怪笑(2008-J1-#16 vsジェフユナイテッド千葉@フクアリ/現地観戦)

2008年07月14日

前節の清水エスパルス戦(7月5日、厚別)の後、何人かの方から「ブログまだですね」と言われて、そのたびに「どうしてもネガティブな言葉しか出てきそうにないもので…少し時間を置いて、自分の気持ちが変わってくるのを待ってるんです」と答えていました。が、本音を言えば、あの厚別の試合で、このチームに対する気持ちがかなり冷めてしまっていたのです(その具体的な中身については、今日のところは、やめておきましょう)。

まあ、こういうことは、過去12年の間に何度もあったことなので、これをもってもう応援はやめた!ってことにはならないでしょうし、なんだかんだいっても、フクアリに行くのをやめるなんてことはつゆほども考えることなく、今夜もまた、試合を見に行ってきたわけです。

そして、結果は3-0。

開始早々、ダヴィがファウルを受けて得た最初のフリーキックから、こぼれ球に対してジェフの守備陣がセルフジャッジで足を止めてしまったように見えた中(この辺は逆サイドで遠かったのでよくわからない)、中山のシュートがクロスバーに当たって入り先制。さらに13分にダヴィの遠目からの地を這うシュートで2点目(以前、フクアリで千葉-清水戦を見たとき、同じような場所から市川大祐がスーパーシュートを決めたのを思い出した)。

こういう展開だったから、0-0が続く、もしくは先に失点するような状況と単純に比較するわけにはいきませんが、今日は、久しぶりに、中盤をフラットにした4-4-2の3ラインが、きれいに揃っていました。試合を重ねるごとに勝手に動く時間が長くなってきたクライトンが出場停止で、代わりに出場した西が、芳賀の右側のスペースを忠実に埋めるポジションを取り続けたからです。

そして、このシステムの弱点である、最終ラインと中盤の間のスペース(まさにバイタルエリア!)に入ってくる相手選手に対しては、箕輪がオリジナルポジションを離れてでも前でつぶしにかかり、ジェフの最前線で起点になろうとしていたレイナウドに対しても西澤と箕輪がほぼ完璧に対応していたから、ジェフの攻撃は単調にならざるを得なかった。

でも、2点リードしているというのに、前半は時間の進み方が遅く、まったく安心することのできない45分間でした。2点もリードしているのだから無理する必要はないのに、坪内が攻撃に参加しようとしてボールを奪われたり、残り時間わずかなのに平岡が最終ラインからパスをつなごうとして相手ボールにしてしまったり、アンデルソンの負傷退場で西のポジションに入ったマーカスが凡ミスでピンチを招いてしまったりで、この辺の試合運びは、かなり難あり、です(それにしてもどうしてあそこでマーカスだったのか…西が、ボールを受ける前にルックアップして視野を確保することで攻守のバランスをうまく取っていただけに、同じポジションに入ったマーカスの視野の狭さが目立ってしまったように感じました)。

後半開始早々のレイナウドのヘディングシュートを高木がはじき出したスーパーセーブがなければ、あの2点のリードは、どうなっていたかわかりません。それだけに、60分のダヴィのゴールは、大きかった。オフサイドポジションに残っていた西が後ろに戻るのと入れ替わるようにダヴィが出てきて、しかしジェフの選手は西がオフサイドになると思って安心したのか完全に足を止めてしまい、きれいに抜け出したダヴィが相手選手をかわしてシュート、で、これを確実に決めたダヴィが素晴らしいのは言うまでもありませんが(これぞエースストライカーの働き!)、一方で、あのジェフの選手たちの勝手な判断は、反面教師とせねばなりません。

この3点目で、さすがに勝てるだろうとは思ったものの、今度は「ゼロで終わってくれ」との思いから、やっぱり、最後までハラハラドキドキでした。ただし、ジェフは攻守の切り替えがあまりに遅く、ホントに3点負けているチームなのか?と思うほどに熱も伝わってこないから、ドキドキしている割には緊張感もなく、西澤のボーンヘッドで新居が抜け出してもなぜかシュートを打たずにパスを選択した場面を見てからは、02年の厚別でFC東京に0-4で負けた試合や、06年に神戸に1-6で負けた試合などを思い出して、むしろホームのジェフサポーターが気の毒になってしまうほどでした。

前後半を通じて、中山の左サイド起用を含め、なんとなく形ができてきたようには思えるものの、なにしろ相手の出来が(失礼ながら)これまでの対戦相手とは別次元でしたから、まったく楽観はできません。さらに、自由に動くクライトンが入れば、芳賀の負担が増えて、いわゆるバイタルエリアを使われることも増えるでしょう。

相手に攻められている時間があまりにも長かったから、3-0で勝ったといわれてもピンとこない、という意味で、快勝というよりは怪勝。でも、絶対に勝たなければならない試合に勝ったという意味では、もっと素直に喜んでもいい。だから、この試合のまとめは、怪笑、ということにしておきます。

日曜夜のアウェーゲームはきついなぁ。。。


post by issey11

01:30

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