蹴春到来、いざ開幕

2016年02月27日

 川崎VS広島の1戦を見ながら、記事を書いている。選手名鑑や専門誌に眼を通していないので知らなかったが、奈良が川崎の3番を背負いスタメンを張っている。出場機会に恵まれず、移籍を決断した彼の選択は現時点で成功だったといえるだろう。目立ったポカもなく声を張り上げラインを整える姿勢から、五輪代表に選出されたことが自信の裏付けになっているんだと伝わってくる。大きな怪我なくリオ五輪の舞台を踏むことを祈っている。
 さて開幕だ。すでに機上の人となり決戦の地に降り立ったサポーターも多いだろう。ブラジル人トリオの中からはジュリーニョ、マセードがスタメンに名を連ねるとの報道もある。そして何より進藤だ。ユース育ちには珍しく自己アピールが上手い選手だ。声を出し自分からノッていく選手は周りにも好影響を与える。コーチングは勿論のこと、声を出すことが癖になっていればプレーに対する摺り合わせも容易だ。プレー中も寡黙な選手というのは想像するが難しいが、コンサドーレU-18はかつて「静かな」サッカーを志向していた。しばらく見ていないのでなんとも言えないが、現在も東雁来ではサポーターの声だけが響き渡っているのだろうか。
 話が逸れた。若手の突き上げがチーム力の底上げにつながると常々書いてきた。どこかから借りてきた台詞ではあるが、至言である。小野・稲本という黄金世代。彼らの牙城を崩し、引導を渡してやる選手の出現がコンサドーレを次のステージへと導くだろう。そのスタートが明日だ。
 「開幕戦ってそんなに簡単じゃないと思うんですね。どのチームもモチベーションが高いわけで、あんまり大差がつくということが起こりにくいのが開幕戦だと思う。でもその中でも、案外それなりの差をつけて勝ってくれないかなあって(笑)。」とは野々村社長の弁だ。この気持ちはサポーター諸兄も同じだろう。旨い酒を飲もう!今言えるのはそれだけだ。頑張れ!北海道コンサドーレ札幌!


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15:49

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1週間前

2016年02月21日

 1週間前。…になってしまったと言うべきか、それともなった、なってくれたと言うべきか。ブラジル人トリオのチームへの融合がイマイチであるとか、若手中心の大分に伸されたとか不安要素は勿論ある。でも開幕だ。心が躍るじゃないか。練習試合はあくまでも練習。プレシーズンマッチはあくまでプレ。開き直ってしまえばこういうことだ。どんな結果が出ようとももはや開き直るしかない。
 たった1週間、されど1週間。時間は有限である。もはや1サポーターである諸兄に出来ることは少ない。出来ることは祈ることと叫ぶこと。そうテレビの前でもいい、味の素スタジアムでもいい。彼らを支えることだ。内村圭宏が帰ってきた。彼はかつてこう豪語した。「撃てば入る!」打ち出の小槌のようにゴールを量産し、2011年チームをJ1昇格へ導いた。順位は乱高下したが楽しいシーズンだった。
 「面白くなければ人は動かん!」草刈正雄扮する真田真幸はこう喝破した。後半1点でも勝ち越していれば四方田監督は迷うことなく5バックに布陣を整えるだろう。それを「つまらない」とぼやくか、「勇気ある決断」ともてはやすか。それは各個人の主観にまかせたい。だが。昨年喫した引き分けは15。失った勝ち点30という数字をどのように捉えるかも各人の主観に判断を委ねるしかない。楽しもうじゃないか。今年のJ2に漕ぎ出す航海は今年しか味わえないものだ。一喜一憂しよう。負けが続くこともあるだろう。近年は大型連勝は少ないが、もしかしたら今年は8連勝ぐらいするかもしれない。
 今年も面白いシーズンが幕を開ける。ピッチで躍動する彼らと面白おかしく駆け抜けていこう!


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20:31

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連続完封勝利

2016年02月14日

 2-0.ニューイヤーカップ最終戦から数えて4連勝、そして3試合連続完封勝利と順調にキャンプをこなしている。稲本潤一のゴールは決めた本人が「あれは事故みたいなもの」と苦笑するように評価が難しいものではあるが、常にゴールを意識してプレーする彼だからこそ産まれたものだと前向きに評価したい。そしてなにより都倉の相棒として90分フル出場したジュニーニョ。1-0とリードした後半に1点を守り切る実践練習に切り替えた札幌。その中で産まれたカウンターからのゴール。まだ体を絞り切れていないように思われたが、相手DF3人を振り切り冷静に決めて見せた。自身のアピールポイントを「ドリブル突破からのゴール」と言い切り、今後の課題として「守備の改善」と謙虚に自身のプレーを見つめる冷静さを兼ね備えていた。
 他方マセードである。ニューイヤーカップで見せた攻め上がりは鳴りを潜め、中途半端なプレイに終始した。勿論強風なうえ足の長い芝というピッチコンディションのため、早いパス回しは見られず前半は解説に5バックと揶揄されるくらいラインも下がっていた。その点を割り引いたとしても、マセードのプレーは精彩を欠いたものだったと言わざるを得ない。都倉もプレー観のズレを感じたのか前半終わり間際に通訳を交えて考えの擦り合わせを行っていた。四方田監督もプレーの中で連携の向上を図ったが、今日の試合では満足のいく出来とはならなかったようだ。
 新加入選手との連携構築はこの時期のチームに等しく付きまとう課題だ。いかに早く一体感を高めるか。監督の腕の見せ所である。あと2試合練習試合を予定していると聞いている。率直に言って進藤亮佑のスタメン出場は驚いた。ニューイヤーカップでの得点もさることながら、J1相手の練習試合でも着実に実績を積み重ねてきたのだろう。若手の成長がチームに良い新陳代謝をもたらし、更なるチームの成長につながる。この「突き上げ」がシーズン中にも持続することを祈っている。


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20:29

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沖縄キャンプ

2016年02月07日

 1月17日からスタートした沖縄キャンプも早3週間となった。10日から熊本に移り、戦術練習をメインとした総仕上げに入る。フィジカル面を苛め抜いて1年間戦い抜ける体を作るのは勿論のこと、更なるレベルアップを図らなくてはならないというのも地獄のキャンプの地獄たる由縁だろう。
 0-1、0-1、4-2、1-2、1-0。3勝2敗。東京ヴェルディ、FC東京、FC琉球、湘南ベルマーレ、そして川崎フロンターレ。天候に左右された試合が多かったように思われるが、その中でJ1チーム相手に無失点で凌ぐことができたというが収穫だと思われる。得点については寂しいものがあり、都倉賢の好調振りが目立つ結果になっている。やはり新加入のヘイスの存在が良い意味でハッパになっているのではないだろうか。都倉が得点王争いに加わってくるとJ2中位からの脱却と自動昇格圏争いまで見えてくるだろう。
 ここで気になるのが相棒選びになる。昨季後半から師弟コンビとして名を売った荒野拓馬。そして「暴れん坊」ヘイス。ここに怪我で出遅れている内村圭宏。もしくはようやく初ゴールを決めた中原彰吾、昨日の練習試合で2トップに入っていたジュリーニョあたりが候補となるのではないかと見ている。
 やはりゴールの数だ。昨年のコンサドーレの総得点は47。自動昇格圏を争った4チームは60~70点取っている。ゴールネットを揺らさない限り勝ち点3は奪えない。「ゴール前のクオリティ」。今年の補強ポイントは明白だ。チャンスは作れるが、決め切れない。ならばチャンスの「質」を上げたうえで、ゴール前での「決定力」を底上げする。そのためのマセード、ジュリーニョでありヘイスなのだ。ヘイスがまだ試合に出ていないので何ともいえないのだが、評判どおりならば「決定力」はかなり向上が見込まれる。
 小野伸二曰く、「今年の外国人はアタリ」なんだそうだ。今までのところ目立った怪我人もなく順調に経過してきている。あとはヘイス。彼のプレーが待ち遠しい。


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12:21

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湘南戦にむけて

2016年02月03日

 昨晩から今朝にかけて札幌に降った雪はまた歩道を覆いつくし、踏み出す一歩が道となる、さながらアントニオ猪木的試練を僕に与えてくれる。暖かい沖縄が羨ましいと思いつつ、あそこは戦場であったことを思い返す。
 今週は明日の湘南戦、6日の川崎戦と間をおかずに練習試合が2試合組まれている。1勝2敗で3位に終わったニューイヤー杯から1週間経たないうちの2試合。アピールの場が多いというのはプレーする選手にとってもそうだが、僕らサポーターもお気に入りの選手の仕上がり具合を確認できるので大変ありがたい。
 沖縄でフィジカル面を追い込み、熊本に移って戦術面を煮詰めるというのがここ数年のコンサドーレのキャンプだ。だから結果は二の次とは思うものの、戦術面が整備されていないこの時期。この時期だからこそ見えてくるのが、普段から選手が心がけている連携面の構築だ。荒野-都倉の師弟コンビは置いておくとして、かつての砂川ー内村というホットラインのような連携を誰が見せてくれるのか。楽しみに結果を待ちたいと思う。というか出てきてくれないと困るのだが。 


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21:29

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