仙台対川崎を見て感じたこと、なかば羅列。

2009年12月12日

仙台対川崎
BSで結構真面目に見てました。
(週末に札幌の試合のない季節が始まったからか?)

仙台が延長後半の平瀬のゴールで得たリードを守り切り
2-1で勝利しましたが
よその試合をひさびさまじめに観戦したもんで
感じたことでも書こうかと思います。

47節のユアスタ・仙台戦でも感じた
仙台の生命線である攻守の切り替えの速さが
この試合もキーになっていたと思います。
川崎はボール奪取からフィニッシュまでに時間がかかることで
すばやくブロックをつくる仙台のペナルティエリアに
なかなかいい形でボールを配給することができません。

仙台が素晴らしかったのは
べつに引いているわけでもなく
前線の数人だけで攻撃を組み立てている訳でもなく
しっかりと攻撃に枚数をかけるべきところは
ボランチなりSBなりがフィニッシュシーンに顔を出している。
その上で、フィニッシュまでいかなくても
ボールを奪われてからも、
切り替えが早いから自陣にすばやくブロックを作れている。

一方、川崎は
最後の最後まで「本気」さが感じられない。
相手が格下だから?やりづらいアウェイだから?ジュニーニョがいないから?
理由はわかりませんが
どうにかしてでも、得点を絞りだそうという意欲、動き、プレーの選択が見られず
仙台の守備陣をきれいに崩そうという戦術練習を繰り返している
そんな風にも見えました。
川崎のサッカーをそれほどまじめに見ていませんから
なんとも言えませんが
川崎に「川崎らしさ」が欠けるとこういうサッカーになるのでしょうか?

そして川崎の守備陣がいたって軽い。
ポゼッションしている時間が長いことも大きく影響しているのでしょうが
最終ラインの寄せの弱さ、対応のまずさで
幾度も決定的なピンチを作られます。
しかし守護神・川島のファインセーブでなんとか失点を積み重ねることは免れていた
そんな感じでした。

川崎がリーグ戦、ナビスコ、ACLなどで頂点まであと一歩
そういうことを繰り返しているのも
なんとなく納得してしまう。
そんな試合でした。

1点ビハインドの終盤
後半44分に、それも元・仙台の村上の同点弾で追いつくとこなんか
やはり地力のあるところを見せましたが
延長になっても「がんばる仙台」と「がんばれない川崎」の局面は変わらず
結果、最初に書いたように平瀬の勝ち越し弾で仙台が勝利しました。

川崎にとって今年最後のタイトル
それだけにこの天皇杯は絶対に獲る
そういう意気込みで迎えているんだろうと思っていたのですが
どうも、そういう感じではなかったようです。

仙台は来年のJ1での戦いに手ごたえを感じとれる
そんな試合となりました。
ただ、後半の終盤の時間帯には上記の良さは消え
正直引いて人数をかけて何とか守りきる
そうならざるを得なかったことも事実で
またその中で終盤に同点弾を喫したのもまた事実。

J2であれば1-0で勝利できるような試合運びも
どうしても1失点は仕方がないそういうJ1での戦いの中で
もう1点をどうやって取るか
正直、今のFW陣だけではやや脆弱な印象を持ってしまうわけで
どのようにそこを補完するか
それは来年に向けての課題だと思います。
(今日の中島・中原のスタメン2トップは、札幌が昇格した07年でいえば元気・謙伍の2トップに値するでしょう)

あとは今のペナルティエリア内で仕事をさせなければOKという守備から
いいミドルがどんどん飛んでくるJ1ではいかに守備をバージョンアップするか
それもあるかもしれません。

この試合で個人的によく見えたのは
仙台のCBの渡辺広大ですね。120分、よく集中してしました。
仙台の守備陣のリーダーはやはり高さ・強さを兼ね備えるエリゼウでしょうが
渡辺の成長も今年の仙台の堅守に大きな影響を与えているのは事実でしょう。

仙台の渡辺しかり、湘南の村松しかり
若くていいCBを育てているチームはうらやましい限りです。
(なぜ、札幌はいいCBが育たない、そんな風土なんだろうか?と小一時間)

札幌としては
仙台の攻守の切り替えの早さ、
そしてボランチ・SBの攻撃参加、
特に前の選手で攻撃が詰まった時にしっかりと後ろからフィニッシュに顔を出せるか
そこは見習うところ大だと思います。

みんながみんな、「人を使いたい屋さん」ばかりで
悪い時には、自分がシュートで終わることを嫌がる風にも見えるうちですから
ダチョウさんのコントのように「どうぞどうぞ」と譲り合ってばかりでも困るわけです。
時には熱々おでんにでも自ら飛び込むくらいの感じでいってほしいものです。

明日は
シーズンチケット購入者対象のボウリング大会に行ってきます。


post by わたらせばし

16:27

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