2009年03月11日
Jリーグは、秋冬制への移行を断念したという。 それに対して、犬飼日本協会会長は、別組織に検討の場を移すという。犬飼さんが、そこまで秋冬制にこだわる理由がわからない。 ただ鬼武チェアマン、そして犬飼会長の議論を聞いていると、大きな要素が抜け落ちていると感じる。それは、雪国でこれからJを目指そうと思うまちやクラブへの配慮だ。 私が、サッカーというか、Jリーグに惹かれたのは、どんな草チームでも、世界の頂点への門戸が開かれているという開放性だ。私が友達と作った草チームでも、リーグを勝ち抜いていけば、いずれは世界一への挑戦権を得られる。 こんなスポーツは、他にはない。これこそが、サッカーという競技が、他の競技と大きく異なる特質だろう。 ところが、Jリーグが秋冬制を決めてしまうと、雪の降る地域でクラブを作り、Jを目指すのが事実上不可能になってしまう。犬飼会長の話を聞いても、また鬼武チェアマンの話の中にも、今あるJクラブへの利害しかないように思う。 さまざまな優遇措置で、いまあるJクラブが雪害を緩和されればいいのか。けっして、そうではない。日本という国にあるすべての地域、すべてのクラブに対して、世界一への挑戦権は平等である、というのがJの、いやサッカーの理想のはずだ。 そして、このことが、今のこの問題を巡る議論に抜け落ちていることが、とっても残念だ。
プロフィール
コンサドーレの試合をはじめて見たのは、招待券で見た1996年伝説の厚別初戦。ペレイラのフリーキックと、オテーロのVゴールを目撃しました。娯楽の少ない北海道で、それは衝撃的な体験でした。そして実際に自分がファンからサポーターになったのは98年に、オフィシャルサポータークラブに入ってから。以来、今日までホーム全試合観戦を目標に、シーズン券を買って、応援を続け、たとえJ2の最下位になろうとも、年間に5回しか勝てなくとも、(実際になりましたが)、チームがある限り、サポであり続けることを誓って、今日まで生きてきました。
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