その胸のエンブレムを掴め

2007年11月15日

チームが逆境にある時、試合中相手に点を取られた時、
酷く押し込まれてる時、味方がミスをした時。

味方を野次ってしまった。
溜息をついてしまった。
応援を止めてしまった。
立ち尽くしてしまった。
下を向いてしまった。


色んな弱気が出てしまった事が、「ゴール裏」に居る「あなた」にもあったと思う。
そうなる心の弱さを、俺は否定しない。経験が無いとは、言えないから。

ただ、もうそんな弱気は拭い去って欲しい。
弱気な人が応援してても、それは本質的には応援足り得ない。
ならばどうやって気持ちを奮い立たせるか。
気持ちを奮い立たせるのは「目的と手段」を認識する事が一番大事だ。
では、自らの「サポーター」としての存在意義を再認識するにはどうしたらいいか。

胸のエンブレムを掴もう。

あなたが着ているユニフォームの、あなたが巻いているマフラーの、
あなたが応援する、あなた自身である俺達のチームの、そのエンブレムを
弱気になりそうな、目を背けたくなるその時こそ、握り締めようじゃないか。
そのエンブレムが、エンブレムに込めるあなたの思いが、
どんな逆境にあってもきっと心に火を点ける。
心の底にある「札幌への思い」が、萎えそうな、冷え切りそうな
静まる心の原動機に、爆発する為の火花を与えてくれる。試してみれば、絶対に解る。

どんな場所に居ても変わらない。
札幌を応援する事に、その気持ちに変わりは無い。
貴賎も当然無い。誰が偉くて、誰が悪いとか、そんな事は勿論無い。

これだけしか無い。この為に心を燃やせる。その対象が札幌だ。
その気持ちがあれば、札幌を応援する気持ちがあれば、
胸のエンブレムを掴む事が、エンブレムを掴んで歯を食い縛る事が、
逃げ出す以上に真っ当な、熱い場所に俺達を引き上げてくれる。

だから心に留めておいて欲しい。
これからの試合も絶対に楽じゃない。
或いは予想していても辛くなるような、そんな状況になるかも知れない。
だからこそ、その時にエンブレムを掴め。
心の原動機が止まらないように。心の原動機を燃え上がらせる為に。



あなたの心を燃やすのは、声の大きい誰かじゃない。
その心を持っている、自分自身だ。
心を燃やす切欠も、誰かが与えてくれるものじゃない。
自分の心に火を入れられるのは、他でもない、自分自身しか居ないのだから。


日曜日の京都戦、試合開始の瞬間にエンブレムを掴もう。
その胸にあるエンブレムと、そこに込められた色んな人の思い、願い。
それらも受け止めて、自分に出来る精一杯の応援をしましょう。