2006年05月30日
先日、食をテーマにした映画「かもめ食堂」を観ました。 サテの試合があった風と雨のひどい日でしたので、すいてい るだろうと思ったのですが、午後7時20分からの上映が満席。 入り口で整理券をもらって、列を作って入場を待ちました。 補助席しかなく、通路に折りたたみイスでの鑑賞。 若い女性が多く、びっくりしました。 フィンランドの首都ヘルシンキで日本人女性がおにぎりを 中心としたレストランを切り盛りするお話。主演の小林聡美、 片岡はいり、もたいまさこの3人が、とてもおかしい。 「自分の道を決めるのは、まず腹ごしらえから」 「腹ごしらえして歩くのだ」 「幸せはおいしいものを食べた瞬間」 私たちが忘れてしまいがちな食の大切さを、3人がほんわか と訴えています。フィンランドの自然と人の中で、凛とした個性 に裏打ちされた優しさが伝わってきます。 心を込めて焼くシャケ、おまじないをすると美味しくなるコーヒー、 切るとしゃきしゃきと音が出るカツ、炊き立てご飯のおにぎり。 おいしそうでした。 心と体の真中に食べることがあることを難しい言葉でなく伝えて くれる映画でした。「なぜフィンランドの人はゆったりとしているの」 の質問に、「森があるからですよ」と自信を持った答えが土地の人から返ってきます。 一昨年秋、フィンランドへ障がい者福祉、特にユニバーサルデザインの 勉強に行きました。障がいのある人が健常者に包まれて、ふつうに生活 していたのに感銘を受けたのを思い出しました。 おいしいものをしっかりと食べ、気力のある爽やかな心と体を持って 踏み出せば、いままで見えなかったものが見えてくるのでしょう。 心を癒すことでは青森県の森のイスキアの佐藤初女さんのオムスビにも通じます。 コンサドーレが進めている食育と環境保護の運動につながると 思いました。今、食育ではさまざまな手探りをしています。 そのうちに、見えるものに立ち上げたいと社内で話しています。
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
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