愛される最下位

2005年11月30日

最終節の当日にブログ講座をやろうとY社長が言い出したとき、すぐ頭に浮かんだのは昨年のホーム最終戦当日のこと。ウィズユーカードを買うために福住駅、「アクションサッカー」手ぬぐいをもらうために翌シーズン(=2005年)のシーズンチケット先行発売のために札幌ドームと、2箇所で行列に加わり、福住駅とドームの間では見知らぬサポーターどうしが情報交換。とにかく、試合前が忙しかった。

おかげで試合の中身がまったく記憶にない(笑)。

神戸対広島をみて/奇跡と歓喜 そして俺たちはどこへ・・・」を拝見して、そうだよな、そう言われてみれば、昨年、僕らはJ2最下位のチームのシーズンチケット購入に大行列したんだよなと、いまさらながらに驚いた。

大行列の原因の一端が「おまけ」にあったとしても、はたまた手際の悪すぎる販売方法にあるにしても、あれは、画期的な出来事だった。マスコミ向けにわざと大行列を作るように手際の悪い販売をしたのだとしたら、かなりのスマッシュヒットだ(もっとも、逆効果となる-J2最下位と手際の悪さを結びつけて報じられる-可能性もあるのだが<その辺はふだんからの報道各社とのコミュニケーションが大事になってくるわけで)。

  ↑すまぬです。どうしても、物事を斜めから眺めてしまうもので。

昨夜、若者の戯れだけで10分間が終わってしまったジョカトーレを見た後、3年前の最終戦を録画したディスクを再生してみた。再生スピードを最速にしてがーっと試合を進めた後、相川進也が下田崇を壊して林卓人が出てくるあたりからは、早送りができなくなった。

ドームに静寂をもたらした終了間際の上村健一のゴール(この人は今年もまた降格したんだな)、FW曽田雄志のまさかまさかの技あり同点ゴール(ドーム沸騰)、相川をノックアウトした林のレッグラリアート(ドーム爆発)、そして曽田のJリーグ最後となるVゴール(「ハットトリック…」by鈴井貴之)。とてもとても、とっくに降格が決まっていたチームのホームゲームとは思えない熱気が、ピッチの上にも、スタンドにもあった。

あの熱よ、ふたたび。いや、最下位ザスパ草津を相手に、あんな試合は勘弁だけど。



post by issey11

10:01

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