目立つものではないけれど。

2014年09月28日

テレビ越しでも伝わってくる熱量と圧力。
これがJ2のスタジアムだって?
J1を経験したことのないチームだって?
そんなことが信じられないような、圧倒的な雰囲気。

松本、すげえな。

それが、正直な感想。
今、J1に昇格したら一番盛り上がるチームはどこか。
もしかしたら、それは松本なのかもしれないね。


それでも、札幌は勝った。

厳しい日程の中、岡山、松本との上位チームとの2連戦での連勝。
お見事としか言いようがないよね。
バルバリッチ監督は、まずは見事に波に乗れなかったチームを立て直して見せた。

さぁ、これからさらにどんな変化を見せてもらえるのか。
僕がバルバリッチ監督に期待しているのは、結果よりも、内容。

まだまだ、頼みますよ!


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閑話休題。

バリバリッチ監督がチームを立て直すことができたPoint。
その一つには、間違いなくフォーメーションの変更があるよね。
4バックから3バック。
高く保てなかったラインが高い位置を保てるようになり、前線の選手の距離感が近くなった。

これまでも、攻撃時にはボランチが1枚下がってきて3バックになることはあったけれど、デフォルトで3バックを組むのは久しぶり。
デフォルトでの札幌の3バックというと・・・2006年のヤンツー時代以来??
(ちなみに、当時の3バックはソダン+池内が基本でもう一人が西澤画伯だったり西嶋だったり和波だったり・・・もはや懐かしすぎて泣けてくる。。。)

んで、考えてみた。
自分だったら、今のメンバーでどの3人を組み合わせるか?

奈良は当確、櫛引とパウロンが次点、対抗で薗田。
育成なら内山に永坂、つなぎ重視なら宮澤という選択肢も。

そんな中、バリバリッチ監督が出した答えは、奈良、パウロン、河合だった。
奈良、パウロンというフィジカルモンスターを、河合が統率するという構図。
そしてこれが、見事にハマった。
不安定なプレーが多いパウロンをきっちりカバーしつつ、ラインを適切にコントロール。
今の札幌で、これができる選手が他にいるか?
恐らく、誰もいない。
数々の経験を積んできたベテランだからこそ、できるプレー。
その姿に、河合竜二という選手の凄さを、改めて認識させられた。

正直、僕はボランチでの河合の起用が腑に落ちていなかった。
宮澤のテクニックや、カズゥの展開力&キックのように、明確な武器が、河合には無い。
僕が河合に感じていたのは、「闘える」という曖昧な強みだけ。
他の選手じゃダメなのか?
若い選手に経験を積ませた方がいいのではないか?
そんな風に思うことが多々ありました。

でも、それは浅はかでしたな。
目立つものだけが、全てじゃない。
形には表れにくくても、頼りになるものもある。

河合のフィジカルのピークは過ぎたのかもしれない。
でも、経験からくる判断力と、統率力は、誰にも負けない。
目には見えない「経験」こそが、河合竜二の一番の武器であり、若い選手の多い札幌に必要なピースなのしれないですな。




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