2007年03月28日
つーか今年のスカパーのサッカー中継、DVD一枚に収まらないんすけど!?(←コレ) 今のところ今年の試合は全部HDDレコーダーに溜めてるんだが、 だいぶ溜まってたみたいで、HDDの中がパンパンだぜ。(残り3時間半) そんな訳で順次DVDに焼いて領域を開放する必要がある。 だが、2時間15分も中継やられたら・・・・一枚に入らないんだっ・・・・!
以下本文)
ブツブツ言ってもしょうがないので以下で考察してみる。
前節ゴール集が無くなり、非常にハーフタイムの楽しみが無くなった。
なので省くとしたら「ふるさと応援コーナー」だと思うが、
これがいい感じに緩くて面白いもんだから中々決断するのが難しい。
札幌のアレは笑った。
あと試合開始の14分前から中継開始ってのも余計だろうと思うが、
「2007年JリーグDivision2、モンテディオ山形対コンサドーレ札幌
今日はモンテディオ山形ホーム、NDソフトスタジアムに札幌を迎えての対戦です」
みたいな枕の言葉を消去するのは何かこう、しっくり来ないし心苦しい。
これは残すべきか。
試合終了後のダラダラした振り返りはハッキリ言って無駄。
何が楽しいかと言われれば
「あ!俺が映ってる!ウヒョー!」とかぐらいしかないが
大抵自分の姿は見てて恥ずかしいものがあるのでこれもどうでもいい。
そんなどうでもいい試合後の映像なのに
「今日の解説は田渕竜二さんでした。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
の締めが一番最後にあるもんだから、ブチ消すのもなんか憚られる。これが辛い。
という事で、プレビュー&アフターショーやJ1生中継の閲覧なども含め
今までのパックを蔑ろにし過ぎなスカパーを断固糾弾します!
が、どうせどうにもならんのでJセット頼んでハーフタイムと試合後消しますわ。ハイ。
綺麗に結論が出たところで(それでいいのか!?)山形戦の話題に切り替える。
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土砂降りとかじゃなくて本当に良かった。神に感謝。
さて山形でのサッカーはこれまでと同様、相手にスペースを与えず、
(と言ってもゼロではなく、相手が自由にならない程度に、真綿で首を絞める的な・・・)
決められたゾーンのまま、入ってきた奴に潰しをかけて、浮いたボールを奪うスタイル。
徳島ではたまたま相手が緩かったので見事に嵌ってくれたが、
湘南では動きの質において相手の方が良く(予想外なアジエルの自由闊達さが憎い)
ピンチを凌ぐので精一杯だった気がする。
山形も札幌もこれと言ったチャンスは無いが、
互いに攻撃でやりたい事は「前にボールを納めてそこで上がる」事で
それに関しては札幌の方が出来かけてた気がする。
全くもって中山の存在、ダヴィの存在はデカイ。決まらなくても今はこれでいい。
さて、試合は西谷のPK奪取、初めての主審による試合破壊ショー、
後半の「ターイム。代打池内」&「西谷のボール取り損ねてゴメンネ攻撃」
「CKの時に上がるやつ?ああ西谷と芳賀と相川でいいよ」など、
数々の外道攻撃でもって勝利した。
で、このサッカーが好きかどうかと言う事だが、
俺は考え方を変える事にした。
好きなチームの、好きな選手が、必死に相手の猛攻に耐えて
皆で意志を統一して動き、一生懸命勝点を取ろうと泥を啜りながら頑張ってる。
それを「綺麗じゃない!」「熱くない!」なんて、俺は言わない。言えない。
そりゃ花火みたいなサッカー続けて上がれれば良かったけど
残念ながら今の札幌では、それは叶わない。花火連発するには火薬が必要だ。
派手に燃える火薬は・・・・高い。高いものは債務者の札幌さんには・・・買えない。
だからこそ、実は苦くないかも知れんけども、苦渋を舐めてやってるんです。
俺は、結果第一で他に拠所(よんどころ)の無いハードコアなこのスタイルを
何と言われてもいい。応援するぜ!
(サッカー自体の評価はまた別だ)
サッカーに限らず何でもそうだけど、
掛けられる金、リソースに限界があり、それでも結果を求める以上
手段はどうしても限られてしまうという現実が首をもたげてくる。
そして、理想だけを見ていたら、現実が見えなくなり、イライラする。
その時に「何処に楽しみを見出すか」は各人の能力(というか脳力)に依存する。
「ウッヒョー!綺麗な3ラインが一糸乱れず上下動してる!エクスタシー!!!!」
「ウワッハ!ゾーンの網に紛れ込んだ相手司令塔がマゴマゴしてる!ジャスティファイ!」
「オヒョヒョ!残り45分で逃げ切りを図り、見事鼻差凌ぎ切った!インクレディボー!!!」
などとはしゃごうと思えば幾らでもはしゃげる。筈だ。
だって2004年からの3年間、あれだけ我慢出来る程の変態ドM野郎なんだぜ?
俺たち札幌のサポーターってのはよぉ!お前みたいな変態と一緒にするな?スイマセン。
負けに負け倒した2004年だって宴会じゃ笑ってたじゃないか。
あの頃だって「ウィルが居れば」とか言わないで前を見ていた。
ならば今年だって「確かにアレだが昇格・・・してぇなぁ!」と前を見る事も出来る筈。
あの三年は否定しない。
今年の試合っぷりも否定しない。
俺は目の前にある一試合を「言い訳抜きで勝ちに行く」札幌を応援する。
それだけだ。
贅沢や我侭は金が出来てから言えばいい。
俺はそうする事にするよママン。
山形雑記
・雨が降ってて結構心配したが試合開始時には止んだ。
・ダヴィは馬と言うより道産子。或いは寒立馬。ていうか牛。よく働く。
・カウエ・・・ちょっと軽い。正直不満だ。大塚カンバック!
・西谷便りの糞サッカーとか言われても困ります。
・早く砂川と西谷が近い位置に来るような布陣、見れないかなぁ・・・・
と思うほど西谷ばっかり。
・主審は初主審だったらしく、
黄色赤紙PK線審否定と一頻りやりたい事やってった。困った奴だ。
・勝てばいいんだ勝てば。
・天童では何気にバレー(≠大宮→甲府→G大阪)の話題が熱い。プリンセスメグ。
・日曜山形は辛いっす。
お疲れ様でした。
2007年03月25日
「円周率が3.05より大きい事を証明せよ」(東大理系前期) 地下鉄車内で見かけた予備校の広告である。 こんな挑発を受けて黙っていられる程大人じゃねぇ!と言う事で、 無防備丸出しで熟睡しているカップルの女性の緩く組まれた脚の奥を睨むのはやめにして 懸命に解答を考え出した次第。 高校生の頃は理系の癖に数学が赤点ばかりだったが何としても答えてやるぜ! と意気込みはするものの、諸々不安な点が幾つかあった。 ・解答の方針は立てたが、「何故それで着手したのか」を説明出来ない。 ・「3.05」という数字をどこかで上手く使う事がエレガントな解答なんだろうが、 俺の解答方針だと使いどころが余り(というか全く)無い。 ・力技なのは仕方無いにしても、余りにインテリジェンスを欠いた解答である。 ・計算がめんどくさく、脳内では完結しない。 ・このエントリを上げるに当たって解答用の図を描いたが、 ノートPCのタッチマウスは酷く描き辛い(言い訳) 以降は追記分の方で。
尚、断っておくが、今のところまだ模範解答のページは見ていない。 地下鉄広告には「解答は河合塾(だったかな)のHPに掲載しております」 と書かれていたが、それは何か?続きはwebで!のノリか? 解答が気になるんだよ馬鹿野郎! そして自分で考えないで解答を見てしまうのは何か嫌なんだよ! って事は真面目に解答しなきゃ駄目で、それでやってみたのが以下のものなんだよ! それでは「動物のお医者さん的に言えばH大の工学部に辛うじて引っ掛かってから早12年が経過し、その受験以来錆付きまくってガタが来ているであろう三十路男が意地になってノートにシャーペン走らせて作った解答」です。どうぞ。 (何度も言うが、エントリを上げても暫くは模範解答なんか見ないんだからな!) 解答方針は以下の通り。 中心をA、半径rをとする円に対し 円の中心Aを頂点として円周に内接する二等辺三角形を△ABCとする。 ∠BAC(この書き方自信ねぇな)の角度と半径rが解れば、辺BCの長さは算出出来る。これをxとする。 辺BCを「高校三年生的に算出出来る角度を用いて計算」(卑怯か?)し、 360°÷(∠BAC)で算出される数値(仮にZとする)で掛ければ、 「円周より小さい」正Z角形の外周の長さ(便宜上Mとする)が半径rを用いて表現される。 円周=2πrの公式から、M<2πrの関係が成り立つ。 後はBCの具体的数値(というか半径rとの比)をしこしこ計算して M<2πrから、円周率(π)が3.05よりは大きいって事を証明すればいい。 ↑ ノートPCについてるタッチマウスの限界なのでご容赦頂きたい。 ∠BACを30°として解答開始。方針は二等辺三角形ABCの辺BCをrを用いて計算し、360°÷30°=12で掛けてMを計算する。 この場合、M=12xとなる。xをrを用いて表現出来ればよい。 頂点Bから辺ACに垂線を下ろし、辺ACとの接点をC'とする。 直角三角形ABC'は角Aが30°、角C'が90°なので、角Bは60°となる。 辺AB(円の半径)=rなので、三平方の定理(というかsin30°)より 辺AC'=√3/2r(解って頂きたい) 辺BC'=1/2r ここから三角形BC'Cを考える。辺C'Cの長さは(1-√3/2)rである。 三角形BC'Cは直角三角形なので、三平方の定理が成立する。 x~2=(1/2)~2r~2+(1-√3/2)~2r~2 (~2は二乗を表現) これをシコシコ計算したら以下の通りになりました。 x~2=(2-√3)~2r~2・・・・・・・(1) これを更に計算しちゃったらめんどくさいので、 以下の関係を持ち出す。 M<2πr rを1以上とした場合、以下の関係が成り立つ。 M~2<4π~2r~2 M=12xなんで、144x~2<4π~2r~2と出来る。 ここでx~2にさっきの計算結果(1)を代入し、 更にr=1とする。(計算がめんどいから) これで「具体的な数値とπ~2の関係」が解る。 結果 36(2-√3)<π~2 √3を1.732として計算したら、π~2>9.648となる。 3.05~2=9.3025、3.10~2=9.61であるので πは「少なくとも」3.10よりは確実に大きい。 よって「πは3.05より大きい」事が証明される。 以上。 ああ、やっぱ駄目だ。スッキリしねぇ・・・・・ 「何となくこれでイケるだろうという曖昧な予想の元に計算を始めて、 ああ3.05どころか3.10より大きい事が何となく証明出来たね。 ハイハイおめでとうおめでとう。・・・・・プゲラッチョw で、3.05はどう使ったのwww」 みたいな感じを見て取られてる気がするのだ!ああ、恥ずかしい! 受験生は凄いな。これを時間のマネージメントしながら解くんだもん。 もう一回高校生に戻れたとしても、もう受験なんかやりたくねー! あんなプレッシャーには勝てる自信が無い。 ところで、東京大学物語が連載していた頃、まさに自分も受験生だったんで 函館時代の数学矢野先生(だったかな)の 「うむ・・・エレガントな解答だ・・・」 という台詞には痺れていた。 俺もあんな事言われてみたかった。 数学と、3年生の頃の数学の先生は大嫌いだったけど。 あの漫画は何が面白かったって、受験マシーンみたいな主人公が その脳味噌を使って勉強の他にスケベな妄想をするのに余念が無く またその妄想もハイスペックな脳を使用したもので非常に密度が濃かったり それが急に一つの事にロックされたり何だのと、高校生の気持ちみたいなもんを 面白おかしく描いてるところだと個人的には思っている。 なので、正直に言えば仮面浪人編以降は面白く無い。 最後の夢のまた夢オチは言語道断だが、幕引きにはアレしかなかった気がする。 性行為にかまけて東大落ちた段階で終了してればよかったのに・・・・ (あんな鮮烈な経験が、東京にさえ出ればいつか出来る・・・ ・・・・そう思ってた時期が俺にもありました・・・) 山形行ってきます。
2007年03月25日
逃げ出さない事信じ抜く事、駄目になりそうな時それが一番大事。 今年はそれがテーマなのかなと思った、そんな湘南戦。 思えば2005年、2006年は崩れた後が酷かった・・・・ (以降本文:纏める気が無かったので無駄に長いです)
スカパー観戦となった湘南戦。 湘南に居るのは斉藤、ジャーンに加藤望。最近のJ2は意味が解らん程いい選手がゴロゴロしている。(札幌のブルーノ・クアドロスもその一人) さて、昔からJ2と言えばホットライン一点豪華主義というか、外国人プレイヤーで攻撃を組み立てて他が必死扱いて守り、シーズン通して嵌ったもん勝ちみたいなところがあったと思っていたが、最近はそうでも無いように思える(あくまで個人的な印象) 個人的を繰り返して申し訳ないが、大分、広島なんかが小さいながらも纏まった戦力と崩れないサッカーで昇格したんじゃないかなと思っている。今年の目指すところはあちらに近い。多分。 ところで大艦巨砲主義の最たるチームで失敗したのが2003年の札幌と2004年の京都、2005年の仙台で、攻撃も守備も全部圧倒的個人能力で制圧しながら攻め落とすスタイルを狙ったんじゃなかろうか? 「フハハ!見ろ!他チームがゴミのようだ!」 みたいな王様左団扇サッカーになるかと思ったら、案外そうは上手くいかず、双方失速して昇格争いから脱落していった(様々な要因や事件が有機的に絡んだ札幌の崩壊っぷりは芸術的ですらあったが・・・) そんな中、J2史上最大と言っても過言ではない大艦巨砲主義丸出しというか、それはもう一つの艦隊じゃねぇかというか、太平洋艦隊オーバーザレインボーというか、とにかく形容し難い程の贅沢極まりない戦力を有し、あろう事かそれが全面に機能してやがるいけ好かないチームが東京ベルディであるんだが、あいつらは既に別世界の話なので放っておきたい。バーカバーカ!お前の親会社よーみうり!完全ウエーバー怖くて泣くな!!わーーーー!!!!!(イノセントワールドのPVみたいな感じで) 話がズレた。 ともかくも、今年のコンサドーレが志向しているのは「負けない、崩れない」サッカーだと思っている。そんな訳で湘南戦は見てて若干フラストレーションが溜まる感はあったが、相手のカウンターも半端じゃなく鋭く、危ない場面は正直多かった。何だよ!もっとやれるだろ!?という思いも無い訳では無いんだが、チームとして「負けない」サッカーを徹底した結果なんで悪くは無いとも言えるのかな?と、自分なりに複雑な気持ちを納得させてみた。 2004年から2006年の三シーズン、自分達で仕掛けるサッカーを札幌スタイルとして、正直言って結果に其処まで拘らず、見てて熱くなる感情に訴える、英語で言ったらエモーショナル(多分)なサッカーをこれでもかとばかりに追及していたと捉えている。そして、それは実際に嵌れば爽快で、ご機嫌で、最高な代物だった。ああ、天皇杯楽しかったなぁ・・・・(口端から地面に至るまで涎一筋) ただ、このサッカーは一旦歯車が狂ったりすると立て直しが困難だったのも事実。これではリーグ戦は勝ち抜けない。 目茶目茶重いギアになってるシングルスピードのチャリンコ(?)みたいなもんで、ちょっと横から車に出てこられたり、信号が赤になったり、歩行者が出てくるそぶりをされて減速した段階で、皆において行かれてしまうようなサッカーだったのかなと、今となっては思う。(早い時は凄いんだけども再加速に手間取る) 今年は守りからリズムを作って、チャンスを逃さず攻め落とす。勝つ時にスッキリ勝つよりも、負けずに勝っていく(微妙極まる言い回しだが)そんなサッカーをシーズン通してやりたいんだろうと。そんな風に湘南戦を見てて思った。マスコミへのコメントなんて飾りです。三浦監督の腹黒さをメディア鵜呑みの人は理解出来んのです。 守りを崩壊させない為のブルーノであり、カウエ補強なんだろうと思う。今更だけど。で、攻撃の組み立ては西谷砂川辺りを中心にと考えているんだろう。これは2004年からの上積みがあるからやれる事だと思う。外人行ってらっしゃいをずーっとやってたとしたら、多分西谷砂川が攻撃の中心になる事は難しかったんじゃないだろうか。 タイトルにあの文言を書いたのは、負けない事と、我慢する事が今年のサッカーにとって大事だと、そう言う思いからである。 確かにストレスが溜まるというか、爽快感は余り無いサッカーかも知れんが、柳下政権3年の下敷きがあって始めて計算出来る三浦サッカーだったりもする訳で、悲観する事じゃないんだと自分に言い聞かせている。勝てば・・・勝てばいいんだ。いや、負けなきゃいいんだ。崩れなければいいんだ・・・・きっとそうさ・・・・ そんな訳で今日は山形戦。徳島みたいに上手くいけばいいが、1-0でもいいから勝って次に繋げたい。 ・・・ゴール裏も(色んな意味で)我慢の時期なのだ。 (しかしながら大声で歌うのは「我慢出来ない~♪」)
2007年03月21日
前日から一睡もせず、羽田発のJAL始発便で徳島空港へ。
空港の手荷物受け渡しエリアで眠い目をこすっていたら、
俺の目の前を吉瀬選手が颯爽と(だが眠そうに)歩いて行った。
吉瀬選手と言えば、個人的に思い出すのは2004年のホーム最終戦の前日に宮の沢に練習見学に出掛けた時の事だ。 宮の沢駅から「ちえりあ」を抜けて5号線に出る。クソ寒い中テクテク歩き、信号を渡ってさあ白恋だぜと思ったら、遅れて信号を渡ってきた背中の丸い色白の青年が居た。うーむ、何だか陰気な青年だなぁ。と思い練習見学。頭の後ろを「4」に浮かし彫りというか、浮かし剃りした事もあり、曽田選手の出待ちをしていたところ、見覚えのある青年がそそっとクラブハウスを出て行った。そう。彼は吉瀬選手だったのだ。気付かなくて本当にすいません。で、その日の徳島空港手荷物待機所で見た青年は、背筋が伸び、足が長く、顔も赤く日に焼け、目付きはいい意味で鋭い、しっかりとした青年の其れだったのだ。この衝撃、上手く伝えられない自分がもどかしい。 さて、そんな事はどうでも良く、試合である。 京都戦のような左サイドバックのグダグダ加減は嫌になるぐらいそのままで、ピンチらしいピンチは全て其処から生まれていたと言っても過言ではないだろう。ふんわりしたポジショニングに、ぶち抜かれて無理矢理追いついてファールで止める。ボールを持てば相手に取らせる事を先読みしたかのようなふんわりパス。本当に勘弁して下さい。と言いたかったが、その不安は後半10分ぐらいで解消される。 そう。和波out吉瀬in 三浦監督は兎に角試合中の見切りが早い。その辺は柳下監督の男気溢れる連続起用とはちょっと違う。勝手ながらも言わせて貰えば、ゴール裏でじれったい思いで見てる側のイメージに沿った形で素早く交代してくれる三浦監督のそれは、正直心地が好い。柳下監督のそれは教育的効果を存分に狙ったものだと捉えていて、結局「何故そいつなんだ!そして遅ぇ!」と思う事が多かった。稀に本気で勝ちに行く(この表現も聊かアレだが)交代というか、形振り構わない交代があって、滅多に見せない意地というか、負けず嫌いさに心を燃やす事があったが、今にして思えば、もっとチームとして大人になるというか、常識があり、余計な教育項目を残さないようにする事が早い段階で出来てれば、じれったい思いをしなくても済んだのかな。とも思う。閑話休題。 さて、吉瀬が入った事で左サイドバックの攻め上がりこそ少なくなったが、「アルビレックス新潟シンガポールのキャプテンは伊達じゃない!」というプレーを見せてくれたように思う。自信に溢れたポジショニングに、フィールドを広く見た危機察知。前に出て潰すタイミングが、抱いていた不安より全然良くてビックリした。 その後立て続けに2点、最後は西谷の独走で3点目まで入り、大塚+ブルーノが出られずセンターラインがどうなる事か危ぶまれた試合は、ダヴィの初得点、藤田2点目1アシスト、西谷1得点1アシストになると言う結果で終わった。徳島鳴門では勝てない(が負けない)という訳の解らない呪いも払拭し、ちょっと寂しかったゴール裏に居た人は圧倒的勝ち組となる事が出来た訳である。はっはっは。 タイトルの「厚み」であるが、選手の層が厚くなったなと思う次第である。 今日は右サイドバック池内が入り、センターバックを西澤がやる。左の和波がイマ1~3ぐらいだったんで吉瀬が入り、大塚の穴を西嶋が埋め、砂川の穴を藤田が埋めるどころか飛び出る始末。すげー、すげーよと。 ここ数年で相当身の丈+ナイスな補強をして来たとは思うのだが、今日の試合はその現れでもあったのかなと思った。海外+低いカテゴリへ武者修行に出した吉瀬が結果を出して見せたのが嬉しかった。札幌という地域的なハンデから、試合に出られない選手の育成を如何に行うかが重大な課題となると思うのであるが、今回の吉瀬の頑張りは其れに対する一つの答えなんだろうと思う。 今後は同様に武者修行している桑原(現ザスパ草津)上田(現ツェーゲン金沢)のカムバック&活躍を期待したいと思った、そんな徳島戦だった。 徳島メモ ・徳島空港から鳴門競技場へはタクシーが便利。4人なら一人400円程度。 ・鳴門の競技場から鳴門駅まではかなり歩く。そして店が無い。だが景色は綺麗。 ・鳴門駅の終電は21:00頃。ちなみにその前は19:00頃。異次元。 ・徳島駅から空港までは430円ぐらいでバスが出ている。飛行機の90分前頃発車。 ・もんやりした天気でも、四国の日差しは強い。女性は特にスキンケア必須。 ・阿波うず潮ビールとさぬきビールはマジでお勧め。 ・「熱いプレーで 俺達を揺らせ もう焦らさないで 我慢できない」アウエー初披露。 ・徳島ラーメンは相当濃ゆいのでお勧めはうどん。 ・羽田空港第一ターミナル北ウイング側改札にある四季彩館ではクラシックが売ってる。 ・モノレールの空港快速は20分未満で浜松町到着。凄い。 ・PasmoとSuicaの相互運用開始でパスネットは無用の長物に。 ・浜松町の本屋の充実振りは異常。 以上。
2007年03月17日
そんな答えは吾郎ぐらいでいいんですが、俺が父親なら娘を疵物にされて、
誠意見せろつった答えがかぼちゃ
では許せません。その辺のやり取りは、北海道の広さを見た気がします。
閑話休題。子供もまだ食べてるだろうけど、それは俺の知った事ではない。
で、Power to 1である。何か響き悪い。
とにかく、力を一つに。気持ちを一つに。全てをJ1に行く為に一つにしようと、そういう事だと俺なんかは思っている訳です。そうだよね?違っても知らんけど、多分あってると思う。何せパワートゥワンだし。
で、明日。詳細に言えば9時間後には前半も半ばを過ぎてるじょうな状況でございますが、パワートゥワン。どうやって体現するかって事でございます。
私なんぞは徳島に行く(3万かけて)んですけども、そんなのはどうでもよくて、家で、スカパーで見る皆さんはどうやってパワートゥワンなのかと。そう言う事を問いたいわけでござんす。
論理展開するのがめんどくさいんで、答えから先に言ってしまえば、
誰かと見ろ。
家族で見ろ。
友人と見ろ。
彼女と見ろ。
彼氏と見ろ。
仲間と見ろ。
一人で見るな。誰かと見ろ。そういう事です。そう心がけて貰えりゃ嬉しいなと。
誰かと見ると、自然、抱いた感情が伝わります。摺り合わせが起こります。その感情の摺り合わせが、きっと21日のドームで「一人で見た後よりも大きく」気持ちに影響を及ぼします。そうやって積み上げて行った札幌に対する思い、その摺り合わせが、冬に入りかけのリーグ終盤に爆発するんだと、そう思うのです。
Power to 1 力を一つに。
俺のような友達居ないッ子(三十路なのに)は現地でバモるしかないですが、友達に恵まれた皆さんに在られては、家で布団に包まれてないで、友達と観戦会だの何だのと、互いの感情を爆発させあえる環境で徳島戦を迎えて欲しいなと思ってこの項の締めと致します。
ありがとうございました。 バモス。 がまんできーないー。
2007年03月14日
俺の元気が凄すぎる。
・・・ブログとかプレーとか。
・・・勝って本当に良かった。
試合は京都戦とは打って変わってセカンドボールを抉り取るような気迫に溢れていたし、現に何度もボール奪取からの素早い左右への展開(とそれを許すサイド両選手のスペースをついた動き)が何度も見られた。
そして何よりも何度も言うが・・・
俺の元気がアンリみたいにスゲー!アンリTVでしか見た事ねーけど。
天皇杯の仙台スタジアムぐらいからか、ハイボールに対して競る事が出来るようになってたし(それまでは落下地点の目測が物凄く変だったと思う。ちなみに曽田さんは何故かそれが異常に上手い。超ゴールデングラブ級)、尚且つ競り勝つし、ボールをトラップした後の落とし先が自分にとって物凄く都合のいい所になるよう工夫している上、トラップした後のセカンドコントロール時にルックアップした時にはもう何処にパスを出すか決めている。
とにかく判断とボールの捌きが早い。まるでポストプレイヤーじゃないか!
・・・点を取ったのは藤田で、そのラストパスは芳賀の貪欲なセカンドボール狙いからだし、その前のサガンのクリアミスはダビの当たりによるものだったけども、この試合で西谷ともう一人見ててゾクゾクしたのは中山元気だったと俺は言いたい。
一人一人言ってたら長いのでアレだが、今回は本当に良かった。
京都の試合が悪かったのは、京都がやらせてくれなかったのもあっただろうし、今回良かったのはサガンが悪かったとも言えるだろうでも兎に角良かった。
両サイドバックは機を見て敏に上がっていたし、曽田さんは相変わらず鬼だし、ブルーノは京都での面白(というかどうかと思うような)ディフェンスも少なく安定してたし、ボランチ二人の鬼寄せで自由を与えず、前の二人は何か凄いぞお前ら的パフォーマンスを見せる。(ダビのまたぎは癒し系だが、あっさりボールを取られないのは良い事だと思う)
ある意味曽田さんよりマエストロというか、殺しの美学をもっている仕事人西澤の「ホシ(犯人)は犯行現場に戻る」ような愚図をやらない徹底した相手潰し&現場離れ(ヒット&アウェイか?)も90分の間に幾度と無く見られた。
点が入らなかったのはそりゃ不満だが、言い出したらキリが無い。
とにかく勝った。後、スペースを与えず、マークの受け渡しをやりながら相手のコースをなくして、奪ったらサイドかトップに当てて皆が押し上げる。
そんな形が見えただけでも本当に収穫があったし、この試合をやった後に一週間のトレーニングをして次に備えられるのは、開幕2節ぐらいで苦労してたここ数年を考えれば、とてもよい事だと思って締めと致します。
いくつか
・入場待機時に噂に聞いていた「我慢できない」曲の歌詞が面白い。US始まったな。
・石屋製菓のおまけ扇風機の形とか質感が大変に卑猥。
・サガンは・・・・まぁ適当に頑張れ。上を潰してくれ。
・砂川に西谷に西澤さんに、今年は30歳近辺~ナイスミドルの選手が熱い。
・ていうかマジ元気どうしたの!?つーかブログ可愛くて失神しそう。
・曽田さんは元気に対抗意識を燃やさなくてもいいけど、たまには文章書いて欲しい。
・和波は文章もプレーも頑張れ。誠実さは好きです。
2007年03月05日
柳下政明監督という、熱く理想に燃えた、今にして思えば夢のように甘美な3年間は終わった。(そりゃやってる間はしんどい事もあったが、それはまた別の話)
これからは現実を見据えて汚いものも掴んだり踏んだり或いは食べたり、とにかく立ち止まらずに前に進まなきゃいけないそんな時期がいよいよやって来る訳である。たまにシンドイ気持ちの時に、終わらないと解り切っている「続く未来」に対して思いを馳せると、頭の中がグルグルと回り出す。考えちゃいけない。考えちゃいけないんだ。足下だけを見て、一歩一歩歩かないとどうにかなってしまいそうだ。ああ、ゲロ吐きそう。そんな現実的でしんどい一年(いや、それ以上)が始まる。始まり始まり。
東京から京都への移動手段はいろいろあるが、かなり京都行きを決意したのが乗り遅れ気味だった俺は、知人から教えてもらった「ぷらっとこだま」を選択した。これで片道1万程度で京都に行ける。ホテルの確保にはかなり難儀したが、名前も麗しい「R&Bホテル京都駅八条口前」を予約出来た。ありがたい事だ。今回の遠征、移動と宿泊合わせて大体28000円ぐらい。まぁ、こんなもの。
京都駅から西京極へは地下鉄乗り継ぎとかバスなんかが移動の手段らしいが、4人集めてタクシーに乗れば一人頭大体400円ちょっとで辿り付く。お勧めなので是非利用されたし。山形(天童→ベスパ)とか福岡(空港→博多の森)なんかもこの方法がお勧めだ。
開幕直前の西京極には結構な行列が出来ていて、新ユニの方も沢山見受けられる。うむ。カッコいい。程なく開門と相成り、心の準備が今ひとつ出来ないまま京都アウエーゴール裏に歩を進める。なんだろう、この雰囲気。サッカーのコンセプトが(俺にとって)見えないのがいけないのか、或いは俺自身が緩んだ気持ちなのか、とにかく今から始まる試合に対して、期待も不安も何かこう薄いもやのような、あやふやな期待とか、予想しか出来ない。いつものような、強烈な相手ゴールの予感とか、感情を如何に爆発させるかとか、そういう確信めいた、現実感のある未来予測が出来なくなっている。これは・・・・よくない。久し振りに会う人達と交わす挨拶、交わす言葉で無理矢理テンションを上げて、何とか偽りにでもいいので気持ちを盛り上げる。が、どうも大事なものが抜けている。或いは見据えられていない。そんな気がする。
それでも試合は始まる。
声を出し、襷を掴んで飛び跳ねて、そこで自分のオフシーズンの体重削減と体力強化の効果を見出して自分の中で一頻り満足したりはしたんだが、如何せん目の前で展開する試合が何ともヒドいというか、何がしたいのかさっぱり解らない。「させて貰ってない」のかも知れないが、いくらなんでも攻める時の意志というか、何としても相手DFをこじ開けてゴールを奪ってやる!という意気込みがチームから(西谷除く)感じられない。そうこうしてる間に失点。だが失望してても仕方無いし、失望する為にゴール裏にいるんじゃない。どんなにヒドいゲームを見せられても、ゴール裏にいる以上は溜息だの罵声だのはやっちゃいけなくて、ただとにかく一点でも取らせる。一足を出させる。萎える気持ちを奮い立たせる為に声を出し、手を上げ、飛び跳ねて、気持ちを前に出さなくちゃいけないのだ。
ふと斜め後を煽らんと余計な事を考え振り向き、心が凍る。
そこに広がっていたのは、目に麗しき見事な大地蔵峠。・・・古都かよ!
これで「ゴール裏」だなんて、ご冗談でしょうファインマンさん!
ハーフタイムにこれじゃいかんという事で、横に広がって縦に狭かった縦1横3ぐらいのゴール裏の形を、前に1伸ばして、空いたスペースに大地蔵峠エリアの人員を突っ込むという縦2横1.5ぐらいのゴール裏に変形。とにかく黙っててもいけない。これがアクション&ムービングゴール裏だぜ!と気分を無理矢理盛り上げる。そう。勝つ為に、勝たせる為にここに来ているという当たり前な現実。それを忘れようとする弱い心を拭い去りたい。たとえ拭い去った後に鼻糞ぐらいの気持ちしかなくても。
後半は正直何の為に居たのか存在価値を見出せなかった人員が変わり、ピッチでのサッカースタイルもそれなりに形になってくる。だが、攻撃時のやってやるぜ的こじ開けてやるぜ的な気迫みたいなものはやはり聊か物足りないままだった。一番前に近い場所で懸命にバモり「追いつける!勝てる!勝て!あ、何かゴチャゴチャしてる。取られた!畜生!まだまだ!よし!抜け出した!ああっ・・・脚がもつれたか!ええい打て!上がれ!何故曽田がそこに!?西谷!いいぞ!ダビ!フォロー!ねぇぇええ!ええい畜生、打て打て!」とか思っていたら試合が終わってしまった。負け。
選手がゴール裏に来る前に幾らか罵声が飛ぶんだけども、それは選手に聞こえさせる意図に欠けるように聴こえる。というか、選手には絶対に聴こえない。言いたい事があるなら前に来い。そして選手に直接聞かせろと思って俺は前に出る。西京極名物殺人柵(フェンスの縦棒が上に突き出ていて、大変に危険な代物)に注意して、兎に角身を乗り出す。
気持ちを見せろ 勝つ気あんのか 何やってんだ
などなど色んなブーイングが響く中、選手の顔はやはり沈んでいるように見える。
試合開始前までに漠然と感じていた不安感の正体が、いまここに来て明確になった。
「この3年間を無駄にしてたらどうしよう」
そうだ。今日の試合からは攻める時に限らず守備の上でも自発的ではなく、総じて受身な、総受け(意味が違う)な、それこそアクションを起こす事を主眼においていた2004~2006に追い求めた理想というものを綺麗さっぱり忘れたかのような、そんなサッカーだったんだ。失望感の正体はこれか!と思い、殺人柵越しに残った声を絞り出す。
「三年やって来た事を忘れてんじゃねぇ!仕掛けろよ!自分からやれよ!」
新しい事や価値観に触れて、自分が今までやってきた事や価値観、理想なんかを綺麗さっぱり忘れる。重ねて厚みを増す為に監督を替えた訳で、3年を否定する物ではない事はチームの皆が思っていた事じゃなかったのか?今日の試合でハッキリとそう思ってしまうのは聊か早漏気味だとは思うんだけども、足してから前のを引いてたら結局プラスにはならない。足したものが、引いてしまうものよりも十二分にデカければそれでもいいんだろうけども、如何せん何かを引いた以上のプラスなど、今の札幌には高望みというものだ。
戦術的にどうこうはどうでもいい。
でも、相手をこっちから崩す、こっちから仕掛けるというスタイルとか気持ちとか、そういうものを忘れては、本当にカタストロフ以降の3年間の意味が無くなる。これだけは許しちゃいけない。そこは、指摘しないといけない。
春の訪れを感じる京都で、ああ、あの時期は確かに馬鹿だったけど、理想を追うのはとても楽しくて、甘美なものだったんだなぁとモラトリアムを懐かしむような情け無い感情に支配された、そんな土曜日だった。
関連メモ
・京都の練習着は札幌のそれに酷似していて訳がわからん。
・京都のユニに入った赤線は、将来の赤黒かへの布石。
・チームカラー紫のままで居ろよ。迷惑だ。
・人のエリアでゴールして、人のエリアで喜んでんじゃねぇ!
そういうの、悔しいからやめて下さい。
・久々の遠征でどれぐらい汗をかくか読めなかった。タオルは必須。
・京都のバスは非常にデンジャラス感が強い。
・京都の通りの名前はかっこいい。アレは卑怯だ。
・立ち食い湯葉とか、簡単に名物を楽しめる店があればいいのに・・・
・システム変わって一試合目。正直焦る事ではないし、焦ってもしょうがない。
・無くしちゃいけないのは「仕掛ける」という気持ち。
・サポーターはサポートする為にゴール裏にいるという基本。
・新曲の音程は難しいが、声を出す事が大事なんだという事実。
・体重が減り、サルトの質は上がったが、やはり翌日は筋肉が終わってた。三十路・・・
・清水の舞台を抜ける風は気持ち良い。
・タイトルについて
aがbより十分小さければそれでもいいけど、aとbが同等だったとしたら
そりゃもう引いちゃいけない訳で、特にaの中にあった
「無くしちゃいけない、後々まで持ち続けなきゃいけない矜持」
を引いちゃったのが今回の試合。
サポーターはそこを指摘しないといけないと思った。
以上。今年も宜しくお願いします。
プロフィール
厚別在住35歳。 よく食べ適当に働きやたら寝る #####FORZA4SODAN##### いつでもどこでもいつまでも 全 身 全 霊 全 力 で 札幌と曽田雄志を応援します。 曽田さんは引退したけれど、 だからこそ彼の愛する札幌を 全身全霊全力で応援し続けます この度札幌に引っ越しました。
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