天皇杯の解説席。

2014年08月09日

昨年の天皇杯、一番インパクトがあったのは、甲府の海野会長と札幌の野々村社長の解説席でのガチンコバトル。

天皇杯では、何かが起こる。
・・・解説席で。


今年の天皇杯2回戦、コンサドーレ札幌とトナン前橋サテライトの解説は、早野さん。
札幌にしては珍しく全国中継されたこの試合。
ジャイアントキリングを期待する世論の中で、ホームの厚別ではあるけれど、世間的には完全アウェー状態なこの試合。
弱きが強きをくじく、持たざる者が持つものを倒す。
そんな期待をするのは人の性。
どれだけの人が見ていたのかはわからないけれど、おそらく札幌サポ以外のほとんどの人はトナンを応援していたであろうこの試合。

でしたが、結果はご存知の通りで、5-0の快勝。

トナンの戦術はごくシンプルに、スピードのあるジョセフを裏に走らせて一発でゴールを狙うというもの。
序盤は何度かゴールに迫るも、徐々に足が止まり、3点目を決められた時点でほぼ終了。
ただ、「これしかない」とばかりに最後まで戦い方を徹底した潔さは美しかった。


・・・と思うんだけれど、解説の早野さんは意外なほど容赦のない解説を連発。
もっとこうしなくちゃいけない、あーしなくちゃいけない。
「いや、そりゃそうだろうけれど、これだけカテゴリーの違う相手に対峙している中で、結構無理な要求じゃね?(◎△◎;」と突っ込みどころ満載でした。。。
そして最後には、よく頑張ったと雑なねぎらい方・・・。

同じステージに立っているんだから、同じレベルという前提で、監督になった気分で解説していたのかもしれませんな。
ただ、世間が期待しているであろう解説とは結構かけ離れているように感じて、面白かった。。。
やっぱり、天皇杯の解説席からは目が離せない。。。


あ、本題とは無関係ですが、ヨメが復活してきたのでちょっと気分転換に。


1407577679-20140809.jpg
1407576983-2014080902.jpg


閑話休題。

しかし、この試合は見事なくらいにサテライトなメンバー。
てっきり、次節出場停止の櫛引や、途中交代の多い都倉あたりは軸として使ってくるかと思ったけれど、ふたを開けてみればサポですらどう転ぶか不安になるようなメンバー。。。

内山と松本のCBに、右SBが初出場のステファノ、ボランチに前と中原って。。。
・・・・・・面白いじゃないか。。。

結果的には、出場機会に飢えている選手たちが油断なんて微塵も見せずに締まった試合運びを見せ、完勝。
変に安定を求めず、選手のモチベーションを考えた積極的な用兵。
これが財前さんのいいところだと思うのですよ。
まぁ、その辺はあらためて。


ぶっちゃけ、この試合は結果云々はたいして問題ではなく、要は内容。
それも、チームとしてではなく、個の内容。
この試合の位置づけは、リーグで使えるメンバーを見極める場だったと思うのですよ。

そんな視点で見てみると、気になった選手の個人的な感想はこんな感じ。

■内山
飛び道具のジョセフとのマッチアップが多かったけれど、落ち着いて対応。このレベルであれば問題ないけれど、CBである以上、レベルの高い選手とマッチアップしたときにどうなるかがわからないと使いにくいかな・・・。

■松本
SBで出場している時の評価は「守備が軽すぎ」だったので不安だったけれど、危なげなし。ただ、彼の良さはクロスの精度であって、やっぱりSBでこそ活きる。守備意識が高まったのであれば、良い成果?

■上原
個人的にはボランチで固定してほしい。理由はただ一つ、くさびの縦パスを入れる意識が高いから。将来、化けるんじゃないかと期待してたり。。。

■ステファノ
テクニックはありそう。ただ、守備が・・・。使うのなら、前目かなぁ。

■工藤
ゴールへの嗅覚は見せるも、精度が低すぎる。何だろう、なぜか謙伍とイメージが重なるんだ・・・。

■前田
ドリブルあり、アシストあり、ハンドあり。もはや前俊劇場。お疲れ様。


正直、前田や菊岡等、すでにリーグで出場機会を得ている選手を除けば、すぐにリーグで使いたくなるほどの動きを見せた選手はいなかった印象。
まぁ、後ろの選手たちはPRの機会が少なかったから仕方ないんだけれど。
小野の加入で面白味は増しましたが、後半戦、さらにチームを盛り上げる、勢いのある選手がでてきてほしいですなぁ。






この記事に対するコメント一覧

コメントする