昇格は“悔しさの総量”

2009年09月26日

今日は思いっきり感情論だ。

とどのつまり昇格は、クラブの“悔しさの総量”によって決まるのだと思う。J2に落ちて悔しい。何年も昇格できずに悔しい。こんなところにいることが悔しい。こうした悔しさの総量が、もっとも多いクラブが昇格する。

長年J1に定着し、現在も実力のあるクラブは、J1の舞台にいない自分たちが悔しい。昇格を期待されながら、涙を呑み続けたクラブは、悔しさがたまりにたまっている。

これは今期の上位チームにそれぞれ当てはまる。そして札幌は、セレッソ戦の初戦を除き、それぞれに“悔しさ”をため込んだ上位チームに勝てていない。

こうしたチームと戦うとき、若い札幌は、この前の甲府戦が顕著だったが、一対一で、相手のボールやポジションを譲るような場面が見られた。たった一つのボールを巡って、相手に睨まれると、思わず視線を落としてしまう。こうなる決して勝てない。

クラブとしての歴史に加え、選手一人一人の“悔しさ”の量にも違いがあるだろう。J1から解雇され、見返してやりたい思い。再びあの檜舞台に立ちたい想い。それらは、やはり長くプレイしていた年長者の方にこそ高いだろう。

札幌は一昨年に「悔しさ」をはき出し、今年は若手が中心となったことで、“悔しさ”の総量が落ちてしまったのではないか。しかも、昨年までJ1にいた。ほとんど勝つことができず最下位だった。そのことが、J2にいたくないというモチベーションを下げているのでは、ないかと想うこともある。

明日の対戦相手。湘南は94年には天皇杯を獲得した日本サッカー界の名門。その名門が、99年に降格し現在まで10年にわたってJ2にとどまっている。この間にためこんだ“悔しさの総量”は膨大なものだろう。

前節、湘南のスタメンの平均年齢は24.5才。対して札幌は21,7才。ちょうど大学生と社会人ぐらいの差がある。個人がため込んだ悔しさの量でも相手が上回るのだろう。

しかし、それでも札幌は明日、勝たなければならない。負けることは許されない。
理由は、もう述べるまでもないだろう。


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