ダンマク張りの日々【コンサドーレ札幌アドベントカレンダー】

2013年12月15日

こちらはコンサドーレ札幌アドベントカレンダー用のエントリーです。

アドベントカレンダー、歴代の札幌の語り部、切れ者の方々が続いて正直自分で大丈夫かいなと思いつつも、
今さらどうすることもできませんので、
いつもの感じでメリハリなしに書いていきます。

で、コンサドーレアドベントカレンダーに参加するに当たり、
やはり他の方と同じようなまたは似たようなテーマではもったいないなぁと感じ、
多くのコンサドーレサポーター・ファンの方でもなかなか体験していないであろうことで書けることならなんだろと思うと、
自分の場合これかなぁというわけで、「ダンマク張り」について!

横断幕~ウィキペディア~
ダンマク。応援幕や横断幕とも呼ばれますが、
横断幕を略してダンマクと普段から呼んでます。
段幕って表記されることもありますね。
ちょっとうるさい響き・字ヅラではありますが、
この先ダンマクと表記させてもらいます。
あと、けっして弾幕ではありません。
これだと弾丸をズババババーン!って感じですから。

現在、自分はコンサドーレのホームゲームの際に
2枚の自作のダンマクをドームではメインスタンド、
厚別ではバックスタンドに張っております。
その2枚ってのはツイッターのアイコンにも使ってます「闘魂札幌」ってのと
「横野純貴」ってやつです。
だいたい2枚並べて張っております。
あとユースU-18のプレミアやJユースカップなどのホームゲームに参戦した際も
「闘魂札幌」幕とユース用の「SAPPORO YOUTH」って幕を張ってます。

【なぜにダンマクを張るようになったの?いつごろから?】
そもそも、なんでダンマクを張るようになったかというと、
2006年ごろのどの試合かはもう定かではないのですが
厚別でのホームゲームの際に、
バックスタンドをずらーっと並めつくすはずのダンマクの列にアウェイ側のほうに空きがあったのです。
普段、当たり前のように並ぶダンマクの数々に隙間ができていることに、
なんだか勝手に危機感を感じたというのがきっかけとでも言いましょうか。
そもそも「競技場」っていうのは初めからホームスタジアムってわけじゃなくて、
そこにレプリカユニなどを着たサポーターが集い、
スポンサーの看板が並び、大旗が振られ、ダンマクがピッチを囲む。
そして初めて「ホームスタジアム」となる。
そう勝手に思っておりました。
その「ホームスタジアム」を構成するパーツの一つであるダンマクに隙間ができている。
誰が埋めればいいんだ?じゃー、俺が行きましょう!って流れでした。

そもそも、ダンマクを作る術は以前から持っておりました。
2001年まで滋賀で働いていた頃は頻繁に京都競馬場、阪神競馬場に通っており、
競馬場のパドックに自作のダンマクを張っていました。
自分で1口所有していたシルクホースクラブ所属の競走馬の幕とか、
デビューから応援していた「ダイタクヤマト」の幕(スプリンターズSで大穴あけた後に作りましたが)とか
4,5枚は作ったかな。
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基本個人で出すダンマクは個々の選手への応援のために選手名を書いたものが普通。
けど、このころは特定の選手よりもチームそのものを応援するのが第一ってポリシーがあって、
最初、特定の選手のダンマクはつくりませんでした。
じゃー、幕に書く文字はどうすんだって時に
最初「○○札幌」ってのにしようというのから考え始めまして、
そこに埋まる文字が闘魂しか浮かばなかったというわけです。
そうです。猪木ですね。プロレス好きでしたから。
そういや、猪木の試合には昔必ず「世界一強い アントニオ猪木」って縦長の幕?幟(のぼり)?を持った人が
入場の際に花道にいましたね。(関係なし)

で、思いついたらブアーッと作って初めて張ったのが
ホームゲームじゃなくて2006年の第38節神戸ウイングで行われた神戸戦。
張り方のルールもいまいちわかんないままアウェイゴール裏に張りました。
一緒についてきてくれた関西在住の友人に
背中をつかんでもらいながらピッチに落ちそうになりながら懸命に張った記憶。
あとこの日のフッキの同点ミドル弾もえげつなかった。

その後、生まれた娘が最初に顔と名前が一致したのが「ほっちゃん」こと堀田秀平選手で、
そんなこんなで「堀田秀平」幕も作りました。
ちなみにこの幕は、堀田選手がアルビレックス新潟シンガポールに移籍になった際に
ひょんなことでアルビシンガポールさんの中の人に託すことになり、
今でもシンガポールのスタジアムに張ってもらってます。

「純貴」幕にユース幕で今のとこ、札幌関係では4枚つくりました。

【ダンマクってどうやって作ってるの?】
他の方のダンマクを実際にスタジアムで見たりしていると、
ほぼダンマクの作り方は大きく2種類にわかれているようです。
布に絵具等を塗る方法と、布に文字の形の別の布を縫いつける方法です。
自分の場合は前者で、
そもそも競馬のダンマクを作り始めた1999年ごろ
ネット上で紹介されているダンマクの作り方が前者によるものが多かったことから、
「布に絵具を塗る方法」でダンマクを作り始め、
そのノウハウがあるから今でもその方法を使ってダンマクを作っております。

けど、札幌の選手ダンマクは後者で作られたものの方がなぜか圧倒的に多いですね。
フェルトなどを文字の形に切り取ってそれを幕に縫いつける。
もちろん業者さんに外注という手もありますが、それほど数を見ることはないです。
やはり値が張りますからね。
そういや、ゴール裏に張ってあるUSの大きなダンマクとかはどんな感じで作ってるんでしょうね。
興味あります。

簡単に自分のやり方を説明すると
1・布の外周をほつれないように縫う。
(今でこそ、ミシンが我が家にあるんで楽になりました。昔は全部手縫いしてました。我ながらよく頑張った。)
2・エクセルとかでデザインした文字を拡大コピーして、
チャコペーパーで布に文字の外枠をトレースする。
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3・トレースした線に合わせマスキングテープを張る。
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4・アクリル絵の具(水で薄められ、乾くと耐水性をもつ絵具。札幌なら大丸藤井セントラルとかが種類が豊富)
でマスキングテープの内側を塗る。
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5・絵具が乾いたらテープをはがす。
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6・四隅等に紐を通すための金具「はとめ」をつける。
(レジャーシートとかの四隅にもついている金属製の輪っかです。ホーマックとかにそれ用の道具売ってます)
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こんな感じですね。
(上の写真4枚は、手ごろな写真がなかったんで同じ方法で作った娘用の純貴ゲーフラです)
布はカナリヤとかで売っている100cm前後幅の「シーチング」とか「ブロード」とかっていう
木綿の生地が一番お手頃でそれを使ってます。
たぶん最終節で、USが出してた「日本の翼、札幌の翼、JAL」とかの幕も
同じような生地を使ってんじゃないかなぁという想像。
1mあたり300円くらいだったと思います。
材料費、全部一からそろえると4000円くらいにはなっちゃうんでしょうかねぇ。
まぁ何度も作ってると「ダンマク・ゲーフラ作成キット箱」みたいなのが
できちゃって、実際に買うのは布と追加の絵の具くらいになるんですけどね。


【ダンマクってどうやって張ってるの?】
札幌のホームゲームではダンマクの開門前の事前搬入が認められています。
先行入場の2時間前(14時キックオフなら10時って感じ)に
ドームなら北1ゲート、厚別なら4ゲート付近(バックスタンド掲出の場合)に集合し、
ドームでは事前申告順に、厚別ではまぁなりゆき順でダンマクを張っていきます。
ドームの事前搬入なんかでは、その時間帯はまだ照明も必要最低限で薄暗く、
あの大きな空間がしーんと静まり返っていて不思議な感じです。
だいたい、ドールズがリハーサルやってたり場内MCさんがマイクチェックをしてたりします。

もちろん事前搬入ですべての掲出可能スペースが埋まることは現状まずありませんから(特にメイン側)、
先行および一般開場の後からでもダンマク掲出は可能です。
メインに張りたくてもB自由のチケットしかないとかでも、
チケットチェックのCVSさんにその旨伝えれば快く入れさせてもらえます。
厚別ではお馴染みの強風もありますし上下を紐で手すりに固定しますが、
ドームは上だけを紐で固定します。
厚別開催とドーム開催が入れ替わる時期は試合の前夜とかに下紐を取り外す作業(いうほどの手間ではないですけど)が入ってきますね。

そういや、厚別は今年から事前搬入ができるようになりました。
これ実はダンマク張りの人間にとってはほんとありがたいことだったんです。
事前搬入のない頃は先行入場とともにバックスタンドへ走ってそれから張るもんだから、
開門直後から先着何名様へのグッズ販売や物の配布とかはまずあきらめざるを得なかったんですが、
これも余裕で参加できるようになりました。

試合終了後は選手があいさつを終えてスタンド内に戻ってから片付けがOKになります。
まぁ勝てば気持ちよく片づけも進むのですが、
そうでない時は・・・まぁ想像に容易いですよね。
そういう時に限って試合を内容を振り返ってる時間帯のスカパー中継に片づけてる姿が抜かれてたりするんですけどね。
あと、雨の厚別だとダンマクもすっかりびっしょりになって持って帰るのだけで大変です。
自分はまだ2枚ですからまだマシな方で、
もっと枚数張ってる人とか、でかいダンマクとかって大変だと思います。
ほんとご苦労様です。
帰って、風呂場で軽く水洗いして、脱水機にかけてから乾かしてます。
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闘魂札幌のほうで0.9m×4.5mです。

【んで、なによ】
2003年開幕戦、
前年のJ2降格を受けてのジョアンカルロス監督体制で、
前年最下位の横浜FCに敗れ、1年でのJ1復帰に暗雲が立ち込めたそんな試合。
自分の初生観戦でした。

そんな試合でも、その後10年以上どっぷりとハマるきっかけだったのがホームスタジアムの雰囲気でした。
そんな雰囲気作りに微力でも役立てれば、
まぁ自虐的に言えば「にぎやかし」そんな感じで自分は毎試合ダンマクを張っております。

(あの、オチってどうすればいいんでしょうか?)



post by わたらせばし

09:00

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