2006年04月06日
昨日のゲームが行われたドームに、ザスパ草津から女性取締役が視察に来ていました。試合開始の4時間ほど前から、バインダーを手に気づいたことをメモしていました。大手広告代理店から草津に来て、クラブ運営に手を貸しています。 「児玉さん ドームでのコンサドーレ運営はJ1仕様ですね。素晴らしい」。 ドームの施設、ドールズのリハーサルやドーム内放送の試験を見聞きしての感想でした。「こんな環境で試合が出来るコンサドーレはうらやましい」とも。 一緒に前半戦を観戦して、最終便に乗るため、途中から千歳に向かいました。相川の先制点に、喜びを爆発させたいところでしたが、お隣の手前、ぐっとこらえました。「流れが札幌でしたから、いつか入ると覚悟していました」を聞いては、なおさらに。 草津は2002年、プロ化を目指し、元Jリーガーらが、温泉街で働きながら、地域リーグ、JFLを勝ち進み、昨年、Jへ仲間入りしたのは有名です。元日本代表キーパーの小島伸幸を中心に、チーム作りをしてきた苦労クラブです。 今年は40歳と最年長だった小島も引退、新しいメンバーでのスタートでした。 「昨シーズンは、戦力的に劣勢とはわかっていても、これまで苦労してきた仲間を切って、新戦力を投入するわけにはいきませんでした。今年はそれを振り切りました」。 昨年はシーズンを通じて5勝、今年は10勝を目標に、すでに2勝をあげています。善戦が光っています。昨日の草津の戦いぶりをみると、GK高木、DF鳥居塚などの迫力は、「Jを目指す」と這い上がった昨年までの仲間イレブンの思いを継いでいるように見えました。 初心を忘れない。その大切さを見せてくれたようです。札幌は草津に比べれば、ゲームをする環境は勝っているでしょう。でも、10年前、「札幌にJのチームを」と燃え上がった札幌市民の気持ちは今も引き継がれているでしょうか。 熱く燃えた気持ちを引き継ぎ、コンサドーレを守り育て、北海道のスポーツ文化を確固としたものにするためにHFCは何をしなければならないのか。10周年を迎えた今年の大きな課題です。
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
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