2011年07月20日
ようやく落ち着いてきたので(自分が)遅まきながらのエントリー。 なでしこテレビ出過ぎ!少し休ませてあげたいと思う自分と、もっともっと取り上げてもらって、女子サッカーの認知度とか地位の向上に繋がれば、と思う自分がいます。 このオフィシャルブログで『なでしこ!』とエントリーされた皆さんには、まずはチャレンジリーグEASTのノルディーアの試合に行かれることをお勧めします。なでしこリーグの試合は北海道では開催されないのでね。 次のホームゲームは、9月4日(日)11:00 常盤木学園高等学校です。てゆーか、ホームはもう1試合、9月25日(日)13:00 日本体育大学女子サッカー部の試合を残すのみです。 場所はいずれも札幌サッカーアミューズメントパーク、観戦は無料です。 皆さんの応援をノルディーア北海道選手たちのチカラに!北海道のチームから代表を! で、なでしこ決勝。 最初からアメリカの強さ・速さが目立ってましたね。ただ、勝つことが当たり前でなければいけない強者であればこそのメンタリティでしょうか、はたまた日本チームの執念でしょうか、アメリカチームのシュートはなかなか枠をとらえることができません。 最初は押されっぱなしでしたが、20分過ぎくらいから徐々に自分たちの形を作れるようになってきた日本。でも決定的なチャンスまでは作れないまま前半を終了。 後半もなんとか我慢するものの、大野・安藤を永里・丸山に変えた直後の69分、ついにアメリカがゴールを奪います。永里が奪われたボールを縦1本のカウンター、熊谷がぶち抜かれて先制。アメリカのスピードを考えればちょっとラインが高すぎた感もあるが、あとの祭り。 フツーは、これで緊張の糸が切れるんだけどなぁ。選手交代直後とかさ、我慢してたのに縦1本のカウンターで失点とかさ。フツーじゃないんですよね、なでしこたちは(笑)。普通じゃ考えられない精神力の強さを持ってるんだと思いますよ。またね、絶対取り返せるよ、負けないよ、っていうポジティブな考え方をできるようにしたのは佐々木監督の手腕だとも思います。 こういう時って、ありますよね。何だか分からないけど根拠のない『負けねえよ』って確信しちゃう、みたいな時。97年のフロンターレ戦の逆転劇とか、2000年の浦和戦なんかがそうですかね。 で、81分の同点弾になるわけですが、ちゃんと丸山が潰れて(決めるつもりだったのだろうが)宮間は『ここ』って場所にこぼれることを信じて入ってきてる。これが諦めないってことですよね。 まあ、この試合では根拠といえば、日本がゴール前で決定的なチャンスを作った時は、アメリカの選手は慌てている様子が見て取れます。丸山と競った選手のクリアーもそうですし、延長後半112分のプレーもアメリカ守備陣は慌てています。そんな所も感じ取っているから、諦めない気持ちが日本チームにあったのでしょうか。 延長戦、正直私もアメリカは足が止まってくるんじゃないか、と思ってました。後々これが間違いであることはわかるのですが。基本、大勢は変わらずといった感じで迎えた104分、アメリカが再びリードを奪います。 日本陣内右の深いところからのスローインを、ゴールライン際からのクロスに繋げたアメリカはワンバックの頭に合わせてきます。この時の熊谷の対応は見事で、マークするワンバックをちゃんとボールと同一の視界に置いています。で、ワンバックより素早く動きだし、彼女の前に入ってクリアーすることができたわけです。 ただ、そのクリアーボールはアメリカに拾われ、同じようなところから再度クロスが供給されるわけですが、この時は違った。サイドにボールがある時はワンバックは熊谷の視界の中にあるのですが、クロスが上がる直前にワンバックは熊谷の背後に回り、視界から消え、鮫島との間にポジションをとります。結果、どフリーの状態になったワンバックは、当たり前のように日本ゴールに力強いヘディングシュートを突き刺します。熊谷にとっては良い勉強ですね。 点を取られはしましたが、日本の戦い方はそれまでと何ら変わることはありません。諦めず、ボールを追い、繋ぎ、相手ゴールへと向かっていきます。 上↑にも書いてますが、112分のプレーは日本に追いつく、逆転するチャンスがあることを物語るかのようなシーンでした。 そして117分、右SB近賀のゴール前への飛び込みにより得たコーナーキックを、澤さんが決めてくれました。あれが巧いのは、本能とか嗅覚とかね、いわゆるゴールハンターって言われるような選手。やっぱアニキは、頼れるアニキでした。 そしてPK戦を勝ち抜き、ついに歓喜の時を迎えます。 PK前の佐々木監督の笑顔にはビックリしましたね。熊谷もあの大事な場面でよくあの場所に蹴れましたね、大したもんですわ。もちろん海堀もすごい。 このゲームの最終的なポゼッションは53対47.日本は最終ラインで持たされている部分が多かったかな、ということも考えれば客観的に見てやっぱり強いのはアメリカでしょうか。 沢のシュートがワンバックに当たってゴールしたのも、詰めた宮間の前にこぼれ球が来たのも、サッカーの神様が頑張ったご褒美をくれたのかもしれないけれど。 いいかい、全国のサッカー少年少女たち。がんばった人にしかサッカーの神様はご褒美くれないんだぞ。 今がチャンス、という大会で下馬評を覆すような戦いをこの大舞台でやってのけたなでしこたちには、大きな賛辞を送りたいと思います。 日本が今回のようにパスサッカーでW杯の頂点に立ったことを受けて、これまで高さ・強さ・速さで戦ってきた他の国が、パスサッカーを目指したらどうなるか。男子のドイツみたいに変わってきたらと思うと、優勝の喜びを長く引きずっている暇はないと思います。なでしこのサッカーは新しいステージへステップアップし、ロンドン五輪の頂点を目指してほしいと思います。 日本中に感動を与え、日本中の涙を誘ったなでしこジャパンは誰ひとり泣いてる選手がいなかった、というこの大会。 一般の方々のFW安藤への評価(マスコミの取り上げ方にしても)がイマイチ低いのが、おぢさんには不満ですが、まあ、いいでしょう。FW陣で最多の出場時間(当社調べ)が何を意味するのか、分かる人には分かる。これからも地味~に応援していきますよ(笑)
プロフィール
他界寸前の元サポ、今はただのファンかもね。納得いかないときは推さない傾向、そんなわけで今年はテレビ応援&家族の送迎係。俺にとってのセルジオ越後氏はアイスホッケーの人。千葉ロッテマリーンズ今年の目標はやっぱり“下克上”。ほれ、簡単にしてみたよw
最新のエントリー
月別アーカイブ
検索