率直にいうと(2008-J1-#19 vsアルビレックス新潟@東北電力ス/現地観戦)

2008年07月27日

まだまだ、サポーターとしての修行が足りないんだな>自分

ま、負けは負けなので、そこは受け入れます。立ち上がり早々、みんなぼーっとしている中で、オフサイドぎりぎりに出られたところからシュート打たれて、そこに詰められて決められちゃったのはどうかと思うし、同点に追いついて、しかもその少し前あたりから新潟は足が止まりかけていて、これなら2点目取って勝てるんじゃないかと思い始めたときに、つまんないセットプレー崩れから失点しちゃったのは痛かったし、こんなことしてたらやっぱり勝てないし、今日で累積警告が4になってしまったダヴィはそろそろ我慢することを覚えてほしい。

な~んて正論を言ってみてもつまんないので、でもそういう正論で厳しくチームに接していかないとこの道はいつか来た道になってしまうこともわかっているつもりなんですが(何度も書いてますが「まだいける」「内容は悪くない」と言っているうちに残り試合はどんどん少なくなっていくわけで、いわゆる「温かい目」がかならずしもいいとは限らない)、でもでも、だけれども、今日に関しては、試合に負けたことをどうこう言うよりも、あんな試合でも最後まできちんとプレーしようとした選手たちに同情してしまいます。

この辺は、ひと晩寝てみると、もしかすると考えが変わっているかもしれないし、現場ではなくテレビ中継で見ていたならばここまで強く感じることもなかったかもしれませんが、あえて試合直後の(といっても飲み屋経由なので若干時間が経ってますが)感想として書きますと、いやはや、なんなんでしょうか、あの、つかむ腕出す肘出すディフェンス、たいして接触していないのに派手に転ぶ、相手チームのプレーというか、プレーともいえないような、なんでしょうか、ワザ、なんでしょうか。

主審の判定が安定しない云々以前に、お咎めがなければ何やってもいいだろう的にしか見えないチームとの試合は、見ていて、とってもストレスが溜まります。そんなこと言ってるおまえが甘いんだ、だから勝てないんだと言われたとしても、イヤなものはイヤなんだもん。

そりゃね、またこんなこと書くとコメントで叱られるんでしょうけど、ダヴィだって、怒りますよ。前半のダヴィは、カードもらってから、やり場のない怒りとフラストレーションを抱えたまま、「ぼくはどうすればいいんですか!?」みたいな感じで迷いながらプレーしていたように見えたのですが(ダヴィに何度も話しかけていたダイゴは影の殊勲者だ)、ハーフタイムに何かあったのか、後半のダヴィは、何をされてもけっして怒らず、がんばってました。

だから、あの同点ゴールの直後、ゴール裏に走り、渾身のといった感じでガッツポーズを見せてくれたのでしょう。「こんなやつらに負けてたまるか、やるぜ!」みたいな、ダヴィの思いは、遠くバックスタンドの上のほうで見ていた私のところにも、十分に伝わってきました。

同点ゴールを決めて吼えるダヴィ↓
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そんでそのバックスタンドの上のほうなんですが、どうせこんなところはガラガラだろうと思って早くから陣取っていたら(試合開始1時間前の豪雨と雷にはビックリした)、試合開始直前どころか試合が始まってからも「ご招待券」を手にした人たちがぞろぞろとやってきて、通路をうろうろしようが、階段に座り込もうが、誰も注意しないし、試合がインプレーのときでも立ち上がってうろうろするし、挙句の果てには後半30分あたりから早くもみなさん帰宅の途につきはじめ、後半40分過ぎにはすっかり人がいなくなっちゃった。

大差ならまだしも、わずか1点差で、しかも、地元チームが勝ってるんですけどね。

負けたチームのファンが言うと負け惜しみにしか聞こえないところが悔しいのだけれど、こんな試合に負けたことが、ホントに、悔しい。悔しいだけでなく、不愉快。ほぼ5年前、現五輪代表監督をして「ギャンブルサッカー」と言わしめた、同じ場所での1-5の惨敗は、同じ悔しさでもそれを認めざるを得ないことへの悔しさだったのですが-翌朝の新潟空港で、石水さんが「うちがJFLからJに上がったときと同じだな」と呟いたのが忘れられない-、今回は、それとはまったく性質の違う、気分の悪さが残っています。

ただ、勝ち点の積み上げを望むサポーターとしては、そうした思いで負けた悔しさを包み隠してはいけません。それはわかっているのですが、今夜のところは、これで勘弁してください。



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23:48

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怪笑(2008-J1-#16 vsジェフユナイテッド千葉@フクアリ/現地観戦)

2008年07月14日

前節の清水エスパルス戦(7月5日、厚別)の後、何人かの方から「ブログまだですね」と言われて、そのたびに「どうしてもネガティブな言葉しか出てきそうにないもので…少し時間を置いて、自分の気持ちが変わってくるのを待ってるんです」と答えていました。が、本音を言えば、あの厚別の試合で、このチームに対する気持ちがかなり冷めてしまっていたのです(その具体的な中身については、今日のところは、やめておきましょう)。

まあ、こういうことは、過去12年の間に何度もあったことなので、これをもってもう応援はやめた!ってことにはならないでしょうし、なんだかんだいっても、フクアリに行くのをやめるなんてことはつゆほども考えることなく、今夜もまた、試合を見に行ってきたわけです。

そして、結果は3-0。

開始早々、ダヴィがファウルを受けて得た最初のフリーキックから、こぼれ球に対してジェフの守備陣がセルフジャッジで足を止めてしまったように見えた中(この辺は逆サイドで遠かったのでよくわからない)、中山のシュートがクロスバーに当たって入り先制。さらに13分にダヴィの遠目からの地を這うシュートで2点目(以前、フクアリで千葉-清水戦を見たとき、同じような場所から市川大祐がスーパーシュートを決めたのを思い出した)。

こういう展開だったから、0-0が続く、もしくは先に失点するような状況と単純に比較するわけにはいきませんが、今日は、久しぶりに、中盤をフラットにした4-4-2の3ラインが、きれいに揃っていました。試合を重ねるごとに勝手に動く時間が長くなってきたクライトンが出場停止で、代わりに出場した西が、芳賀の右側のスペースを忠実に埋めるポジションを取り続けたからです。

そして、このシステムの弱点である、最終ラインと中盤の間のスペース(まさにバイタルエリア!)に入ってくる相手選手に対しては、箕輪がオリジナルポジションを離れてでも前でつぶしにかかり、ジェフの最前線で起点になろうとしていたレイナウドに対しても西澤と箕輪がほぼ完璧に対応していたから、ジェフの攻撃は単調にならざるを得なかった。

でも、2点リードしているというのに、前半は時間の進み方が遅く、まったく安心することのできない45分間でした。2点もリードしているのだから無理する必要はないのに、坪内が攻撃に参加しようとしてボールを奪われたり、残り時間わずかなのに平岡が最終ラインからパスをつなごうとして相手ボールにしてしまったり、アンデルソンの負傷退場で西のポジションに入ったマーカスが凡ミスでピンチを招いてしまったりで、この辺の試合運びは、かなり難あり、です(それにしてもどうしてあそこでマーカスだったのか…西が、ボールを受ける前にルックアップして視野を確保することで攻守のバランスをうまく取っていただけに、同じポジションに入ったマーカスの視野の狭さが目立ってしまったように感じました)。

後半開始早々のレイナウドのヘディングシュートを高木がはじき出したスーパーセーブがなければ、あの2点のリードは、どうなっていたかわかりません。それだけに、60分のダヴィのゴールは、大きかった。オフサイドポジションに残っていた西が後ろに戻るのと入れ替わるようにダヴィが出てきて、しかしジェフの選手は西がオフサイドになると思って安心したのか完全に足を止めてしまい、きれいに抜け出したダヴィが相手選手をかわしてシュート、で、これを確実に決めたダヴィが素晴らしいのは言うまでもありませんが(これぞエースストライカーの働き!)、一方で、あのジェフの選手たちの勝手な判断は、反面教師とせねばなりません。

この3点目で、さすがに勝てるだろうとは思ったものの、今度は「ゼロで終わってくれ」との思いから、やっぱり、最後までハラハラドキドキでした。ただし、ジェフは攻守の切り替えがあまりに遅く、ホントに3点負けているチームなのか?と思うほどに熱も伝わってこないから、ドキドキしている割には緊張感もなく、西澤のボーンヘッドで新居が抜け出してもなぜかシュートを打たずにパスを選択した場面を見てからは、02年の厚別でFC東京に0-4で負けた試合や、06年に神戸に1-6で負けた試合などを思い出して、むしろホームのジェフサポーターが気の毒になってしまうほどでした。

前後半を通じて、中山の左サイド起用を含め、なんとなく形ができてきたようには思えるものの、なにしろ相手の出来が(失礼ながら)これまでの対戦相手とは別次元でしたから、まったく楽観はできません。さらに、自由に動くクライトンが入れば、芳賀の負担が増えて、いわゆるバイタルエリアを使われることも増えるでしょう。

相手に攻められている時間があまりにも長かったから、3-0で勝ったといわれてもピンとこない、という意味で、快勝というよりは怪勝。でも、絶対に勝たなければならない試合に勝ったという意味では、もっと素直に喜んでもいい。だから、この試合のまとめは、怪笑、ということにしておきます。

日曜夜のアウェーゲームはきついなぁ。。。


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01:30

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気持ちだけじゃ戦えない(2008-J1-#14 vsガンバ大阪@万博/現地観戦)

2008年06月29日

例によってバックスタンドの上のほうでゆる~く見ていたのでありますが、試合終了後、ゴール裏に挨拶に向かった選手たちに対し、ゴール裏が「♪お~れた~ちと~ あ~つくなれ~」の歌で応じた場面には、ちょっとぞくっときました(なぜか「うるっと」ではなく「ぞくっと」きた)。拍手する内容ではないけれど、ブーイングするほど酷かったわけでもないし、と思っていた中で、ああいう鼓舞のしかたもあるんだと、感心そしてプチ感動でした。

でも、そんなことで喜んでる場合じゃぁないです。

確かに、気持ちの面では負けてなかったし、一人一人は戦っていました。アンデルソンにそこそこボールが収まるようになったことで、チャンスも作れていました。相手の2トップとこちらの攻撃陣との決定力の違いだといえば、そうなのかもしれません。

また、大阪の、まとわりつくような蒸した空気は、北海道では絶対に感じることのできないものでした。夕方から気温が下がって風が出てきたから多少楽にはなったものの、ガンバがACLの関係で4日前にも試合をしていることはアドバンテージにならないぐらいに、気象条件は、コンサにとってきつかっただろうと思います。その中で、これだけやれたのだから、と、自分を慰めたくもなります。

でも、4点も取られたら、勝てません。

3点目は、西→砂川の交代までは西と西嶋の二人で対応できていたスペースを、砂川が中に絞ることが多くなったことで(砂川はリードされた場面で攻撃要員として入ったのだから、それは仕方がない)、西嶋が一人でカバーしなければならなくなり、そこをうまく使われてしまったので、まあ、仕方ない、と、しましょう。4点目は、遠藤の高速キックが、ここしかないという狭い空間にピンポイントで入ってきたので、これもやむを得ない(とはいえ、あそこはガンバの選手交代=しかもバレーに替えて福元という、手堅すぎる交代=で会場全体の空気が緩んでいたことが影響した感じもするわけで=そのうえバレーはなかなか出ないし=、その意味では、コンサ側がスタジアムの空気にやられて集中力を欠いていたのかもしれない)。

問題は、最初の失点です。もともと守備をベースにしているチームが、先に失点してはいかんのです。バレーは、コンサのディフェンスラインの間を、オフサイドぎりぎりで飛び出してきました。開始早々は、箕輪がルーカスをマンツーマンに近い形でマークしながら、周囲にも声をかけてうまくやっていたのですが、フラットな4バックにした途端に、バレーに穴を突かれてしまった。

結局(いつもここに戻るのですが)、このやり方を続けている限り、J1の強力なストライカー相手では、同じことを繰り返すだけなのではないか。今日の箕輪は、途中からは吹っ切れたように自分のゾーンを捨てて相手にアタックしていましたが…

それはもちろん後ろだけの問題ではなく、今日の試合ではクライトンがオフザボールの局面でやたらと前のほうに出るものだから(アンデルソンがサイドに流れることが多いから、前にスペースができて出やすかったのかもしれない)、いったんボールを奪われると中盤の広大なスペースを芳賀が一人で走り回らねばならなくなり、後ろの選手にはそれ相応の負担がかかったであろうと思います。

何度もチャンスに絡んだアンデルソン(一度ぐらいは決めてほしかった)は、これまでの練習を見ていた限りでは「威圧感のあるノナト」との印象だったので(笑)、あ、意外にやってくれそうだなとは思ったのですが、周囲とのリズムはまだまだ合っていないように思えました。とくに前半は、左サイドに流れてボールをもらおうとする場面が多く(後半はそうでもなくなったのでハーフタイムに修正指示があったのか?)、西が使いたいであろうスペースをつぶしてしまい、その結果、ダヴィの突破からしかチャンスが作れない状況になっていました。

どうしてもこの4-4-2の3ラインにこだわるなら(もはやフラットな3ラインなんかないんですけど…でも、こだわるんでしょう)、クライトンは両刃になりますが、それは目を瞑らざるを得ない。としたら、やっぱり、中山を最前線に置いて、相手の攻撃を少しでも遅らせることしかないのではないか、と、途中交代でホントに右サイドで出てきた中山が、後半30分過ぎ、猛ダッシュで中央に進出してきて相手ボールを奪った場面を見て、思ったことでした(だから、その直後のアンデルソン→西谷の交代では、ああやっぱり中山をFWに上げるんだと思ったんですが…実際には、西谷が左サイド、そして左サイドにいた砂川がFWの位置に変わりました)。

今シーズンの最初の頃に書きましたが、このチームの肝は、中山の前からのチェイシングなのです。それが、今日の試合で、よくわかりました。アンデルソンには可能性を感じますが、まだ可能性に過ぎないんだから、それならベンチに切り札として置いておいて、チーム全体の力を上げることにおいては確実に計算できる中山を先発に使うべきだ!と、いや、素人が「べき」なんて言うはどうかとも思いますが、中山に守備+落とし(というか、いわゆるフリックオン)の仕事をさせて、両サイドが(ペネトレイターとしてではなく、フィニッシャーとして)絡んで点を取る形のほうが、得点の匂いは減っても失点はもっと減って、トータルでみれば安定するのではないかと思うのですが、どうでしょう???

今日は、大雨に雷との予報に恐れをなし、カメラはホテルに置いていったので、写真はありません。結果的には、雨はまったく降らなかったんですが。せめてもの罪滅ぼしに、ホテルに戻ってからの写真をどうぞ。

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明日は新大阪6時の新幹線で東京へ移動(そんでそのまま朝から東京で仕事)なので、今夜はさっさと寝ます。なんか悔しくない自分が悔しいや。



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22:40

2008遠征 コメント(3)

もっと!ハードワーク?(2008-ナビスコ-#05 vs川崎@等々力/現地観戦)

2008年05月31日

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お昼過ぎ、武蔵小杉の駅でHFCの児玉社長と一緒になった。「こんなに早く行くの?」と聞かれたので「雨に濡れない席を確保したいもので…」と答えてしまったら、等々力陸上競技場の関係者入口へ消えていく児玉社長から「すみません」と言われてしまった。そんなふうに気を遣われてかえって恐縮してしまったが、しかし、今日の敵は、雨よりも風だった。バックスタンド2階の最上段は、確かに、空からの雨は避けられたが、強い北風は避けようがなく、雨はつねに吹き込んできた。しかも、まるで冬のように寒い。コートどころか手袋もほしくなるようなコンディション。

試合序盤は、コンサのリズムだった。先週の函館ではみられなかったハードワークでボールを奪い(芳賀は先週とは別人のようだった!)、川崎を押し込んだ。右からのダヴィのシュート、それをゴールキーパーがはじいたこぼれを拾った西谷の強烈なシュート、右からの砂川のクロスにファーサイドで合わせた西のヘディングシュートのどれかが決まっていれば、3週間前の大宮戦のような展開に持ち込めたかもしれない。

しかし、決められなかったというべきか、相手のゴールキーパーが当たっていたというべきなのか、いずれにしても、最初のダヴィと西谷のシュートで得点できなかったことは、相手のゴールキーパーを乗せてしまったらしい。せめて西谷のシュートをはじいたときに誰かが詰めていればと思うのだが、あそこに誰も顔が出せないのは、本職のFWがダヴィしかいない状況では、やむを得ないのか。

それでも前半をせめて0-0でしのげれば十分にチャンスはあったと思うのだが、たった一発のカウンターで、我那覇にやられてしまった。それも、マークについていた柴田があっさりとかわされ、芳賀(?)と吉弘も我那覇の前に入っていたのに、簡単にシュートを打たれてしまったのだから、どうしようもない。

FWの西はほとんど何もできず、これはハーフタイムで交代でもよかろうと思っていたぐらいだったから、後半に入って最初の交代が西→エジソンだったのは納得だが、エジソンは、まだまだ、期待を背負わせるにはほど遠いようだ。入ってすぐ、相手ゴール前に流れていったルーズボールを追うのを途中でやめたら、ベンチの三浦監督が見たことがないような勢いで上半身を震わせながら飛び出してきた(ウリセスもびっくりして?出てくるタイミングがかなり遅れた)。そこからは、おいおいそこまで行かなくてもよかろうというぐらいに相手ボールを追い回していたが、おかげで攻撃に関しては何がいいのかさっぱりわからず。ただ、相手選手にはことごとく競り負けていたから、やっぱり、まだまだ、きついと思う。

西谷→岡本に続いて砂川→上里の交代で、申し訳ないが、自分的には、ジ・エンドだった。疲労を考慮してなのか、停滞した流れを変えたいからなのかわからないが、いまの岡本や上里では、正直、J1は厳しい。多少動けなくなったとしても、砂川や西谷のキープ力やアイデアがあったほうが、ずっと可能性を感じる。

チームとしてやるべきことはやれているようにみえるのに、そして相手はゴールキーパーとセンターバック2人が代表で欠けているというのに、この結果では…いったい、どうしたらよいのか、さっぱり出口が見えてこない。大量失点こそないものの、毎試合、失点を続けている以上、何かを根本的に変えなければならない時期であるようにも思える。

ナビスコなんだからなんでもいいや…と思っていたはずなのに、こんな負け方をすると、やっぱり、悔しいし、寂しい。

武蔵小杉の駅前で↓
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22:34

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キャプテンマークのゆくえ(2008-ナビスコ-#04 vs千葉@函館/現地観戦)

2008年05月25日

今季、雨の中での試合は負けていなかったのは、雨だと技術の差をハードワークで埋められる程度が大きくなるからなのかなと考えていたのだが、今日に関しては、相手を舐めてかかっていたのかと思うほど、ハードワークができていなかった。大宮戦、名古屋戦と続いたアグレッシブな姿勢は、いったいどこへ消えてしまったのだろう?

失点の場面だけみれば、ああいう守り方なんだから仕方がない、相手がうまかった、とはいえるのかもしれない(認めたくはないけど)。

1点目は、コンサからみて左から速いアーリークロスが入ってきたのに対し、センターバックの間のスペースに新居が走りこんできてフリーで合わせたのだが、前節の名古屋戦で玉田にやられたのと同じだから、この守り方の構造的な問題だ、といえば、それまでのこと。

2点目は、ペナルティエリアの(ジェフからみて)右寄りで裏に抜けてパスを受けた新居が、ゴール前を横断するように緩急をつけつつコースを変えながらドリブルしたのに対し、コンサの選手たちはまったくついていけなかった。冗談抜きで、あの11番は誰?ストイコビッチか全盛期の前園?と思って、それが新居であると思い出したのは、失点してからしばらく経ってからだった(にしても、誰かもっと厳しくチェックにいけなかったものか?)。

それでも必死にやっていればいつか神様が微笑んでくれるのは、先々週の雨の大宮でわかったはずなのに、今日は、相手のハードワークに押されていた。雨の影響でお互いにパスがつながらない中とはいえ、コンサはミスが多すぎた。唯一の収穫は西谷にキレが戻ってきたようにみえたことだが、それだって、一緒に見ていた友人に「ほかの選手が動けていないから西谷がいいように見えたのではないか」と言われてしまえば、そうかもしれないなあと思えてしまうほどだ。

まあ、ナビスコは、いいとしても、この先のことを考えたとき、チーム全体が自信を失ってしまうことにならないか、今日の試合を見ていて、心配になってきた。とりわけ、守備の軸になりつつあった柴田は、何を恐れているのかこわごわと相手に対応し(後半はレイナウドにいいようにやられていた)、萎縮がさらにミスを生んでいた。もう一人のセンターバックを務めた池内の前へ送るボールがどこへ行ってしまうかわからない、中盤では芳賀がマイボールをことごとく相手に渡してしまう、といった状況だったので、柴田にとって難しかっただろうとは思うのだが、こういう具合にミスの連鎖で積極性が失われてしまうのは、とても怖い。

芳賀の交代が告げられたとき、キャプテンマークを託されたのは西谷だった。単にメインスタンド側のタッチライン際=芳賀がピッチの外に出るときに通る場所にいたのが西谷だったから、なのかどうかはわからないが、しばらくは肘の下にキャプテンマークを巻いたままプレーしていた西谷の姿は、なんとなく落ち着きが悪かった。

その西谷が藤田と交代すると、西谷にキャプテンマークを渡された藤田は「え?どうすればいいの?」といった様子で、ピッチの反対側の自分のポジションについてから、結局、自分の腕に巻いた。

やや強引なことを承知でいえば、これが、この試合のコンサだった。緊張感がなく、集中力に欠け、自分でなんとかするのではなく、誰かがなんとかしてくれるだろうと他人任せにしてしまう。

ナビスコの残り2試合、大事に、そして必死に戦ってほしい。


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23:28

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みんなの勝利(2008-J1-#12 vs大宮アルディージャ@NACK/現地観戦)

2008年05月14日

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なんかいろいろバタバタなもので、ネット情報も収集できていない現状、遅きに過ぎる話題かなと思いつつも(<はい、前置きが長いですね、言い訳聞き飽きたから結果見せろってか)、現地にいた者としてこれだけは記録に残しておかねばならない!ということが一点。

85分のダヴィの決勝ゴールは、サポーターの力で奪ったもの。

こういう言い方が好きではない人もいるのはわかっているのだが、あれは、大宮ゴールのすぐ後ろにいたコンササポーターの見えない力が、ボールを手前(=ゴールネット)に引き込んだ得点だと、僕は信じている。あえて科学的に説明しようとするならば、サポーターの気持ちがピッチ上の選手に伝わり、選手たちの集中力があの場面を生んだ、ということになるのかな(でも、再現性があるわけではないから、この説明も「科学的」とはいえないか)。

サッカー専用でスタンドとピッチの距離が近い、というと、ゴール裏とゴールラインの関係を思い浮かべることが多いだろうが、この日は、メインスタンドやバックスタンドのアウェー寄りも含め、3方向から、最後にダヴィが叩き込んだゴールに向けて、パワーが送られていた。いや、なんだか、へんな表現になってしまうんだけど、アウェーだというのにメインやバックでも堂々とコンサを応援できてしまうどころか、メインスタンドなんて、赤いポンチョを着た人ばかりだった。

それでも、厚別や札幌ドームのような、スタンドとピッチの間の仕切りが曲線になっている構造なら、あそこまでの迫力は出なかったと思うのだが、サッカー専用スタジアムゆえにメインやバックとゴール裏の間が90度になっている、ということは、ゴール裏とメインやバックの間の距離が近い、ということで、そのうえこの日は試合前にゴール裏からメインやバックへの呼びかけもあった(同じようなことは昨年の鳥栖でもあったが、この日の大宮は、ゴール裏・メインとも、昨年の鳥栖よりはるかに人数が多かった)。

そしてゴール裏の気合といったら、ホント、すごかった。はじめからこんなに飛ばして大丈夫か?と思ったのは、ピッチ上だけでなく、ゴール裏に対しても同じこと。選手が入場してきたとき、「これでやらなきゃウソでしょ」と思ったぐらい。ゴール裏のアウェーサポーターが狭いところに押し込められたがゆえに、かえって迫力が増したようで(そういう意味では、余計なお世話だが、大宮はあのメインスタンド側のゴール裏自由席スペースをもっと狭くして、コンササポの位置取りを分散させたほうがよかったと思う)、ときどきちらちら見ていた限りでは、最前列から2階に至るまで、休んでいる人が誰もいなかった。全員が立ち上がって、手を叩き、声を出していた。

メインスタンドにいた僕ですら、最後の数分間は立ち上がってしまっていた(上のほうだったから後ろには誰もいなかったと思うのだが、同じ高さで見ていた横のほうの方には迷惑かけたかもしれませんね…勝利に免じて、許してやってください)。

少しサッカー的な話をすれば、前半は、ハードワークができていたから、ルーズボールがことごとくコンサの選手の前にこぼれてきた。ただ突っ立ってるだけならばこぼれてこないのだろうが、コンサの選手のほうが大宮の選手よりも先に動いているから、コンサの選手の前にこぼれてくるように見えていた、というほうが正確か。宮澤は、少なくとも前半30分過ぎまでは、予想以上に前から相手を追い込み、大宮のパスコースを消していた。砂川とクライトンは激しく言い合いながらも、クライトンからは笑顔がのぞくことが多かった。芳賀は、髪の毛が短くなっていて、遠めには誰だかわからなかった(笑)。西は(どうも僕は西には甘いみたいなんだけど)、ボールを後ろに戻さず、とにかく前に運ぼうとしていた。

後半に入って攻め込まれたのは、いうまでもなく、コンサの足が止まったからで、スタンドから見ていると、誰がどうこうではなく、みんな、動けなくなっていた。とりわけ宮澤はほとんど動かなくなっていた(チェイスしようという気持ちはうかがえるのだが、体がついていかない感じ)、ということを、前半と考え合わせると、やっぱりこのチームには中山元気が不可欠だったのだなとの結論になるのかなあ(でも、そうだとすると、ノナトの代役探しではないってことになるんだが…それはまた別の話)。

あれほど攻め込まれながら1失点で済んだのは、前半は中盤から前の選手が頑張っていたので後ろの選手は消耗せずに済み、試合終盤になっても後ろの選手の集中力(肉体的疲労を含む)が切れることがなかったから、だと思うが(その点ではもちろん選手のがんばりがいちばん大きい)、最後の得点は、神様がくれたハードワークへのご褒美と、アウェーなのにメインやバックまで巻き込んだゴール裏の気持ちが引き寄せたもの、だと思う。

それと、この前の試合後会見で「私を含めたパフォーマンスが」と、珍しく(?)自らのミスを認めた三浦監督。僕は、監督という仕事については、少なくとも外向けにはやたらと謝罪したり言い訳したりするものではないと思っていることもあり、大宮時代(とくに第1期)には強気なことしか言わなかった三浦監督にしては妙なコメントだなと気になっていた。でもこの人のことだからクライトンはまたFWなのだろうとも思っていたのだが、大宮時代とは比べものにならないぐらいの(あえてきつい表現を使いますが)「雑音」に囲まれたことで、監督としてひと皮むけはじめたのかもしれない(いや、それは、さすがに言いすぎか^^;)。

85分の得点直後、コーナーで抱き合うダヴィとクライトンと池内(そしてそこに駆け寄る西)を無視してゴール裏にアピールする柴田(いいヤツだ)↓
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16:43

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明日は防寒対策を!

2008年05月09日

すでに東京に来ておりますが、今夜はわりと涼しい、というか、冬物のスーツを着て歩いていても、あれっ?寒いかも!?と思ってしまうほど。なるほど明日は気温が下がるというのも納得です。

天気予報によれば、明日の最高気温は朝に記録するのではないかとのことで、日中はかなり下がりそう。おまけに北風が入ってくるようです。「雨の降り方は弱い」そうですが、雨を完全に回避できることもなさそうで「3月下旬の陽気」よりも、さらに寒い体感になることも予想されます。

思えば、あのひどい風雨だった日立台のときだって、天気予報では、あれほどまでに降るとは思っていなかったわけで、油断は禁物です。

いずれにしても、このところの札幌よりも寒くなりそうな感じでありますので(今夜に限っていえば感覚的には連休中の札幌と変わらないです)、明朝に札幌を発つみなさまにおかれましては、一枚余計に持ってきたほうがよさそうです。

老婆心ながら。


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20:56

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前を向いて進もう(2008-J1-#10 vs京都サンガ@西京極/現地観戦)

2008年05月03日

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キックオフ直前に買ってきた氷入りジュースを座席の下(日陰)に置いておき、10分後に飲もうとしたらもう氷がすっかりなくなってぬるくなっていた、というぐらいに、暑かった。気温だけみればこのところの道内より少し高い程度だが、日差しのきつさは、この時期の札幌ではあり得ない。ただし、本州以南の夏につきものの湿気はなく、風が吹けば気持ちがいいぐらい。体感的には、真夏の厚別のデーゲームといったところか。

連戦、しかもこの条件だから、メンバーが固定されているのはきつい。前節とまったく同じメンバーの札幌に対し、京都は、アタリバをトップ下のようなポジションに置き、シジクレイを最終ラインに入れた3-5-2で試合に臨んできた。両チームのメンバーが発表されたとき、僕は「あれっ?4バックじゃないの?」と思い、試合が始まってからしばらくの間も、本当は中谷が左サイドバックなんじゃないか、あ、でもそれじゃ増嶋が右サイドバックになっちゃうな、とか、そんなことばかり考えていた。果たして、三浦監督は、どう考えていたのか。京都が3-5-2で来るのがわかっていたら、先発は池内でなくヨンデだったのか?

開始1分30秒で京都は柳沢が裏に抜け出し、高木が飛び出してくるのを見てループ気味にシュート。そして両者が激突し、担架で運び出された柳沢は頭をテーピングで止血してから、4分過ぎにピッチに戻った。その後も、柳沢は、林とともに、札幌の4バックの裏をねらい続けた。オフサイドになることも多かったし、京都はこの2トップの近くに味方が集まりすぎていたから、攻められている割には怖さは感じなかったのだが、高木の落ち着きのなさ(ポジショニングというより「佇まい」)は気になった。

対する札幌は、試合開始当初からクライトンの体が重そうで、相手が厳しくマークしてくることを割り引いて考えても、厳しい戦いになりそうだった。だから、13分にすばやいリスタートから右サイドの砂川にボールが渡り、中央への折り返しに西がつぶれてその先の芳賀の足元に入ったチャンスは、決めておきたかった(いや、でも、この場面は、シュート打つのは、難しかったかもしれないけど…遠くだったので、正直、よくわかんなかったのではあるが)。

そうした中で、20分にアタリバのドリブルから先制されてしまったのは、試合全体を通じてみれば、ものすごく痛かった。FC東京戦もそうだったが、守備にベースのあるチームが、前半の早いうちに失点しまうのは、厳しい。アタリバのフェイントがそれほど鋭いものだったとは思わないのだが、ここまで京都にドリブルで攻め込まれる場面がなかったから、札幌守備陣はうまく対応しきれなかったのか(そういう意味では、ダヴィがいないのが…でも西谷なんかはもっとドリブルで仕掛けてもいいと思うんだがなあ)。

22分に左に開いた西がワンタッチで前にボールを出し、追い越した西谷がゴール前に入っていったあたりから5分ぐらいが、前半、ほんの少しだけあった札幌の時間帯で、26分過ぎにはクライトン、西、西谷、芳賀がワンタッチ、ツータッチのパス交換で京都ゴールに迫った。

しかし、この場面を除けば、札幌の各選手は、ボールをもらってから次のプレーを考えていた。それ以前に、ボールが足元で止まらず、流れてしまう。そこで京都の選手にプレッシャーをかけられると、あっさり相手ボールになってしまう。暑さとか連戦の疲れとか単なる技術の問題とか、いろいろあるにせよ、そんなことはやる前からわかっているのだから、もう少し柔軟なメンバーで試合に臨むことはできなかったのか…

などとぶつぶつ言っていると、30分、柳沢が裏に抜け出し、高木が飛び出して、今度は(開始直後の場面とは違い)明白なPK。これが決まっていればもう試合はおしまいだったと思うが(そのぐらい札幌には攻め手がなかった)、シジクレイのキックは枠をはずれてくれた。

それでも裏をねらい続ける柳沢。32分にも、斜めに走りこんで裏のスペースでパスを受けると左足でシュート、枠をはずれる。柳沢って、以前のイメージだと、もっと相手のディフェンダーと駆け引きしてくる選手だったような印象があるんだけど、今日はまるでインザーギかと思うような、オフサイドになってもいい、いつかオフサイドにならないときが来るはずだと、前に張り続けるフォワードになっていた。

33分の池内→ヨンデの交代は謎。池内のサイドがやられていたのは確かだが、1点ビハインドの場面でまず守備を固めるって、どういうこと?まさかシーズン終了時点の得失点差を考えてこのまま終わらせることを最優先に考えたとか…そんなことを言いたくなるぐらいに、この交代は不可解だった。交代させられた池内は、怒りオーラを発したままメインスタンド下に消えていった(まあ、そりゃ、この交代で納得するような選手では、困りますわな)。

34分には林が裏でフリーになったがシュートは高木の正面で、高木の弾いたボールを再び林がシュートしたがこれは高木がキャッチした。37分は柴田が足元で止めそこねたボールを林が奪い取ったところで柴田が林の足を引っ掛け、あ、イエローだ、と思ったのだが、レフェリーはずっと後ろ、副審は反対側のタッチラインにいたからか、ファウルにすらならなかった。

こんなことをしているうちに最終ラインはずるずると下がり、中盤はボールを拾えない。百歩譲って相手にボールを持たれるのはやむを得ないにしても、マイボールになってからはロングボールしかないのだから、話にならない。

前半だけでも0-3ぐらいにはなっていておかしくなかったのだから、これでもまだツキは残っている、とは思っていたが、後半に入っても、札幌の戦い方は変わらなかった。マーカス→石井の交代でクライトンが中盤に下がったが、今日のクライトンは、京都のマーカーを大きくて強い体で跳ね飛ばすことができず、ボールを持っても前を向けない。石井はマイボールになるや迷いなく前に向かって走り続け(石井だけなら今季最高の出来)、ゴール前で京都のディフェンダーともつれたり、オフサイドになったりはしたが、それって、つまりは、取ったら縦ポンだ、だからケンゴとにかく走れ、ってことで、あえてへんな表現を使いますけど、とても頭が悪いサッカーになっちゃってる。

京都は徹底してカウンターをねらってくるが、フィニッシュの精度が悪くて、札幌的には助けられ続けた。柳沢にあの仕事をさせるのは、正直、ミスマッチだと思うのだが、愚直なほどにカウンターの尖兵役を演じ続けた柳沢は偉かった(などと相手をほめてどうする)。

70分に西谷がアウト、宮沢登場。西谷は、前半から、オフザボールの動きがほとんどなく、何度「西谷、そこ走ってやれよ」と思ったことか。それをここまで引っ張らざるを得なかったのは、前半途中にしてサイドバックで交代枠を使ってしまったからで、スタンドから見ている分には故障などは見られなかった池内をあそこで下げたのは、どうしても解せない(とか、終わったことを言ってもどうしようもないんだけど、今日は、後半になっても、ときどき「なんでかなあ」と思い出しちゃってた)。

宮沢が入ってからは、ターゲットができたから、というよりは、おそらく京都も足が重くなってきて、どうにか形は作れるようになってきたが、相変わらず、誰もシュートしない。遠めからでもいいから、シュートしなきゃ点は取れないのに、きれいに崩してからでないとシュートしちゃいけないかのように、シュートがない。

終盤には柴田を前線に上げて、ロスタイム4分のうち3分が過ぎたところで柴田がヘッドで落としたボールを西がシュートしたがヒットせず。柴田を前に上げるのがよくないとは言わないが、今日は先発メンバーがまったく変わっていないことから始まって池内の交代で完全に監督の選手起用不信に陥ってしまったので(僕が)、なんで柴田上げるとかそんなみっともないことやってんの、と思ってしまった。暑い中、一生懸命やってた選手たちには、申し訳ないんだけど。

でも、今日は、ブーイングものだったな。試合後のゴール裏も、コンサドーレコールも、チャントも、何もなかった。

厳しい中、西は、前線で相手の前に体をねじ込み、自分の足元にボールが入ったときには、安易に後ろへ戻すのではなく、なんとか前へ送ろうと、粘っていた。この気持ちですよ。前にボールを運ばなければチャンスは来ないのだ。きれいに崩すことが目的ではなく、なんでもいいから点を取らなくちゃいけない。

前へ向かって。僕らは、声援を送り続けるしかないんだから。



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21:27

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東京から京都まで 5680円

2008年05月02日

浦和戦の後、2日間東京で仕事してから、5,680円のバスで京都に移動して、今夜は京都に前泊中。

駒ケ岳SAにて乗務員交代中↓
20080502-00.jpg

なにしろ東京から京都まで5,680円、今夜は連休前夜なので京都の宿もさほど混んでおらず、宿泊費まで含めても新幹線で来るよりもずっと安い。

いや、安いとかってことよりも、明日のキックオフが13時なので明日の朝に東京を出てくるとなるとかなり早く出てこなきゃいけない、そのうえ連休初日で新幹線の指定席なんてまったく取れそうにないし、そんな状況でもし何かあったら代替の交通機関の手配もままならなくなって試合に間に合わなくなる-という観点から、つまりはリスクマネジメント的に、前泊にした次第であります。

2002年から03年にかけて全試合観戦したときには、記録(何の記録だよ)が途切れそうになったときが何度かありまして、たとえば広島に行く飛行機が着陸できないかもしれないと言われたり、仙台で地震があったかなんかで山形へ移動できなくなりかけたり(このときが最大のピンチで、試合会場に着いたのはキックオフ直前だった)、まあ、いろいろなことを経験しているので、念には念を、で、動けるときには早め移動を心がけているわけであります。

2階建の長距離バスはドアを開けても空気が循環せず、車内がとてもベタベタしておりまして、けっこう汗をかいたのでありますが、まだ夏じゃないからと着替えは想定外でありまして、あと持っているまっさらなシャツは、少し大き目の白いTシャツ(胸に「ニトリ」と書いてあるヤツ)しかない。明日は朝からこれ着て京都散策か。いや、まあ、13時キックオフだから、どっか観光地に行くってことはないと思いますけどね。



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22:48

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長かった前半、じりじりした後半(2008-J1-#09 vs浦和レッズ@埼玉スタジアム2002/現地観戦)

2008年04月29日

20080429-00.jpg

5万人近くの観客がいて、その大半が相手チームを熱心に応援している(レプユニ着用率の高いこと!)というのは、頭ではわかっていたつもりでも、すさまじい空気だった。スタジアムへ向かう電車の中で、徐々に赤いユニホームを着た人の姿が増えてきて、最後には赤い人だらけになった光景に、思わず笑みが漏れてしまったほどだった。

なぜかニヤニヤしちゃったのは、これでコンサが勝ったら気持ちいいだろうなと思ったから。逆にいうと、そのぐらい、アウェー度が高くて…考えてみれば、自分の経験上、これほどの人数が相手チームのサポーター、ってのは、ワールドカップ予選の韓国-日本戦をソウルに見に行ったときぐらいしか思い出せない。

だけれども、バックスタンドのアッパーアウェー寄りコーナー付近に行ったら、浦和ユニの人たちに混じって「白い恋人」や「ニトリ」を身につけた人がちらほらいて、一触即発、なんて雰囲気でもなく、まあ、同じ赤だからさほど目立たないということはあるにせよ、思っていたよりかなり平和的な空気が漂っている。

でもでも、試合開始30分前、高木と優也がピッチに登場したら、ホーム側ゴール裏を中心に、スタジアム全体から大ブーイング。あ、ちゃんと相手として認めてもらえているんだと思ったら、なんだか嬉しかった(笑)。メンバー紹介でもいちいちブーイングがあって、とりわけ西谷の名前が呼ばれたときは、すさまじい音量の「BOOOOOOOOO!!!!!!!!」。そっか、西谷、直前は浦和の人だったんですね。西京極での札幌デビュー戦~0-4で惨敗~を思い出して、あの翌日が札幌ドームのサブグラウンドでの大宮一人サポーターのサテライトじゃなかったっけ?…

試合の話。

前半は、非常に高い集中力を保ち、浦和にボールを持たせることができた。たとえば2-2に追いつかれた直後の30分、梅崎がハンドをとられて時間が止まったかと思いきや、コンサはいち早くボールを動かし、ボールを持っていない選手もすでに走り出していた。ボールポゼッションで劣ることを前提に、マイボールになったときには後ろに戻すことなく、手数をかけずにとにかく相手のゴールラインだけを目指した。

それでも、あまりに早い時間にリードしてしまったから、一緒に見ていた友人たちとの間で「なっげーなぁ」「長いですねえ」等々、何度も、誰ともなく口にした。試合終了間際ならまだしも、前半のうちからあれほど時間の経つのが遅く感じられたことは、初めての経験だった。

ところが、後半は、何やってんだよ、シュート打てよとぶつぶつ言っているうちに、どんどん時間が進んでしまった。開始早々にエジミウソンが梅崎とのワンツーから見事なゴールを決めた後も、浦和の守備の戻りは遅かった。だから、自陣深くでコンサがボールを奪えれば、カウンターは仕掛けやすかった。それなのに、丁寧にやりすぎているのか、怖がっているのか、シュートを打たない!

64分に西谷がベンチに下がってからは、いよいよもって前へ向かう選手がいなくなってしまった。あそこで西谷を下げたのは、スタミナの問題だったのか。上から見ていると、あのときに交代させたかったのは、西谷よりも砂川だった。砂川は、ボールを奪われた後の戻りが極端に遅くなっていた(リードされていたからあえて戻らなくなっていた可能性もあるが)。

終盤は、ボールを奪っても、サイドに開くだけで中に入ってこない、遠めからのシュートすらない、そしてそれぞれの選手に自分でやってやろうとの気持ちが見られず、ボールを持ったらまずクライトンを探してクライトンに預ける、といった感じになってしまっていた。そのうえクライトンはまったくシュートを打とうとはしないし。

そして惜しまれるのは浦和の4点目。西が粘ってファウルをもらい(今日の西の頑張りは素晴らしかった…一度の決定機を逃したことを除けば…)、フリーキックから相手ゴール前にボールが入るも浦和がクリア、それを追いかけたのが高原一人に対し芳賀と坪内が二人で対応していたのだから、坪内(だと思うが)は、なぜあのボールを高木に戻さなかったのか。確かに、今日の高木は不安定ではあったが…。

あの4点目で、試合が決まってしまった。残りわずかでダメ押しを決められるのが浦和の強さ、といえばそれまでだが、もったいなかった。

ただ、試合を通じていえば、やっぱり、後半の途中からシュートを打たなくなってしまったことが、なんとも、消化不良だ。やるだけやってやりきって負けたのなら「よくやった」と言えるが、どうにも中途半端に悔しい。

最後に、浦和レッズ・オフィシャル・マッチデー・プログラム324号から引用:
かつてのライバルが、5年間の苦闘を乗り越えて、J1の舞台に戻ってきた。心から歓迎しよう。全力を尽くして倒すことで。

歓迎してもらったのは嬉しいのだが、やっぱり、悔しい。

個人的観戦通算成績(トップチーム公式戦)293試合111勝61分121敗



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22:24

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