、ここまできて最終節でこけるわけにもいかない。
サブメンバー中心で臨んで二兎を追う選択肢もあったと思うけれど、財前さんが選択したのは完全な天皇杯ぶっちぎり。
並べてきたのはサポですら目を疑う見事なサテライトチーム。
小山内がセンターバック、前兄弟の共演、純貴トップ下、そしてベンチには種村、内山って。
「いや、ある意味面白いけれど、これ、勝つ気ないよね!?」という編成。
おそらく、チーム全体で変に意識を分散させるのではなく、最終節だけに完全集中させたかったのだと思うのですよ。
誰にでもいい顔をしていたのでは本命のあの子は口説けない、他をぶっちぎって本命のあの子にだけアプローチするからこそ、説得力があるのと同じ。
僕は、この選択で正しいと思う。
天皇杯で一つ勝ち上がるよりも、プレーオフに進み、異常な重圧の中での試合を経験した方が、チームとしての経験値は確実に上がる。
来年、再来年を見据えれば、今は何よりもプレーオフ進出権を得ることが全て。
これで後腐れが無くなった。
さぁ、最終節のホームでプレーオフ進出を決めてやろうじゃないか!!


この記事に対するコメント一覧

コメントする