負ける時は、こんなもんだ。

2009年06月08日

ミスからカウンターを取られ、裏に上手く抜け出されて1点。
セットプレイで高さにやられて2点。


相手のボールをたくさん奪い、多くのコーナーキックを取り、なんどもゴールを脅かした。失点のシーンを除けば、まるで前節のプレイバックのような展開だった。札幌はボールを獲れていたし、相手にも試合をさせていなかった。

前節はゼロで抑え、今節は2失点。これが鳥栖と栃木の力の差なのだろうか。
そうでもないと思う。前節も1失点する可能性が後半にあったし、1失点にコーナーからの失点が加わる可能性もあっただろう。前節たまたま失点ゼロで終わり、今節たまたま2失点だったという違いでしかない。

問題は失点ではなく、20試合を戦ってまだ得点のパターンが確立されていないことだ。今節も、これだけゲームを支配していれば、1得点ということは無かっただろう。2点、3点取れても不思議ではなかった試合だった。

開幕当初、札幌の課題はプレッシングからのボール奪取だった。後半のスタミナ切れという大きな問題を除くと、ほぼこの課題は達成できたように思う。ところが、その次の段階で、ここ何試合も足踏みをしている。

一つの課題をクリアすると、次の課題が立ち現れる。それは確実に前の課題よりも難易度が高くなる。今、札幌はこの次の課題を超えられずにいるのだ。

しかし、見方を変えれば、課題がはっきりしている。それだけに取り組みやすい。こうして一づつ課題を明確にしながら、次の段階に導いていく手法が、育成に評判があるという石崎監督のあり方なのだろう。

そう思えば、まったく悲観することはないのだが、若いチームだけに、今節の負けを必要以上に重く受け止めないでほしい。



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