ペナルティーエリア

2011年05月07日

親子サッカー教室のとき、赤黒のゴールネットを見てふと思った。
「ドームのゴールにシュートを突き刺す感覚って、一体どんな感じなんだろう。」
せっかくの機会だから一発蹴り込んでやろうかと思ったが、やっぱりやめた。
軽々しくペナルティーエリアに入るものではないと思ったからだ。

案の定、コーチから「試合前なので、ペナルティーエリアだけは入らないでください」と言われた。



中学校のときの監督が
「ペナルティーエリアはサッカー部にとっての聖域だ。石ころ1つ転がっていてはならない。」
とよく言っていた。

また、
「サッカー部がペナルティーエリアを大切にするように、ほかの部も大事にしているところがある。
それを理解して行動なければならない。」
とも言っていた。

事実、遠征先の学校で野球のダイヤモンドを横切った奴が、監督に大声で怒鳴られていたし、
陸上のトラックを自転車で走った奴が、サッカー部を辞めさせられそうになっていた。



20年以上も前に言われたことをこの歳になっても覚えていて、きちんと行動できたこと…
私は心の中でサッカーの技術よりも大切なことを教えてくれた監督に感謝した。







世界最高のスタジアムでサッカーをした!

2011年05月06日

草津戦の前におこなわれた親子サッカー教室で、初めてドームのピッチに立った。
夢にまで見たワールドカップスタジアム「札幌ドーム」のピッチである。

はやる気持ちを抑えていたが、コーチから「集合」の声がかかると
肩がはずれそうなくらいにこどもの手を引いてまず真っ先にダッシュで駆け寄った。

まずは軽いアップ。
その後、ボールを使ったメニューに入った。

20㍍×20㍍くらいのグリッド内で、親子で手をつなぎながらのボールコントロール。
スクールにも通ってないし、少年団にも入っていないウチの小僧。
しかし、サッカーバカオヤジである私の教えをしっかり守ってタッチ数の多いドリブルをしていた。
思わず感激で涙がこぼれそうになるも、
ルックアップがまったくできておらず、ボールばかり見ている。
これはまだまだ甘いと言わざるを得ない。

続いてこども対大人のボールキープのゲームとなった。
攻撃側はグリッド内を1分間ドリブルでボールキープ。
守備側はそのボールをカットして外側に蹴り出す。
その昔DFだった血が騒いだが、
あまりガツガツやってもかわいそうなのでルーズボールを外に蹴り出すだけにした。

攻守交代で今度はこちらがボールをキープする番だ。
あまりドリブルや1対1は得意ではなかったが、なぜだかボールが足に吸い付くようだった。



私は芝のグラウンドでサッカーをしたことなどほとんどない。
練習も試合も、常に土のグラウンドだった。
現役時代、たった一度だけ芝のグラウンドで試合をしたことがあった。
小学生のときに出場した少年団の県大会が芝だった。
でも補欠選手だった私は、1秒も試合に出場することなく初戦で草薙をあとにした。

あのときに踏んだ芝は黄色く枯れていたけれど、
ドームの芝はまさに緑の絨毯と呼ぶにふさわしいものであった。
幼き日に夢見ていたあこがれの芝生でサッカーができることで、
テンションが上がっていたのかも知れなかった。
本当に驚くほど、ボールが足から離れなかったのだ。



コーチがカウントダウンする声が聞こえる。
そのとき私は4~5人の少年に囲まれた。
一番体の大きい子が、私からボールを奪って外に蹴り出した。
思わずスライディングしてしまった。

「ごめんね。大丈夫だった?」
「うん、大丈夫だよ。」

少年も私も笑顔だった。

世界で一番好きなチームの、
世界で一番素晴らしいピッチに立ってボールを蹴ったこと。
サッカーでこんなに幸せになれた経験はいままでになかった。

「きょうは楽しかった?」
「うん、ドームでサッカーができてよかった!」
「じゃあ、このあとはコンサドーレが勝つように一生懸命応援しようね。」
「うん!わかった!」

サッカー教室が終わったあとの、わが小僧の表情も笑顔だった。
最高に幸せな気分だった。



1点の重み

2011年05月05日

きのうの草津戦は、いつもお世話になっている方をお招きしての観戦。
サッカーの観戦は初めてで、どちらかというと野球のほうが好きだという。
私がよく観戦に来ているということで、「一度連れて行ってほしい」と頼まれた。

試合は決定機もありながら0-0のまま残り時間が少なくなっていく。
このまま試合終了だとしたら、おそらくもう一度観に来たいとは言わないだろう。

後半ロスタイム、目の前で得点が決まった。

私の前の席で、両手を突き上げて喜ぶ姿が目に入った。

「きょうは楽しかったですか?」
「初めて生で観たけど興奮したワ。
それにしてもサッカーって1点がなかなか入らないもんなんだね。」

サッカーの1点。
それはたったの1点だけど、入れたほうと入れられたほうでは天国と地獄ほども違う。

いままで終盤の1点に泣くことも多かったけど、
きのうは最後の最後に1点とることができてよかった。

「また連れてってくれ。」
「はい!」

1点の重みをあらためて感じた試合だった。


白い恋人パークにて

2011年05月04日

きのうは久しぶりに白い恋人パークへ。
こどもたちはドーレくんから風船をもらいました。

ドーレくんの姿を見た娘はダッシュで駆け寄って抱っこしてもらいました。
「ありがとう」と「あしたおたんじょうびおめでとう」もちゃんと言うことができました。

そのあとコレクションハウスをウロチョロ。
そこにひと仕事終えてクラブハウスに向かうドーレくんが登場!

わが娘を見て「まだいたのか!」というリアクション。
いえいえ、きょうもしっかりドームに会いに行きますから。
「2日連続って、なんぼ俺のこと好きなのよ?」というリアクションを期待してますよ!

きょうは試合よりもスタジアムグルメが好きな妻も久しぶりの参戦。
お天気が心配ですが、楽しい1日になるといいなぁ。

練習見学は今度ゆっくり時間をとってから行きます。