J2実行委員会

2006年03月15日

15日、東京で開かれたJ2実行委員会に行って来ました。
モノレールの沿線から見える桜のこずえは膨らんで少し桃色がかっています。
JFAハウス近くではレンギョウが咲いていました。雪の札幌とつい比べてしまいます。

2節を終えたJ2。各トップの表情は、さまざまでした。
今週末に戦う山形の社長は「せっかくきれいに除雪したのに、昨日、また10センチほど積もってしまいました。札幌さんを迎えるまでには、きちんとしておきますのでご安心を」-と。

第一戦を4-0と快勝した仙台の社長は「ブラジルからの選手がみんな活躍してくれた」とうれしそう。「流れの中での得点だったので、余計よかった」と自信を深めたようでした。「ボランティアの組織も立ち上がり、みんな協力してくれています」。

そうそう、札幌に初戦破れた鳥栖の社長は「あれだけ多くのサポーターが集まってくれたのに」と悔しさを引きずっているようです。21日対戦する愛媛の社長は「お待ちしています」。愛媛は県下の全市町村が出資を決め、筆頭株主の四国電力と県を中心に、自治体、地元企業が足並みをそろえてクラブを支えます。

この日の会議では「Jリーグ構想委員会 第一回報告」に基づいて、Jリーグ準加盟制度を創設して、準加盟クラブを募集することが決まりました。今のところ、JFL5クラブとJFL以外の1クラブが応募する構えです。

JFL以外はは盛岡のクラブです。次第に北上の兆しでしょうか。道内からはどうでしょう。準加盟クラブの条件は、①サッカー協会、Jリーグの諸規定を守る②法人格を持つ③ホームタウンにホームスタジアムを④都道府県協会が承認し、ホームタウン自治体が支援する⑤相当数の企業の支援が見込めるーなどとなっています。

JFAとJリーグは応募を受け付けたあと書類審査、現地調査をし、理事会で承認するかどうかを決めます。前にも書きましたが、J2を近い将来、18チーム、やがて22チームへと誘導する第一段階といえます。既存Jクラブのホームタウン、活動区域内で準加盟申請をするクラブが出てきた場合は既存クラブは指導、援助に当たります。

それともう一つは日中韓U-21の大会を今年中に開催することを決めています。
北京五輪を控えていることもありますが、最近のギクシャクした3ケ国の関係をサッカーを通して改善したいとの期待が込められています。

日中の国交正常化につながったピンポン外交を思い出します。

日本の卓球を世界に押し上げた名選手、荻村伊智朗氏(後に国際卓球連盟会長)は周恩来中国首相に直談判し、1971年、名古屋で開かれた卓球世界選手権大会に中国チームを参加させます。

これがきっかけとなって翌1972年、日中間の戦争状態の終結と国交
正常化を内容とした共同声明が出されました。田中角栄―周恩来両首脳の握手を生み出したスポーツ外交の成果です。

U-21日中韓大会を成功させ極東の安定につなげたいですね。もちろん、代表にはコンサドーレ・ユースからも入ってもらって。

毎回、日帰り出張ですが、わずか数時間の東京滞在で、花粉が目と鼻に入ったのかアレルギー症状が出て目がしぶくなり、くしゃみが出始めました。ひやっとした北海道の空気に触れて生き返りました。