2009年09月23日
51もある試合の中の一つの試合。 悪いがそんな感想以上の印象はない。強いて言えば「勝った」ことだが、同じ1-0であっても、前節の福岡戦のような緊張感はかなった。そのくせ、アウェイできっちりとゼロで抑えて危なげない勝利と言うほど、確かな勝利ではない。 特に後半に宮沢を下げて吉弘を入れてから、受け身になり後半残り10分は防戦一方だった。ペナの付近から何度もあわやというクロスを入れられた。相手がJ1であれば、確実に1点以上は取っていただろう。 もっともこの防戦は、相手の勢いに押されてずるずると下がったと言うよりも、途中から追加点をあきらめてゼロで終えようという意思統一だったようには思った。 後半の半ばで最初に切ったカードがハファエルではなく、宮沢だったことはシャットアウトで試合を終わらせようという監督の意思表示だったのか。 これまで、こうした展開では守るのか、追加点を取りに行くのかがはっきりしないまま得点を奪われ、引き分け、逆転という展開が多かっただけに、はっきりとゼロで終えようという意思統一ができたことは評価できる。 しかし、それにしてもと思う。ゲームのコントロールの仕方が「稚拙」で、引いて守となると、何の工夫もなく、ズルズルと引いてしまう。「守る」ということがあからさまなため、相手も安心して攻撃に専念できる。同じ守るにしても、相手にカウンターの脅威を与えながら、少しずつ自陣に籠もるというような高度なゲーム運びはまだまだのようだ。危なげないゲームコントロール。これも念頭に置いてもらいたい。 さて苦言はここまでにして、岡山というチームは昨年までのJFLで、今季初対決なのだが、背番号50番というのはどういうことなのだろう。 50番のほかにも46番、48番という選手がいた。今期のプレイヤー名鑑を見ると、J1・J2全チームの中で最多の45名登録で始まっている。とすると、46番以降の選手は途中から補強されたと言うことか。そう思って、JSGOALの移籍情報を見ると、なんとシーズン途中の4月10日に22人も抹消されていた。 勉強不足を晒すようで恥ずかしいが、さらに調べるとファジアーノ岡山ネクストというジェフのリザーブスのようなアマチュア組織を作り、そこに選手を移動させたようだ。さらにそこからなのだが岡山のほかに現在FC岐阜SECOND・徳島ヴォルティス・セカンド・愛媛FCしまなみ というチームがあるようだ。 アマチュアリーグであるJFL時代。ここから昇格してきたチームは、人件費のかからないアマチュア選手を多く抱えており、プロに移行するにあたって、無情に切り捨てるわけにはいかないということなのだろう。 Jの育成というとユースなどの組織が思い浮かぶが、これとは別なカタチの育成として アマチュア組織を持つと言うことが、J2では一つのトレンドになりつつあるようだ。今後の日本サッカー界の動きを知る上でも、Jの下のアマチュア組織の動向については注意してみていきたい。
プロフィール
コンサドーレの試合をはじめて見たのは、招待券で見た1996年伝説の厚別初戦。ペレイラのフリーキックと、オテーロのVゴールを目撃しました。娯楽の少ない北海道で、それは衝撃的な体験でした。そして実際に自分がファンからサポーターになったのは98年に、オフィシャルサポータークラブに入ってから。以来、今日までホーム全試合観戦を目標に、シーズン券を買って、応援を続け、たとえJ2の最下位になろうとも、年間に5回しか勝てなくとも、(実際になりましたが)、チームがある限り、サポであり続けることを誓って、今日まで生きてきました。
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