2009年04月29日
またまた最速のレビューだ。 ずーっと、求めていた流れの中の得点が出た。しかも2つ。 3点目は、ダニルソンだーーー。 ボールが流れ、追いつくのは不可能だと思われた距離を、追いつき、しかもゴールに角度のないところから流し込んだ。こんな得点は、あのエメルソン以来。ダニルソンがもっているとてつもないポテンシャルが、ついに本領を発揮しはじめた。 前節の結果、西嶋と上里が今日の試合には出場停止。今やチームの主軸となった上里の穴を誰が埋めるのか。今日の注目はそこだった。 順当に考えれば、昨年、クライトンとともにボランチを務めていた西が適任だったろう。クライトンを下げる手もあったかもしれない。ところが、監督はFWの宮澤をこのポジションに据えた。これはサプライズだった。 試合を見て、このサプライズの意味が理解できた。理由は2つだ。 一つは、宮澤はゴールに体が向いた状態であれば力を発揮すること。今までの試合では、ポストとしてどうしてもゴールに背を向けた状態で、ボールを受けていた。これでは彼の力は発揮されない。このこと思った監督が、前にスペースのあるボランチに持ってきたのだろう。特に前半、今まで見られない躍動的な姿を、宮澤は見せた。 もう一つの意味として(私の独断だが)、ダニルソンに対していっそうの覚醒を促す意味があったのではないか。 これまでダニルソンは、パートナーを組む上里に助けられてきた。上里が出場停止になり、経験のある西をパートナーにしてしまえば、パートナーに依存するという状況は変わらない。 ここでボランチがまったく初めての宮澤と組ませると、もうダニルソンはパートナーを頼ることができない。一人で自立しなければならない。という監督からのダニルソンへのメッセージだったのではないか。 ダニルソンは、もともとものすごいポテンシャルを持っているとは思っていた。だけど、初めての海外、まったく違うサッカーの中で、力を出し切れていなかった。前節、前々節あたりから少しずつなじみはじめたところだ。彼が一皮むけるには、もう一つきっかけが必要。監督も同じことを思ったのかもしれない。 今日のダニルソンは凄かった。 あのポテンシャルは、J1とか、J2とか言うレベルではない。チャンピオンリーグでフッキが活躍しているが、間違いなく、ダニルソンの持っているポテンシャルはヨーロッパレベルだ。これからどんどん馴染んでいけば、とんでもないことになりそうな気がする。今日のMVPを一人選べと言われば、私は迷わずダニルソンを推す。 さて、今日の試合は3点の得点が生まれた一方、2点の失点があった。テレビなどで、間接的に見ていると、なんで2点も失点してしまうのか、という試合だったろう。でも、現場で見ていると、失点の原因がよくわかる、というか、共感できるのだ。 つまり、リミッターが外れてしまった。 これまで、優勝候補、昇格候補とされながら、ふがいない試合が続き、選手たちには溜まったものがいっぱいあっただろう。2点目、3点目と流れの中の得点が生まれると、リミッターが外れ、いけいけ状態。 見ているこちらも、これから何点取るのか、という気持ちで見てしまった。とくに来日初ゴールを決めたダニルソンは、うれしさのあまり、完全に宮澤のフォローという本来の役割を忘れてしまった。そして、ボランチとしての宮澤は、まったくの落第点。これではしょうがない。 開幕以来の鬱積したものが取り除かれ、本来の自信を取り戻したところで、相手が一人少なくなる。もう俺も俺もと言う状態になって、2失点目。 まぁ、これも、しょうがない。 今日のゲーム。3点取ったとところで、しっかりとゲームを落ちつかせ、無失点で終わらせるというには、うちらは若すぎる。
すがり
Re:【第11節】ダニルソーン!!!!!!
2009-04-29 22:12
2点目は岡本です。 コルドバは3点目ですよ。 3点目がなければと思うと空恐ろしい。
hibari
Re:【第11節】ダニルソーン!!!!!!
2009-04-29 22:39
すがりさん ありがとうございます。 さすがに、直しました。 あらためて読むと、試合後の興奮とビールが残った、 かなり恥ずかしい文章ですね。これ でも、まぁ、そのままにしておきます。
MasaMaru
Re:【第11節】ダニルソーン!!!!!!
2009-04-30 10:09
岡本のゴールは、ここで言うところの“3のゴール”ではなかったですか? 彼はきっと前節、西嶋の退場の割りを食って(?)交代になったこと、西嶋以上に悔しかったのではないかと想像していました。やってくれると思っていたので嬉しかったです。 ダニルソンの活躍、私も早くから期待していたので嬉しいですが、MOMは…やっぱり昨日もクライトンになってしまうかな~。
大阪の道産子
Re:【第11節】ダニルソーン!!!!!!
2009-04-30 15:21
hibariさんこんにちは(^o^)/ >今日のMVPを一人選べと言われば、私は迷わずダニルソンを推す。 今回は変則的なダブルボランチでした。他のブログでは宮澤クンを評価する御意見が多く ありましたが、ダニルソンあっての事だとボクはスカパーから感じました。 ただ今回のスカパーの映像はカメラのスイッチングのタイミングがワンテンポ遅くて、 プレーが続いているのに、プレーの終わった選手のアップを映していたり、少しだけ イライラしましたが・・・それだけダニルソンの動きが速くなったのかもネ。 >無失点で終わらせるというには、うちらは若すぎる。 典型的な一試合毎に成長するパターンのチームだと思っています。その間に課題が多く 出てくるでしょが、一つ一つ克服すればスゴイチームになるかも?と楽しみです。 ※以下の記載は全て架空のものです、実在する団体・個人等とは何の関係もありません。 魚屋さん「おや監督っ!4連勝おめでとうございます、お一人でお買い物ですか?」 石崎監督「北海道はワシの知らん美味しい魚が多いけん・・・オッそれはなにかのう?」 魚屋さん「監督お目が高い!これはダニル鱒と言って南米原産の虹鱒の一種でさァ」 石崎監督「ドナルド鱒なら聞いたことがあるがのう・・・刺身でも食べられるのか?」 中山元気「ダニル鱒を刺す?」
hibari
Re:【第11節】ダニルソーン!!!!!!
2009-04-30 21:12
みな様、とっても恥ずかしい駄文にお付き合いいただきまして、ありがとうございます。 MasaMaruさま。 そうなんですよ。 (1)クライトン → (2)キリノ → (3)岡本 という経由ポイント3のゴール。 常々、経由ポイント3のゴールこそが、もっともダイナミックで、経由ポイント4のゴールが、もっともエレガントと思っておりまして、岡本のゴールもダイナミックでした。今まではこれがなかったんですね。 次は、エレガントな経由ポイント4のゴールを見たいですね。 オオドサさま あちらこちらのブログを見ると、宮澤のボランチを評価する意見が多いですよね。 これは、まだ新人で、しかもポジション違いのフォワードが、ぶっつけ本番にしてはよくやったという条件付の活躍だと思うんです。そういう意味であれば、私もよくやったと評価したい。 でもね、試合後の監督コメントでもありましたけれど、2失点はボランチが相手をディレイさせなかったのが最大の原因だと思うんです。 前半の宮澤の活躍は、ダニルソンが超人的な活躍で、中盤で相手の攻撃の芽を潰しまくったから、宮澤も守備に追われることなく前に行けたと思うんです。 後半、ダニルソンは、来日初ゴールでうれしくなって、守備を忘れてイケイケ状態になりましたから、この場合は、宮澤がカバーすべきなんですが、それができていなかった。 こう考えると、本職のボランチという厳しい見方からすると、やっぱり落第といわざるを得ない、と書いたんです。 まぁ、そういう意味では、来日初ゴールを上げて舞い上がってしまったダニルソンも、大いに減点なわけで、昨日のエントリーは大きくバランスを欠いていますね。 冷静に考えれば、昨日のMVPは、見事に左SBを努めた西だったのでないでしょうか。
プロフィール
コンサドーレの試合をはじめて見たのは、招待券で見た1996年伝説の厚別初戦。ペレイラのフリーキックと、オテーロのVゴールを目撃しました。娯楽の少ない北海道で、それは衝撃的な体験でした。そして実際に自分がファンからサポーターになったのは98年に、オフィシャルサポータークラブに入ってから。以来、今日までホーム全試合観戦を目標に、シーズン券を買って、応援を続け、たとえJ2の最下位になろうとも、年間に5回しか勝てなくとも、(実際になりましたが)、チームがある限り、サポであり続けることを誓って、今日まで生きてきました。
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