2006年02月02日
2006年のクラブスローガンが「闘」に決まった。
創玄書道会理事で現代書研究・書圏代表の辻井京雲・北海道教育大教授から昨年5月末、クラブに贈られた作品を使わせてもらった。
役員の不祥事で、クラブが困難な事態に陥っていた時だった。以前から懇意にしていただいていた先生から「コンサドーレのために作品を書きたいのだけど、受け取ってもらえますか」と電話があった。
先生は1998年に北京、ストックホルムで開かれた現代日本代表作家展や2002年の現代書 新春100人展に出品するなど日本を代表する書家。「本当ですか」と躍り上がりたい気持ちで答えたのを覚えている。
不祥事のことは一言もおっしゃらずに、しばらくして100センチ×100センチの大作がクラブ事務所に届けられた。金属の額縁は黒、作品を取り巻く押さえの装丁は赤、コンサドーレカラーで仕上げてくださった。
『子供たちに夢を与えるコンサドーレ札幌に、もっと頑張って欲しいという思いを込めて書き上げました。構えの部分がサッカーゴールを表し、造りの部分がボールを奪い合っているイメージです。もっと強くなって北海道を元気にして欲しい』
これが、そのときの先生のコメントだった。そして、「この作品をどのように利用してもらってもかまいません。コンサドーレのためならば」とも言ってくださった。実はその時から2006年のクラブスローガンはこれだと胸に秘めていた。今回、何点かの候補スローガンの中から社員で投票したが、「闘」が当選、思惑通りになってくれて本当によかった。
書のお礼に、昨年秋、辻井先生が校長をしている北海道教育大付属小学校の生徒さんらをドームのゲームにお招きした。はじめは多くても50人程度と担当の先生のお話だったが、希望を募ると父母も含めて250人前後になり、大好評だった。もちろん、辻井先生も奥様と一緒に観戦してくれた。
「今年も応援にいきます」。ポスター、チラシなどにスローガンとして使わせてくださいとのお願いの電話に、先生は快諾してくださったあと、こう付け加えてくれた(写真、右が辻井先生)。
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
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