今日から札幌を見る目線を変えます

2009年04月15日

 調子のいいときならば、何でもないことにくよくよしたり、いつもならいの一番に手を挙げることに、怖じ気づいたり、つまらないことに気を使って、大事なことを見逃したり・・・だれにもそんなときはあるだろう。

 どうやら今、札幌はチーム全体が、そんな後ろ向きの気持ちに支配されてしまっているようだ。つまりは“集団鬱”
 
 現在のチームの不振。それは監督の指導力でもなく、選手のポテンシャルでもなく、選手の組み合わせや起用でもなく、ひとえに選手のメンタルが問題なのだと思う。

 すくなくとも選手のポテンシャルはJ2という限定ながら、平均よりも高い。すくなくとも現在の順位に甘んじているチームではない。監督の力は実績が証明している。しかも、札幌に対する愛がある。それなのに・・・

 メンタルスポーツであるサッカーではよくあることで、いちどこの集団鬱にかかってしまうと、強豪と入れるチームでも勝利に見放され、100年に一度の逸材でもボールを怖がってしまう。

 サッカーにおいて、集団鬱からの脱出法は、二つしかない。
一つは、監督交代というショック療法。もう一つは選手自身がこの壁に向き合い、乗り越えてゆく道。

 0-4で負けた熊本戦後の監督の次の言葉。

精神的なショックもあるんじゃないかと思いますが?
「あったら嬉しいんですけど。逆に、あった方が嬉しいと思います。やっぱり悔しさがないと改善できません」

 つまり、監督はまだまだ選手の気持ちは追い詰められていないと言っている。

 一昨年。札幌と同時に昇格した東京Vはフッキを要しながら序盤戦に7連敗した。まさに今の札幌と同じような集団鬱にかかっていたのだろう。そして水戸に大敗して吹っ切れた。石崎監督の言う「精神的なショック」があったのだろう。その後の躍進はご承知の通り。

 さて、今日から、私はコンサドーレ札幌のゲームを見る目線を変えます。それは、ひとつの集団が集団的鬱の状態からどのようにはい上がっていくのか、というメンタルゲームとして、札幌を見ていきます。

 さて次節。札幌はメンタルの脱出口を見出すのか。見出すとしたら、何がきっかけとなるのか。それとも、底と思われる。さらに底があるのか。

 興味は尽きない。
 


この記事に対するコメント一覧

じゅんさんだょー

Re:今日から札幌を見る目線を変えます

2009-04-15 02:08

今、岡田監督の2000年をよく思い出すのですが、あの時は野々村主将が各選手の部屋に行って、チームとしての意識を高めたと報道等で知っています。それ以来、そういう人間は知りません!ずっと言われているのが、札幌は声の出ていないチームというのが何年も聞かれます!声(指示)の出せる選手がほしい!宮の沢で円座になって、やったのを上里主将から実践して下さい!古い話になりますが、昔の駒大苫小牧の初優勝後の2年目の春に似ていますね!とにかく勝て!

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