差し引きゼロ?

2023年12月30日

 12月30日コンサドーレから2件の移籍に関するリリースが出た。
1件はGK松原修平の水戸ホーリーホックへの移籍。もう1件はGK阿波加俊太の鈴鹿ポンイントゲッターズからの「復帰」である。
 松原からすれば悲願であったコンサドーレ移籍から2年。移籍について彼が綴ったコメントを見るに熟慮を重ねた末の決断だったことは想像に難くない。
水戸は正GKである山口に移籍の噂があり、松原にしてみればレギュラー獲得のチャンスといえる。彼の更なる飛躍を祈念したい。
 他方、阿波加だが鈴鹿移籍後はケガで長期離脱を強いられるなど満足のいく結果が得られていなかったようだ。ただ7月からレギュラーをつかみ、JFL4位に食い込んだチームの躍進を支えた。この結果を示したことで三上GMからオファーが届いたのだと推察する。
 その結果としてアカデミー出身GK一人が去り、一人が加わった。差し引きなしである。一見するとそう見えるが、視点を札幌というミクロからサッカー界全体というマクロの視点に広げることで別の見え方ができる。そう、なぜ松原に水戸から移籍のオファーが届いたのか?きっかけは今シーズン初の栄冠をつかんだヴィッセル神戸にある。
…ここまでしたり顔で筆の赴くまま書いてきたが、例のごとくネタ元はある。
クレイジーデータマンことノーミルク佐藤氏とお笑い芸人井上マー氏のユニット「ミルクサッカーアカデミー」である。彼らがYoutube上で12月27日に公開した動画タイトルが「【守護神玉突き移籍今年も大発生】移籍基準点は「居住非居住」で神戸とFC東京?!複数関与パターンの流れをさぐれ!」。この玉突き移籍の流れにコンサドーレも巻き込まれたのである。
下記にリンクを貼っておくので詳細はそちらを見ていただきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=NOz1jfU5R2U

この玉突き移籍を文字に起こすと以下のようになる。
①【神戸】オビ・パウエル・オビンナを横浜FMから獲得
②【横浜FM】2ndGKオビだけではなく、1stGK一森もG大阪にレンタルバックとなるため山口から寺門、町田からポープウイリアムを獲得か?
③【町田】シュミットダニエルの獲得が失敗に終わり、水戸の正GK山口の獲得を狙っている?
④【水戸】移籍濃厚な山口の後釜、もしくは夏に提携先であるハノーファーへのレンタル移籍濃厚な春名の補充を図るべく札幌から松原を獲得
⑤【札幌】契約満了となった大谷、京都へ完全移籍となったクソンユンだけでなくもう1名抜けてしまうためGK4名体制維持のため阿波加を獲得?

 ④⑤は完全なる私見であるが、水戸の事情を考えると④⑤は独立した流れの可能性も高いかなとも思っている。
動画内ではFC東京に端を発した別の玉突き移籍に京都も巻き込まれていることも触れられていた。レギュラーは1名でもバックアップを含め複数名確保する必要がある特殊なポジションであるGK。さらに今年は、外国籍選手の税法上における「居住非居住」に関わる問題により、予期せぬ外国籍選手の契約満了や新規獲得の停滞が起きているようだ。実際コンサドーレもルーカスと望まぬ別れをすることとなった。出入りの激しいオフではあるが、まだまだ中盤戦であることを肝に銘じ、Xのタイムラインを更新するたび一喜一憂七転八倒踊り狂いたいと思う。
…何はともあれ右WBに近藤が入ってくれてひとまず良かった。

※この「居住非居住」に関する問題に関心がある方はご参考までに下記のリンクから確認を。
https://www.asadakaikei.co.jp/archives/17112


post by kitajin26

23:43

雑記 コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする