2006年03月23日
日本農業新聞に3月13日から5回、「食と農のかけ橋」というページに
エッセイ「わたしと食」を書かせてもらいました。以下は記事の再録です。
日本農業新聞の許可を得て5回分(今回は前2回分に続いて3回分)を転載いたしました。新聞記事よりは行替えを多くし読みやすくしていますが、文章・見出しはそのままです。
わたしと食③ サポーターに伝えたい
“食育”という文字を書き込んだ帯で包んだお弁当「しまふくごはん」を(3月)11日のホーム開幕戦から売り出しました。食育弁当はJリーグ初ではないでしょうか。
コンサドーレには独身寮「しまふく寮」があり、調理師で寮監の妻・の村野明子さんが食事を作っています。
北海道の食材を主に、サッカー選手の体力づくりに必要なメニューを考えています。それをコンサドーレ・オフィシャル・ブログ「しまふく寮通信」で選手の生活とともに紹介、圧倒的な人気を集めています。
これを見た弁当業者が「売り上げの一部は寮の食費に」との言葉で「しまふくごはん」が実現したのです。
内容は寮で出している家庭料理。揚げ物は少なく、味は濃すぎない。魚と肉、それに根野菜をたっぷり。「優しいものをたべたなあ、と思ってもらえるものに」。村野さんのこうした思いが込められています。
選手に作るのと同じ気持ちで作った「しまふくごはん」は、サポーターにも食べることの大切さ、優しさが伝わったことでしょう。
真中に盛られたご飯を、煮物、肉、魚、サラダ、デザートが取り囲んでいます。ちゃぶ台を真中に、家族が集まって楽しく食事をしているように~。
わたしと食④ 賢く食べて強くなろう
傳田健三・北大助教授は小学生に、うつ病が増えていると警告しています。
「1教室に1人か2人はいる」。うつ病かどうかは、「食事をきちんと摂れているかどうかで判断出来る」と語っていました。
治療の結果、直ったかどうかも、「食べられるようになり、眠る事が出来れば回復したのでは、と判断できる」と言います。
食の重要性はここでも強調されています。治療にスポーツは欠かせないことは言うまでもありません。
コンサドーレ札幌スポーツ講座「子どもの体づくり」では「朝食を抜いたらどうなる」「スポーツをする日のお弁当」「使ったエネルギーの補給を夕食で」などを具体的に教えています。
「賢く食べて強くなろう。夢に向かって頑張ろう」と言いますと、関心はひときわ高まります。
そして夢の実現には「食を通して家族のサポートが必要」で締めくくります。孤食ではなく、食卓で家族が一つになれればとの思いからです。地産地消の重要性も訴えたいですね。
鈴木昌・Jリーグチェアマンは「ブラジルのサッカースクールでは食育が、日本と桁違いに取り入れられている」と語っていました。
野沢尚さんのサッカー小説「龍時01‐02」で、スペインリーグ・ユースに入った日本人高校生選手リュウジは体作りにと、いつも牛乳を飲んでいます。
わたしと食⑤ 力合わせてごみ減量
コンサドーレは昨年から、グッズ販売でレジ袋なし運動を展開しています。今年は札幌ドームでも、レジ袋なし、ごみの分別、弁当の残りもの処理に取り組みたいと思っています。エコ・ドーム構想です。
3月11日の水戸戦で、専門家に、ドーム内のごみ発生の状況と処理の流れを調べてもらいました。
一番の問題は、弁当の中身の処理です。プラスチックの容器、ビニール類が食物の中に多く入っていて、取り分けるのは大変です。容器と中身を簡単に分ける仕組みを作るのには弁当業者の協力が不可欠です。
普通ごみの分別も大部分が資源化できる状況にありません。コンサドーレが札幌ドームと一緒に、ごみの減量、リサイクルに取り組むとしたら、波及効果は大きいと思いました。
処理した生ごみを、飼料や肥料に転換するフードリサイクルが出来れば、とも。ユースチーム練習場周辺には「コンサの森」を造る計画ですが、そこの肥料に使えそうです。
コンサドーレは子どもたち対象に札幌市と環境を考えるサッカーイベント「環境未来カップ」をやっています.安心・安全な食は、汚染されていない健康な環境があってこそです。
ドームのエコ化を含めてスポーツを通して「食と環境」を結びつける活動を強化していきたいと思っています。
(終わり)
児玉芳明
プロフィール
北の大地に憧れて、1959年、横浜からやってきました。特急はつかり、SLもまだ残っていたころです。北海道新聞で42年間、記者生活をおくりました。そのあとはシニア向けの新聞を作ったり、福祉、介護のボランティアNPOにかかわったりしていました。 道新スポーツの経営をしていたこと、コンサドーレサポーターズ持ち株会副理事長をしていたことなどから、05年3月、現職に。山登り、オートバイ、野菜つくりなどが大好きです。
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