2006年06月26日
24日の東京ヴエルディー戦の快勝―。試合後、厚別で感じた風は本当に爽やかでした。そして、翌25日の宮の沢でのサテライト。ベガルタ仙台を3-1で圧倒しましたね。 日差しは強かったのですが、手稲から吹き降ろす風は 暑さを和らげてくれました。ドイツワールドカップ視察 を終えて、関空から厚別直行の時差ぼけも吹き飛びました。 それだけではないのです。25日夕張で行われた 第9回北海道クラブユース選手権決勝戦でコンサドーレU-18が クラブフィールズを3-1で降し、9連覇を達成しました。 コンサドーレU-12も栗山での全日本少年サッカー北海道予選で 室蘭FCを1-0で破って初優勝しています。U-15も札幌、旭川 で健闘中です。連勝のトップ同様、ユースもがんばっています。 11日の道新コラム「朝の食卓」で友人の森田里絵さんが「じれったい時間」というタイトルで、「仕込みの手間を惜しまず、ゆっくり熟成したものを味わう喜びは得がたいものだ」と書いています。 1年以上、仕込んだ味噌の美味しさ、種をまいたあとすぐに収穫したくなる気持ちを抑える我慢。水に浸してから炊くご飯。「仕込みのひと手間」「じれったい時間」がほんもの味を生み出すというのです。 コンサドーレは10年経ちました。ようやく幼木が大きくなろうと しています。それには10年という歳月が必要だったのでしょう。 ほんものになりつつある、と手ごたえを感じています。 宮の沢・白い恋人サッカー場からの帰り道、沿道ではアカシアの花が盛りでした。ワールドカップで盛り上がるドイツもアカシアの季節を迎えていました。 「アカシアの雨にうたれて、このまま死んでしまいたい」。西田佐知子のヒット曲同様、“アカシアの雨”が光の中から降ってきていました。1次リーグで散った日本代表の気持ちに通ずる歌詞のようです。 ワールドカップ参加は3回目、母体と言ってもいいJリーグが生まれて 13年しか経っていないのです。敗戦の戦犯探しや責任論がマスコミで取り上げられていますが、本物になるには「じっれたい時間」が必要なのです。 あせらず、時間をかけて少しずつ進んでいけばいいのではないでしょうか。コンサドーレの10年を見ていてそう思います。声高な批判で、ようやく根付いたサッカー文化に冷や水をかけないでほしいと思っています。 (写真は対オーストラリア戦が行われたドイツ・カイザースラウテルン スタジアム駐車場のアカシア)
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
最新のエントリー
月別アーカイブ
検索