2005年11月20日
本日のJ1リーグ個人的最大の注目・ヴィッセル神戸-大宮アルディージャをBS-iでテレビ観戦。結果は途中出場したばかりの森田浩史のどフリーヘディングシュートが決まって大宮が1-0で勝利。森田のマークについていた(というかただそばにいただけの)選手が三浦淳宏だったのはなんだかとっても印象的。
それにしても厳しかったのは解説の水沼貴史さん。森田のゴールの場面では、神戸の守備について「再三申し上げていますように、クロスに対するディフェンスがルーズなんです」。ロスタイム、柏レイソルがリードを奪われたとの速報が入ると(柏が負けた場合は神戸は引き分けでも降格をとりあえず阻止できる)、「そういう情報はベンチにも入ってるはずなんですが…ベンチが戦ってないような気がするんですよね」。試合終了後、播戸竜二が室蘭の関浩二のように(あるいはカシマの古川毅のように)ユニホームで顔を覆って号泣している場面では「今日は泣いてますが、これまでにも負けはあったわけで…(一瞬の間)…この思いを忘れずに」(<記憶若干曖昧)と、自分の厳しすぎる言葉にはっと気がついていきなり方針転換した感じ。
水沼解説で「徹底されていない」と指摘されていた神戸は、確かに、ロングボールを放り込んでも前にいるのは2トップだけ(実況のアナウンサーも「しかしこぼれたボールを拾う選手がいません」と繰り返していた)、GKがキャッチしたボールをすばやくスローイングしても動いている選手が(画面の中ですら)いない。カウンターをねらうのか、ロングボールなのか、サイドに起点を作るのか、中央突破なのか、リードされてもう点を取るしかない状況になってもわからない。これは、応援している人たちはつらかっただろう。
あんまり気持ち気持ちというのは好きではないが、画面から見る限り、気持ちが伝わってきたのは大宮のほうだったのも残念(別に神戸を応援していたわけではないが)。球際の強さ、粘りは圧倒的に大宮で、倒された選手はレフェリーにアピールするのではなく、たとえつま先ででも味方につなごうとしていた(若林学元現場監督のファイトはオレけっこう好きだぞ)。もうちょっとサッカー的にいうと、藤本主税の存在が大きかったのかな。とりあえず、藤本のところでキープはできるからね。
神戸は1997年のJリーグ昇格以来初の降格、だそうだが、98年は本当はコンサドーレ札幌のほうが順位は上だったんだぞ(<しつこい)。あの梶野のスライディングタックルがなければ…(<もう知ってる人少なくなってるのかなあ?)。「おー、ながしまー、ながしまーごーるごーる♪」に「おー、ばるですー」を被せたのもいまや遠い過去の記憶。
泣けばいいってもんじゃないけど、涙を流しているのが播戸と三浦アツぐらいだったのはちょっと意外。ほかの選手は、なんか、妙に淡々としていて、これでいいの?って感じ(演出的にとかではなく、もっと感情をむき出しにしたほうがいいんじゃないの?ってことで)。大宮がゴールを奪った直後は大宮の応援の声しか聞こえてこないし(一応、神戸のホームだったのにね)、これでいいのかヴィッセル神戸!と、余計なお世話を言いたくなってしまう。
さて、播戸は来年、どうするんだろう?
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