2006年01月04日
正月休みに読んだサッカー関係の小冊子に「二つのン」というのがあった。
一つは、ロマンのン、もう一つはソロバンのン。この二つを
なりたたせるのは、なかなか困難だという主旨だった。
サッカービジネスは確かにそのとおり。
ロマンを追い求めれば、ソロバンが危うくなる。ソロバン重視では
ロマンが色あせる。その兼ね合いがなんとも難しい。
これは一般論だ。HFCの場合、この二つを両立させる環境は十二分にある。
今日(4日)は仕事始め。今年初めての朝礼で、私はそのことを話した。
HFCを取り巻く環境はよい。今年はドイツWCに牽引されるサッカーの年である。日本代表の出場はサッカー普及へ追い風となるのは間違いない。コンサドーレは10周年という節目の年を迎えた。
風を興すにふさわしい年だ。
チームは柳下監督の元で力を蓄え、3年目のシーズンを迎える。
5段階計画を基盤に、育成型チーム作りは進んでいる。
「3位以内、J1を目指す」。目標もはっきりしている。
経営的にも、昨年度は黒字を計上できそうだ。これまでの負の遺産をなくすには時間がかかるが、基盤づくりへの足がかりは見えてきた。
むずかしいが、二つの「ン」を求める道も。
強力なリーダーに支えられたチーム。フロントはそれをソロバンで支える。
具体的には収入の増大である。集客増、スポンサー獲得、グッズの販売が3本柱だ。さらに、IT事業の推進などさまざまな分野での収益を図る。
この10年間で、コンサドーレのブランド力は高まった。道民の信頼を
かち得ている。サポーターの熱い支援を受けている。
これは大きな経営資産だ。
この資産を最大限に活用して持続可能なチーム、HFCをつくる。
今年はそれに向かって一歩踏み出す年と位置づけた。
この10年間に道民から寄せられた支援に応えることでもある。社会貢献やサッカーの普及活動、青少年育成のお手伝いを一層活発化する。
他のスポーツ団体と手を結び、スポーツを通じて感動を生み出し、
地域の活性化、道民の体力向上、医療費の低減などに寄与していく。
ロマンは大きく広がる。
HFCで働きことは、魅力あるチーム作りに直結する。
仕事は決して苦しいものではない。北海道のためになることもつながる。
そこで働けることの喜びをみんなで共有できる。心からそう思っている。
この日、出席した外部の新年交礼会では、会う人は必ず、「今年は期待して
いますよ」と声を掛けてくれた。良いプレッシャーは力になる。
攻めの姿勢で前に進んで生きたい。
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
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