たまらんシーンを羅列する

2008年02月18日

特に「このシーンが一番良かった」と順位をつけるという訳ではなく、
ただ個人的に胸が「ギューン」「くっはー!」となるシーンを
思い出しては書いていこうというエントリ。
どうしてもインパクトのあるものから書くとは思う。

(TV映像のつくりの上手さなんかも影響したりはする)


 


 
・2007年最終節の試合終了直後、高木が天に手を合わせ何事か呟くところ。
ほぼ全試合出続けてゴールマウスを守り、ギリギリの緊張感の中で過ごした一年。
長いシーズンで目標を達成した後、半ば放心したような顔で天を仰ぐ。
味方への合流で走り出すでもなく、一歩二歩前に歩きながら何かを報告する姿は
これまで届かなかった「J1昇格」という目標が、遂に達成されたことを伝えてくれる。
→その後の中山が皆で抱き合いながら泣いているところ、
 西澤選手がホッとしたような表情で両手を挙げ、笑顔を見せるところなんかも
 見ていてグッ!と来るものがあって、堪らない。
 というかこの一連は否定のしようが無い最高の場面。
 (テレビ中継では途中で「昇格決定」と言っちゃってて、なんかこう、なんかだ)

・2007年第4クール京都戦の岡本同点ゴール→ガッツポーズ→揉みくちゃ。
勝てば昇格、3位京都との直接対決で先制を許し厳しい状況にあって、
後半投入された岡本が石井からのパスを直接シュートし、ドームが爆発した。
あの時の歓声の凄さと言ったらどんな試合にも記憶が無く、鮮烈だった。
2006年の仙スタ仙台戦(確かフッキと謙伍で勝った試合)も強烈だったけど
3万人超えて、しかも目の前の念願に「手をかける」試合のゴールと言うのが
ここまで感情を爆発させるものなのかというのは経験に無かった。
このゴール、この時の爆発は、アレから3ヶ月経つ今でも思い出せば震える。

・2007年第4クール京都戦、石井の逆転PK(の三浦監督カメラからのリプレイ)
これは石井転ばされた→PK!?→ドーム沸騰+石井と岡本抱き合うの流れもいいんだが
リプレイの一環、三浦監督カメラから見たPKを蹴りこむシーンでは
「PK蹴りこむ→しゃがんでいたスタンドが一気に立ち上がる」ところが入っている。
こういう映像は余り無く、当日のテンパりまくってた時をすっと思い出す。
あの日のテンションは、負けてる時意外は本当に凄かった。
シーズン中はそんな黙ったりする事にばかり目が行ってたが、
そんなのを気にせず映像として見ればやっぱり面白い。
ゴールが決まる→サポーターが一気に爆発する。の流れはどの試合でも素晴らしい。

・2007年第4クール愛媛戦ロスタイム西大伍ゴール(現地+TV)
動きの硬い札幌に、捨て身の愛媛。途中大塚の大怪我もあったり不穏な空気。
現地の時はとにかく「ヘンな失点だけはしないで欲しい」と思っていたが
失点をギリギリで逃れる代わりに得点も無いままロスタイム。
曽田が上がってどうなるか解らない、やや静かになってしまったゴール裏は
曽田が競ったボールが西に転がり、角度の無いところから打ったボールが
ゴールネットを揺らしたと解った瞬間にありえない程の大爆発。
一人一人の人間の動きが、今まで見た事の無いものだった。
これは映像でも解るけど、とにかく皆暴れている(というか何か体を動かしている)
ドームだと足元の安定とか広さに乏しいからそこまでは動けない。
あの愛媛の状況はそれはもう凄かった。
テレビ的には札幌ベンチの荒れ具合というか、爆発っぷりがとんでもなく
三浦監督の「よっしゃ!よおっしゃ!」みたいなガッツポーズ→中山とのタッチ
辺りが見所だと思うのだけれど、現地ではとにかくサポーター。
ゴール裏のやや高いところから眺めさせて貰った自分には
あんな喜びが存在するんだというのは本当に勉強になったと言うか、ビックリした。
天皇杯等でのゴールもそれは凄い喜びがあったけど、
このゴールにかかっているものは「昇格」であり、「念願」だ。
多分その辺の念みたいなものの積み重なりが
天皇杯での盛り上がりと、2007年J2リーグ終盤との盛り上がりの質の違いなのかなと思う。



もっと書こうと思っていたけれど、
当時の喜びに身を震わせたりしてたら思いの外疲れる事が解った。
また気が向いたら色々思い出してみたい。
(他、第2クール福岡戦決勝ゴールへの流れ、第4クール福岡戦岡本ゴールなんかが
 ふと考えても思い出される。あとは第1クール仙台戦全体の雰囲気かな・・・)


post by アラブ

21:55

由無し事 コメント(3)

もういくつ寝ると開幕戦

2008年02月07日

もう一月もすれば開幕戦である。
丸々5年間、戦ってきた相手は2部リーグだ。
そこをギリギリで勝ち上がった。
上積みは正直心許無い。
J1とJ2の実力が、下と上でクロスしていないとすればどうなるだろう。

どちらにせよ札幌は苦しい戦いを余儀無くされるだろう。
勝ちに慣れたファン達はどう感じるんだろうか。
自分に出来る事はただ応援するだけである事は十分解っている。
応援する場所で弱音を吐いても仕方が無い。
だから、精一杯応援する。

結果まで同じになっては溜まらんが、
結局応援するしかない。という開き直りをせざるを得ないのは
一番辛かったシーズンと同じで、あの頃を思い出す。

美化する訳じゃ無いけれど、あの時は目の前の一勝の為に
目を剥き、手を振り上げ、飛び跳ね、喉を嗄らしていた。と思う。
勝ちを得る。勝つ。という事が、本当に遠くて難しかった。
精一杯に、油断無く戦って、ようやく手に入れた片手に足りる勝利(←リーグ)
あの頃研ぎ澄ませていた心がブクブクにならない内に、
あの頃なんか忘れてしまえと自分に言ってしまう前に、
J1に上がれて本当に良かったと思う。


J1のピッチは与えられるものではなく、勝ち取るものなのだろう。
2008年のJ1のピッチを、札幌の選手は勝ち取った。
2009年もJ1でやれるかは、今年「来年の権利」を勝ち取れるかどうかにかかっている。

残るという気持ちじゃなく、勝ち取る。
2009年のJ1を、その翌年は2010年のJ1を、勝ち取る為の戦いが始まる。
金が無いなら気持ちで勝つ!負けないじゃなく、勝つ。

ああ、考えてたら寝れねぇ。
ホームジャックなんか多分無理だろう。常にアウエーなアウエーのスタジアム。
ああもう、一人が30人分ぐらい声出さないとなぁ!やべぇ燃えて来た!
数だけ多い奴らなんかに負けるかよ!おおおおおやるしかねぇ!


と言う訳で随分心が沸騰してきたので黒ラベル飲んで寝ます。


post by アラブ

00:32

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