2006年11月29日
SMR(スポーツ・マネジメント・レビュー)という、ちょっと値段の高い季刊誌がございまして、その最新号に「横浜FC 1999-2006 8年の軌跡。 たどりついたビジネスモデル。」なる記事が掲載されております(森雅史=文)。 うがった見方をすれば、奥寺社長の言い訳と読めなくもない記事ですが(いや、それはあまりに意地悪な読み方で、素直に読めば「なるほど」と思うことが多いのですが)、ここでは、記事の最後の部分をご紹介。 ---引用ここから--- キャプテンの城選手は入団した当初の、まだ公園の一角を借りて練習していた03年を思い出しながら、こう語った。 「最初にクラブに来た時は練習場もなくて悔しい思いもしました。でもクラブは頑張ってくれたと思います。これからは僕たち選手が頑張って、クラブにもっと頑張ってもらえるようプレッシャーをかけていきたいですね。最初の頃に比べると数段上だと思うけど、他のクラブを考えるとまだまだだと思っておかないといけませんから」 ---引用ここまで--- あまりに優等生なコメントだとは思うけれど(どうしても素直に読めないわたし^^;)、理想的な関係だと思います。クラブとチームとがいい意味での緊張感を保ちながら、発展していける関係。 こういうことの積み重ねが、いい結果につながるんでしょうね。
2006年11月28日
ここんとこしばらく、天皇杯の決勝戦は同じ場所で観戦してます。また今年も同じような場所を買ったので、いつもの方にも、きっとお会いすることでしょう(その前にフクアリかどこかでお会いしそうな気もしますが)。 という個人的な話はさておき、天皇杯といえば、前回は浦和レッズが優勝、その前が東京ヴェルディ1969、そしてその前はジュビロ磐田-優勝監督は、柳下正明氏でありました。当時の柳下氏は(報道によれば、ジュビロのフロントと揉めて)すでに磐田監督の退任は決まっていて、天皇杯のタイトルはいわば置き土産でありました。 退任が決まった身で天皇杯を制した柳下監督のコメント その決勝戦で撮った写真↓
2006年11月28日
今朝の北海道新聞に「三浦俊也・現大宮アルディージャ監督に、コンサドーレの次期監督を要請へ」の大きな見出しがありましたが、果たしてどうなんだろうか?と考えると、そもそもコンサドーレは何を目指しているのか?に行き着いてしまって、頭の中が堂々巡りになってしまいます。 この先、向かおうとしているのは-絶対にぶれない軸になることは-、柳下監督のアクションサッカーなのか?何がなんでもとにかくJ1昇格なのか?もっと言えば、何もしなければ補助金打ち切り等々で破綻は明らかな中で、クラブの経営をどうしていくのか?それがあって初めて、経営立て直しの手段として、アクションサッカーで観客を感動させて共感するスポンサーを集める、内容はともかく勝つことで観客を集めてスポンサー営業の武器にする、などなど、来季、どういうチームを作っていくのかがあるわけで、先日の試合のゴール裏に掲げられた「ビジョン」ってのは、だから、とっても重要なんですよね。 ビジョンなんだから、何が正解か?は誰もわからなくて、決めて提示してもらわないことにはどうにもならん。 と、愚痴を書くつもりではなく、新聞紙上で名前の上がった三浦氏、江尻篤彦氏(昨日のスポニチ)、手倉森浩氏(同)はどうなんだろう?って話です。 江尻さんといえば、1993年のドーハの悲劇のときの代表チームに都並の代役として選ばれた(が最後は三浦泰年や勝矢がサイドバックやったりしたんですよね、たしか)ぐらいしか印象がなくて、まあ、逆にいえば、それがあったから「え~じり おー え~じり えじりあつーひーこー」って歌でかろうじて記憶には残っているんですが、その程度の認識しかないです。 手倉森さんは、兄弟のどっちがどっちだかわかんなくなっちゃうことがあって、たぶん、僕の頭の中では、二人の実績がごちゃごちゃになってます。 三浦現大宮監督は…大宮を昇格させたといっても、大宮については、コーチをやって監督をやって、一度現場を離れて、戻ってまた監督をやって、ですからねえ。選手としての威光がない分、理論で引っ張るしかないという点では、若い選手の多いチームにはいいのかもしれないけれど、がっちり守ってバルデス&ジョルジーニョ、あるいはバレー&トゥット、最後に森田か若林を入れて放り込む、な~んて印象が強すぎて、そこそこは勝てるかもしれないけれど、柳下監督の遺産を継承できるかどうかは、うーん…という感じだなあ。 もう、ここまで来たら、実績のない新人監督のほうが、いいんじゃないかと思うんですがね。だからそれはクラブとしてのビジョンがないと合う合わないはなんともいいようがないのではありますが、柳下さんで3年やってきて結果は出なかった、この先には財政危機も待っているなら、まっさらな手倉森さんあたりのほうが、チームカラーに合うような気がするんです(実績も知名度もまったくないから、僕が現場の営業担当だったら「勘弁してくれ」と思うだろうけど)。 岡田さんの後任者の場合は、新人監督といっても、知名度バリバリにありましたから、あのお方と手倉森氏とは、比較にはならんですね。 現場経験のあるGMがいるわけではないコンサドーレの場合、ある程度の実績のある人がトップにいないと他チームからの人材獲得が難しいといった問題も出てきますが(横浜FCは奥寺さんが社長やってたことが大きいと思うのです<この話はまたいずれ、機会があれば)、もう、そういうこともスパッとあきらめて、やり直すってことで、どうすか? なんか同じような話を2003年のオフにもしていたような気がするんですが…いや、過去のことは過去のこととして(忘れていいってことじゃないですよ!)、直面している現実から目を逸らさずに、厳しいことは厳しいこととしてちゃんと受け止めなきゃいけない。こんな状態になってもまだサポーターやってる人たちは、そのぐらいの覚悟は、できてると思うんですが、コンサドーレの場合は、成り立ちのときに地域や経済界を巻き込んでいて、(形だけかもしれないけど)ステークホルダーが多いから、そう簡単にはいかないのかな… そんなことばっかり言ってないで、まずは最終節の札幌ドームに来てくれそうな人に声かけぢゃ!
2006年11月26日
来季のコンサはどうなっちゃうんだろう?クラブとしてのビジョンは?11月末に0円提示される選手は?(発表されるの?)…などなど、不安が払拭されたわけではまったくないのですが、それはそれとして、次節、リーグ最終戦を消化試合にしてはなりません。 次節、コンサが鳥栖に勝って、仙台がホームで神戸に敗れれば、コンサは去年を上回る5位になれる。 もうひとつ、大量得点をあげれば、得点はリーグ1位になれる。現時点で、柏が81得点、コンサは神戸と並ぶ77得点なので、4点以上取れば、リーグ最多得点のチームになれる。そうなれば、おそらく、フッキの得点王もついてくる。 その後の天皇杯につなぐためにも、札幌ドームに、一人でも多くのお客さんを集めたい。 集めましょう。1万人のサポーターが1人呼べば、それだけで2万人にできます。 クラブに対する批判は批判として、サポーターとしてできる、精一杯のことを~せめて、友人知人への声かけぐらいは~やって、最終節に臨みたいと考えています。
2006年11月26日
昨日の道新朝刊で記事にしていただいた「横浜FCオフィシャルブログ」、正直にいうと、コンサドーレ札幌オフィシャルブログのユーザーの方から「なんで他チームに協力するんだ!」と反発を受けるんじゃないかと、心配してました。「コンサでの実績高評価」と見出しをつけてくれた道新さんに感謝です(もっとも、これも、ひねくれた見方をすれば「結局コンサは踏み台かい」って解釈もできるんですが…<どうしてこんなに不信不安いっぱいになってるかなあ>自分)。 ですから、コンサブログ内でたとえばこのように取り上げていただけると、ほっと安心します。つまらぬ心配をしたことをお詫びします(もともと誰も知らない、自分で勝手に思い込んでいたことだから、お詫びというのも妙ですが)。 さてさて、コンササポの皆様には申し訳ないのですが、横浜FCブログについている機能の中には、コンサブログにはそもそも実装することができないものがあります。たとえば、横浜FCブログにある「画像一覧」。これは、本来の目的は、他サイトで使われている画像のコピペの監視だったりするんですが、ユーザーにとっても思った以上に便利な機能です(と、サービス提供を開始してからわかった)。でも、こちらには実装できないのです。 私の会社(といっても私は社長ではないですよ<某所では「社長の大熊氏」と書かれてましたが(笑))で開発しているブログシステムは、コンサが第一弾だとすれば、第二弾がスポーツナビ+、横浜FCが第三弾でありまして、実は、第一弾と第二弾の間には、けっこう大きなギャップがあって(「スポーツナビ+」だけはビジネスモデルが違う=対価をいただいているからです<これ以上詳しい説明はしませんのであしからず)、単純にモジュールを付与すればよいという仕組みはなっていません もちろん、いずれ、コンサブログも、バージョンアップさせたいとは思っています。 それにしても…こんなことを言ったら横浜FCさんは気を悪くするかもしれませんが(と言いながらここに書いてるんですが)、最初に話を始めた頃、「昇格争いで盛り上がってるタイミングでやりたいのでオープン時期は11月で、今年は本当に昇格しなきゃいけない年なんです」と言われたときは「え?」と思ったものであります。もちろん、その場では「そうですね、このままもつれて最後まで行くといいですね」と適当に話を合わせましたが…ま、この話は、このぐらいにしておかないと、また余計な憶測を生むことになりかねませんから、この辺でやめましょう。 本当は、もっとバシバシ、いろんなクラブでやりたいんですけどね。なかなか、いろんな壁がありまして…と、これまた誤解を生まないように書くのが難しいので(墓場まで持っていくような話は皆無ですけど)、いずれまた、機会があれば、ということで。
2006年11月24日
その前に、このページの下のほうにある「強化計画」ってヤツを、あらためて、ちゃんと見なきゃいけないとは思うのですが、PDFを開くのが面倒なもので(^^;)。 柳下監督は、コーチとしては優れた方だったかもしれないけれど、ベンチで指揮を執るにはどうなのか?と、ずっと思ってきましたから、退任については、仕方がなかろう…と思っていたはずなのに、いざ、そういう報道が出てみると、少なからず動揺しました。そんな自分にびっくりしちゃった、みたいな、なんとも、消化しきれない話題(そして今もまだ消化しきれていないまま、これを書いているのですが)。 僕はけっこう早い時期から、もうこの監督じゃダメだ!と言っていたのではありますが、じゃあその後どうするの?誰に監督やってもらうの?と聞かれると、うーん…と考えてしまうわけです。後任に適当な人材がいないなら、消去法で柳下監督の続投もありだよな、と、いうわけで、監督解任運動に走るようなことにはならなかったわけです(いや、後任がいようがいまいが、そんな運動はしませんがね)。 まあ、たいていの場合は、「じゃあ誰がいいの?」って聞かれると、「ハラヒロミ」って答えてたんですがね。ただ、最新の「サッカーJ+」のインタビューによると、原さんはJ2はほとんど見てないから知らないそうですし、一部報道ではブッフバルトの後任なんて話も出てましたから、札幌に来てくれることはないんでしょう。 城福強化部長の退任(というか、実質的には「クビ」みたいなもんですわな)。そりゃ、不安です。ただ、後任は、内部昇格ということで、ポストそのものがなくなるわけではないから、まあ、しょうがないか(<かなり無理やり、自分を納得させようとしている)。 そこまでやるなら経営陣も責任を取れ、的な論調が、たとえば23日の道新スポーツにありましたが、ここでまた、後任問題が出てくるわけです。きれいさっぱりゼロからやり直したほうがいいというなら、その選択肢もありでしょうが、一般の事業会社よりもかなり難易度の高いプロスポーツ事業(しかも大きな負債を抱えている)の経営に当たる人を、また外から連れてきたら、事業の性格を理解するだけで半年や一年はすぐに経ってしまいます。それはどうなんだろうか?と、いや、何が正しいのかはわからんのですが、考えてしまうわけです。 言ってみても仕方がないことと思いつつ、五段階計画を発表した当時の佐々木前社長が退任し、おそらくはコンサドーレにもっとも「思い」を持っていたであろうY氏がくだらない事件でクラブを去ってしまったことは痛かった。事業計画なんてものは、作った人が遂行していかなければ、まず、うまく行くことはないでしょう。しょせんは他人が作った計画、当事者としての思いがなければ、「わがこと」にならなければ、苦しいときに、火事場の馬鹿力的なエネルギーは生まれてこない。 本当は、サッカーのことをよく知っていて、経営のことも少しわかっている人がGMになるのがベストなのでしょうが(その点ではサガン鳥栖はうらやましい)、現時点でそれを言ったところで、ないものねだりにしかなりません。安い給料でもいいから引き受けてやる!という奇特な方がどこかにいればいいんですが、へんなのに引っかかっちゃても困るし。 …などなど、いろんなことを考えていくと、行き着く先は、まずは債務超過を解消して、身軽になることが最優先なのではないかなあと思うわけであります。債務超過解消→減資あるいは清算→新会社…いや、まあ、北海道経済の現状を考えたら、それはもうJ2にもいられないような状態になることを覚悟しなきゃいかんのかもしれませんが、そこまでの覚悟を決めてかからないと、いつまでも、ぐちぐち言ってるだけになるような気がするのです。ただ目の前の出来事だけを切り取って、一部分についてだけ論じても、前には進まないんじゃないか。 関係者のコメントを切り取って、それぞれの解釈してるだけの新聞報道に振り回されてはいかんのです(自戒を込めて)。サポーターとして、自分の頭で、よく考えなきゃいけない(自戒を込めて)。 以上、とりあえず書いてみました、ってことで、とても中途半端な物言いになっているのは自分でも認識しておりますので、コメントいただいてもスルーする可能性大、です(できればトラバのほうがありがたいかも)。その点、ご了承くださいませ。
2006年11月23日
柳下監督の退任、城福強化部長の退任、今日の試合と、話題はいろいろありますが、自分の想像の範囲で、気になったことについてフォローしておきます。 本日のスポーツ報知の記事から引用:
さらに「スクール、食育、介護事業などにもエネルギーを費やしたい。例えばスクールの講師を育成のユースのコーチを兼任させるなど、効率的な人の回し方を考えたい」と児玉社長。
介護事業は唐突にみえますが、先日の日本経済新聞の第一面に、こんな記事がありました:
サッカーJリーグ(鬼武健二チェアマン)がJ1、J2の全31チームで介護予防事業に参入する。高齢者が介護を必要とせずにすむように地域のスタジアムでコーチや選手らがストレッチなどの健康法を指導する。来年度から順次参入、施設を有効利用して地域社会に貢献する狙いだ。
日経のウェブ版の記事は、新聞紙面に載った記事のほんの一部しかありませんが、紙面では第一面のけっこう大きな扱いでしたから、いいかげんな話でもないのでしょう。 別にクラブを擁護するつもりではないのですが、コンサドーレの場合は、カネがないといっても、新興クラブの予算規模が小さいのとは違って、バランスシートが傷んでいる=債務超過に大きすぎる資本金という問題がありますから、トップチームの勝敗に直接関係のない収益事業についても、真剣に考えなきゃいかんのでしょうね。 昇格できないことより債務超過の解消ができないことのほうが問題だと思うんですが…そこに手をつけないと、いつまで経っても不安定な状態から抜け出せないわけで…
2006年11月15日
札幌ドームでは、そろそろ、日本-サウジアラビア戦が始まる頃でしょうか。 一応、公式戦ではありますが、アジアカップの予選としては消化試合。そんなものに6000円も出すのもどうかと思い、最初から行く気もないわたしなのですが、コンサドーレは消化試合だろうがなんだろうが行くんですから(シーズンチケット買ってるホームゲームだけならまだしも、昇格消滅後の前橋なんか行っちゃったわけで)、どっかおかしいのかもしれないなあ。 今夜の札幌ドームがどのくらいの入りになるのかわからないけど、少なくとも最近のコンサドーレの試合よりははるかに多いはず。まだまだ、それだけのサッカーファンはいるってことなんだから、コンサドーレだって頑張れば…と、書きながら、ふと思ったんですが、首都圏だって、代表の試合は満員になってもJではコンサドーレより観客動員の少ないクラブがあるんだから、単純に、そういうものでもないのでしょうね。 わたくしは、引き続き、会社でお仕事でございます。ドーム帰りの人たちがどっと出てくるまでには、地下鉄に乗りたい(=帰宅したい)とは思っております。
2006年11月14日
千葉県サッカー協会のページに出ました。 ページタイトルは「3回戦」になってますけど(笑)。 ホーム側ってことで、ゴール裏スタンドの後ろは売店充実ゾーンです。焼き立てナンが美味いカレー屋とか、カレー屋とか、カレー屋とか(他にもいろいろあるんですがなぜかいつもカレー屋に並んでるのでよくわからない)。 まったり見たい方はメインがよいかも(料金は高いけど)。前のほうでもそれなりに角度があるので、逆サイドもけっこう見えます。バックは、上のほうに座ると、後ろから風が吹き込んでくるので、寒いです(味スタの後ろのほうみたいな風除けはなくて、インボイスSEIBUドームに近い感じ<わからんね、このたとえは)。 フクアリは、スタジアムのルールでは、500ml以下のペットボトルは持ち込み可だったと思います(ちょっと曖昧な記憶)。
2006年11月12日
愛媛戦当日(11日(土))の北海道新聞朝刊20面(スポーツ)の下のほうに「今季の成績不振『不満』8割 道新情報研アンケート」の見出しがありまして、その下には「設立10周年でファン固定化」なる小見出しがあります。 以下、記事中から引用。
北海道新聞情報研究所が10月に行ったサッカーのコンサドーレ札幌の観客意識調査の結果が、10日までにまとまった。…(中略)…調査全体からは、チーム設立10周年を迎えた札幌の観客は固定化が進み、新たなファン層が生まれにくいという現状がくっきり表れた。「札幌を応援するようになった時期」は創設期の1996-98年が53.6%、…(中略)…回答者のうち、ファンクラブ入会者が75.8%と高率でシーズンチケットでの入場者数も58.2%と高い割合。…(中略)…1人で来場したという観客も22.8%と、プロ野球の日本ハム戦で行った同様の調査の倍近い割合だった。
ああそうですか。そうですか。 ファンが固定化されてる、なんてことは、言われなくてもわかってますけど、こういうのをもっともらしく見せられると、そりゃないだろって思いますよ。 僕は、このアンケート調査、回答しました。だからわかるんですけど、この調査用紙って、厚別の開場直後、まだ観客がまばらな時間帯に配布されているのですよ。ただでさえ先の望みがなくなって「一見さん」はまず来ないであろう10月の山形戦、しかもドームではなく厚別で、そのうえ試合開始の1時間半あるいは2時間前にスタンドにいるなんてのは、おバカな熱心な人に決まってるじゃない。 別にこういう調査結果が出ても困ることはないです。ただ、この数字が一人歩きして、いかにも信頼のおけるデータです、みたいに使われることが腹立たしいだけです。 同じく道新さん。こちらは今朝の記事。見出しは「下位愛媛にドロー」で、記事本文中にも「下位を取りこぼす」「下位の愛媛には」と、下位を強調しているんですが、愛媛FCは、天皇杯では横浜F・マリノスを延長まで追い詰め、その前のリーグ戦では首位のヴィッセル神戸に引き分けてるんですよ。昨日の結果に対する評価は人それぞれでもいいけど(僕はあのきれいなサッカーする相手に中2日でよく引き分けられたと思ってるんですがね-ちょっと前だったら最後にやられて負けてたんじゃないかな?)、単純に順位表を見て「下位」って言い方はないんじゃないかなあ。 そりゃ、確かに「下位」であることは、間違いではないんですけどね。まさかあえてミスリードをしているわけじゃないんでしょうけど、叱咤激励の類ではなく、日ハムを持ち上げてコンサドーレは叩いておけ、みたいな空気に乗ってるだけのように見えちゃうんだよなあ。 J's GOALの斉藤宏則氏のように、ちゃんと、目の前のサッカーについて論じてほしいものであります。
2006年11月12日
すでに遠い記憶となりつつある(?)天皇杯ジェフユナイテッド市原・千葉戦のお話。 正直なところ、勝てるとは思ってなかったのですが、せっかく東京にいるんだし、ふだんサッカーを見ない友人が行くと言っているし、それなら行ってみっか、ぐらいのスタンスでありました。 フクアリにはなぜか9月10月と続けて行っていて(あんたどこに住んでるのよ?)、いつもバックスタンドで見ていたので、今回はSA席メインアウェー側を選択(メインホーム/メインアウェー/バックがいずれもSA席で同一料金)。メインスタンドって、上段に相当する部分がほとんどなくて(しかもアウェー側は記者席になっていて)、意外に狭いのね。そんなわけで、やや消極的理由から、比較的前のほうの、ベンチのすぐ後ろぐらいに陣取って、まったりと観戦…のつもりだったんですが… 試合開始直後、相手ボールのときに前からどんどんチェイスしていくのを見たときは、これじゃ90分間は持たないだろ、行けるところまで行ってつぶれてもいいってこと?と思いましたですよ。いくら相手は中4日とはいえ、ジェフだし、そりゃ、厳しいだろうと。 ところが、しばらく経つと、ジェフの各選手はどうやらコンディションが悪そうなことがわかってくる。単純なパスミスがあったり、ちょっとした接触で倒れてしまったり、メンタルというよりもフィジカルの問題で粘りがきかなくなってる感じ。おまけに登録上は先発メンバー唯一のDFである水本が負傷交代して、坂本が最終ラインにまわっちゃった(ジェフの場合は最終ラインとかってものはないんでしょうけど)。 それでもさすがはジェフ、攻めに転じると、ワンタッチでぽんぽんとパスがつながり、スペースにちゃんと人が出てくる。ちょっと斜めな見方をすれば、どこかでツータッチの間があったほうが守りにくかろうと思うんだけど、そんなもんなくてもコンサドーレの守備は十分に振りまわされてる。 ただ、いつもと違ってたのは、みんな頑張ってたってことです。西谷があんなに守備に走るのは初めて見たし、フッキは(最初だけは文句言ってたけど)ファウルを受けてもさっさと立ち上がって走り出すし、曽田はしょっちゅう味方に何か怒鳴ってるし(あんなのも初めて見た)、芳賀は必死にスライディングしてるし、あんなに気持ちのこもったコンサドーレ、いつ以来だろうって感じ(2002年雨の厚別の古川伝説並み、かも)。 そんな中、落ち着いてたのは佐藤優也。さすが市船(関係ないか)、セービングとか無駄に飛ぶゴールキックとかではなく、僕がちょっと驚かされたのは、間合いの取り方。林は、味方がテンパってると同調してあわててボールを手放すことが多いような印象があるんですが、優也は、味方が攻め込まれてドタバタしてるときは、ボールを両手の中にがっちり抱えて、なかなか蹴らないのね。そういう点で、僕のこの試合のMVPは佐藤優也なのです。 西谷→相川の先制ゴール、自分で打てよ石井謙伍、などなどあったけれど、本当に、最後の最後、ロスタイムに入っても、まだ同点に追いつかれるんじゃないかと思ってました。だから、主審の笛が吹かれたときには、何も考えずに立ち上がったんですが、周囲の人々がみな立ってたのにはびっくり。あらま、こんなところで見てた人もみんなコンサドーレ応援してたんですか。アウェー側とはいえ、メインスタンドだから、半分ぐらいの人は中立かなと思ってたんですけど。 試合直後は、わたし、はしゃいでました。いつもなら選手が引き揚げるのすら見たかどうかのうちにさっさと帰るのに、わざわざ最前列まで出て行って、西澤母の隣でピッチ上のいろんな人に向かって何か叫んでみたり。選手がいなくなってからは、なぜか児玉社長があらわれて、ゴール裏のダンマク&サポの前に両手を挙げ、ゴール裏からは児玉コール(笑)。もはやなんでもありでした。 ただね。確かに、試合直後はそうだったんですけど、東京駅で友人たちと分かれたときはもうけっこう頭の中が冷えはじめていて、明らかに状態の悪かったジェフとどっこいどっこいの勝負しかできなくなっているコンサドーレに対する寂しさも、ちょっとだけ、浮かんでました。本当はこんなところで「格下」なんて言われてちゃいけないんだよ、1998年の11月にはジェフだってアビスパ福岡とJ1参入決定戦を戦っていたのに(僕はあの2戦目は新千歳空港の搭乗待合室で見てたんです-神戸に負けた直後でありますね)、どうしてこんなに差がついちゃったかなあ?とか、ふだんのゲームでもこのぐらい気合入れてやってればリーグ戦7位なんてことはなかっただろうに、とか。 まあ、でも、もうあとはシーズンの終了を待つしかないかと思っていたのが、少なくとも12月9日までは気持ちを引っ張れる楽しみができたってのは、嬉しいことです。しかも今度はホーム扱いになるから、赤黒のものを身につけていてもカレーや牛丼が食べられる(笑)。いや、ま、そんなことはどうでもいいんだが。 最後に。僕は、この試合をもって、柳下監督のアクションサッカーがJ1に通用したなどとは、まったく思ってないです。一発勝負のノックアウト方式なら、たとえ総合力で劣っていても、他の部分でカバーすることができます。でも、1年間のリーグ戦を戦い抜くとなると、それはまた別の話。だから柳下監督は辞めるべきだ、とは、単純には思わないんですけど、引いて守る相手じゃなかったから勝ったというような短絡的な評価はいかがなものかと思うわけであります。
2006年11月12日
たいへん遅くなりましたが、コンサドーレ札幌オフィシャルブログは、このたび、1周年を迎えることができました。多くの皆様にご利用いただき、本当にどうもありがとうございます。運営側の立場として、たいへん感謝しております。 こうしたエントリーを入れてよいものかどうか、これまで、迷っていました。 11月4日にコンサドーレ札幌オフィシャルブログが1周年を迎えることは、かなり早い時期から意識していたのですが、そのネタで何か書いて「いい人に見られようとしている」などと言われるのは面倒だし(イヤじゃないけどその種のコメントがついたりすると対応が面倒)、特別なサポーター(サポーターズブログ)のようにみられるのもイヤだし、と思う一方で、サービスを提供している側にいることが明らかなのだから、その立場で書くことには問題ないだろう、むしろ、意識したエントリーを入れないほうが不自然だろう、でも、じゃあ、何を書くの?という感じで、心情的におろおろしていたら、あっという間に1週間以上が過ぎ去ってしまった次第であります。 運営に携わる側としては、まだまだ、不十分なことだらけです。そう認識していながら手をつけられないでいるのは本当に申し訳ない限りです。言い訳に聞こえてしまうかもしれませんが、けっして批判的意見をお持ちのユーザーのみなさまを敵視しているわけではないので、批判的ご意見については、運営事務局宛のメールをいただくか、せめてコメントorトラックバックを受けられる形でのエントリーをお願いしたいと思っています。 おいおいそれは誤解だよと思うエントリーに限って、コメントもトラックバックも受け付けない設定になってるんですよね。。。 もう一つ、というか、自分の会社的にはこっちのほうがずっと大事なのですが、HFCへの入金額がいまだ少額にとどまっていることには、忸怩たる思いがあります。サポーターからさまざまな名目で集金をするのではなく、クラブにとっての収入源=媒体の数を増やすことで新たなモデルを作りたいと考えているのですが…まだまだ、壮大な取り組みの第一歩といった感じでして…(以下、言い訳になるので自粛)。 一方で、オフィシャルな立場を離れてというか、いち個人としては、いまだ、立ち位置の難しさを感じています。そんなことは覚悟のうえで、はじめから正体を明かしてサポーターズブログをやっているのではありますが、たとえば「10周年記念ピンバッジセットの売り方がおかしい、けしからん」と書いた翌日に、HFCの事務所にお邪魔して児玉社長と会っていたりするわけですよ(笑)。 できることなら、ブロガーのみなさんとお会いして、やわらかい意見交換の場でもと思っています。以前に札幌ドームの会議室で開催したようなオフィシャルな感じではなく、もっと私的な感じで、ってことです。ちょっと怖いような気もするけど(^^;)。 天皇杯(フクアリ行ってました)の感想などなどは、また、のちほど。
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