時間はかかれども。

2014年08月03日

櫛引退場時、スタジアムに響く蛍の光コール。
選手を鼓舞するのはいい。
相手を震え上がらせるのもいい。
でも、あのコールに、何の意味があるのだろうか。
個人的には今日一番のがっかりポイント。
見事なピッチとがっかりなスタンドのコントラストが、やけに悲しかった。


まぁ、そんなことはおいておいて。


気が付けば、パス数はリーグNo.1か。

…まぁ、横パスとか、バックパスが多いだけかもしれないけれど。
それでも、ポゼッションするという意識、スタイルは少しずつ、チームに根付いてきた。

三浦さんが築き上げたベタ引き4-4-1のカウンターサッカー。
石崎さんが鍛え上げた、プレスからのショートカウンターサッカー。
そして、それらを受けて財前さんが作るのが、ポゼッションサッカー。

前者のスタイルとは大きく方向性が違う。

そりゃ、すぐにはできないよね。

でも、だからと言ってスタイルを捨てるのか?諦めるのか?
人もボールも動く、面白いサッカー。
そんなサッカーを目指すからこそ、小野という稀有な選手もこのチームを選んでくれたのではないか。

時間はかかるかもしれない。
でも、目先の勝ち点に眩まされて、つまらないパワープレーや用兵はしてほしくない。

チームとしても、サポーターとしても、今は踏ん張りどころ。
しっかりとした木を育てるには、根を深く張らなければならない。

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。」(吉田松陰)


大いに、夢を見たいと思うのさ。

勝つことは嬉しいし、それがどんなスタイルのサッカーであっても、嬉しいもの。
でも、例え敗れても、サポーターが自信をもって、「うちの方が楽しいサッカーをしていた」言えるようなチームって、すごいと思うのさ。
5年後になるか、10年後になるか。
いつか、そんなチームになってほしいなぁ。


この記事に対するコメント一覧

me-go

Re:時間はかかれども。

2014-08-03 20:47

吉田松蔭の言葉に感激しました! 選手に、そしてサポが噛み締めたい言葉ですね〜

nefty

Re:時間はかかれども。

2014-08-09 11:04

クラブとしても今年のJ1昇格を掲げているわけですし、結果を無視することはできない状況。 でも、本当に大切なのはそこなのか、と。 単純な強さではなくて、誇れるようなチームを。 見ていて楽しいサッカーを。 そんな、クラブとしてのDNAがはっきりしたチームになってほしい。 そんな夢を見ているので、吉田松陰のこの言葉はまさしくぴったり来たので、引用させて頂きました。 夢を見続けたいですね!

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