本、読もうぜ!:曽田さん読書話

2007年11月04日

曽田さんがお薦めの本を提示してくれると言う僥倖。

J2札幌DF曽田が「読書の秋」のススメ

北海道日刊スポーツのピントは常々どこかズレてやがると感じてはいたが
こういうズレなら大歓迎だ。それにしても何を聞いてるんだ何を。
(しかしこの記事、ちゃんと「何故その本なのか」も書いてあり、
 記者が曽田さんの話をダラダラ聞いていた訳では無い事を感じる。
 某巨人軍監督の言葉を借りれば、「曽田愛」を感じる)

さて、記事本文にもあるとおり曽田さんは読書って良いぜ!と仰っている。
小生、齢30にもなってようやく読書の面白さに気付いて、
前々からインテリぶりたい事も手伝って諸々本を読むようになったんだが
本を読んで思うのは、情報だけを追って表層に触れても意味が無く
情報に触れて感じた自分の中の考えや衝動を、しっかりと咀嚼し、自らのものとする。
そういう事が大事なんじゃないかと、そういう事だ。
(あらすじだけ知ってても意味は無く、その中で何を言いたいか感じ取る事が重要であると)

「今は情報社会で何かを手に入れるのは簡単。でも、本当はすごく大変。
 時間とか労力がいる。今あることを大切に思いたくなる」

ああ、素晴らしい。曽田さん、その通りッスよ!カッケー!マジで。
高度情報化社会にあって、その実「情報」の重みの減退や空洞化まで看破するその洞察力。
これが、これが曽田さんですよ。俺たちのミスターコンサドーレ、いやいや、ミスター曽田さんですよ!
PCとかで色々調べて、それで知った風になってもしょうがないんだと。
個人の中から湧き上がる衝動、情熱、なんつーの?パッション。そういうもんが無い言葉は
聞く価値もなければ話す価値も無い訳で、常に考えろとは言わないまでも
己のサムシングをぶつけようとする「意図」に、触れていきたい訳です。俺は。



さて、曽田さんのお薦めは三島由紀夫「金閣寺」という事なのだが、
俺は三島は嫌いだ。いや、作品読んだ事無くて、
只単に俺の好きな太宰を面と向かってdisってるからなんですが。
(でも自分のコンプレックスを克服しようと自らを改造するなど、
 コンプレックスから「逃げない」と言う点においては
 太宰と三島は本質的に同じような人間なのかも知れない。)

しかしながら私の数少ない友人も「三島は読んどけ」と薦めてくれる事ですし、
「何だよもう。それじゃあ読むしかないじゃないか」と吝かでもなく思う
そんなとっぷり暮れた秋の夜なのです。

みんな、本読もうぜ!

(ところで、新潮文庫の紐栞って特許なのだろうか?
 あれスゲー便利だからどこの文庫本もそうなればいいのにと常々思います)


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