2005年11月19日
試合終了直後、スタンドから拍手が起きてびっくりした。勝ってないのに、しかも追いついたのではなく追いつかれたのに、拍手でいいのか?
そういう自分自身も、満足して拍手しちゃってたんだけどね。
入場時に配られた道新スポーツ特別版には「みんな信じている」の見出しがあったけれど、本当のところは、ほとんどみんなもうダメだと思ってたんじゃなかろうか。首位の京都パープルサンガにガツンとやられて今シーズンの昇格レースはジ・エンド、みたいな展開を想像していたのに、3点も取って互角以上の試合を見せてくれた。そうかそうか、よくやった、これだけやれば十分だよ。
そんな感じの拍手だったんだろうな。
アンカー!で野々村芳和が「勝てる試合だった、もったいなかった」を繰り返しているのを見ながら、自分自身とえらい温度差を感じて、それで考えたのが以上の結論。野々村は、本気で「昇格しなきゃ!昇格するんだろ?」と考えているから、コンサドーレ札幌が京都相手に互角以上の勝負をしたことは評価せずに、二度もリードを奪った試合で勝ち点2を落としたことを本気で悔やんでいる。いや、本当のところは会って話をしたわけではないからわかるはずもないのだが、テレビの画面からはそういう空気が伝わってきた。
甘いんだよな。選手も(3失点目でかぶって松田正俊を離してしまったのは池内友彦?<39節水戸ホーリーホック戦のときの和波智広の失点と同じじゃん!)、サポーター(含むオレ)も。まあしょうがないよ、今年は昇格できなくてもいいんだよ、まだ力が足りないんだよなどと振り返るのは、もっと先でいい。だけど、傷つくのがイヤだから、現状を合理的に解釈して納得しちゃってる。それじゃ、次にもつながらないんだよな。
2点目(あれオウンゴールじゃないの?<1999年8月のFC東京戦の河村優の幻の得点と同じじゃないのかな?)、3点目と立て続けに奪って逆転したのにリードを守れなかったのはあえてどうこういうまでもないことだが、デルリスの負傷交代も痛かった。デルリスが出てきてから最前線に動きが出てきて、相手のディフェンスにも穴があくようにもなっていたのに、中山元気と交代してしまうと、またそれまでの状態に戻ってしまった。デルリスをあのまま残しておければ、また違う結果になったかも…なんてことは、妄想の世界ならどうにでも言えるか。
引き分けで、しかも仙台さんと甲府さんも引き分けだったのに、まだかろうじて入替戦出場の可能性が残る。この真綿で首を絞められる的感覚、本当に97年のワールドカップアジア最終予選によく似てきた。でも、いまいち切迫感がないんだよなあ。本当はこういうことではいかんのだよなあ。
プロフィール
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索