2005年11月13日
やるだけやって負けたんだからしょうがない、って感じ、かな?
あるいは、ほぼ完成に近づいたチームと発展途上のチームの、紙一重の差。
納得したくはないのだけれど、一方で、頭のどこかでは冷静に振り返ることができる。前節の水戸ホーリーホック戦は「なにやってんだよ!!(怒)」モードだったけど、今日は、まあ、しゃあないか、って思える(というより、むりやりそう考えようとしているような気がしないでもないが)。
最後の2失点がなければ、ものすごくいいゲームだったとは思うのだ。第三者的に見れば、両者気持ちのこもった、そして戦術的、技術的にもしっかりした闘いだったんじゃないかと思う。
ただ、ほんのわずかな差なんだけれども、福岡のほうが判断が早く、球際に強い。たとえばボールを失ったときに、ほんのひと呼吸とはいえ、札幌の選手は「あー」と考える時間があるのだが、福岡の選手にはそれがなく、すぐに失ったボールを追いかけ始める。ビデオで計測したらコンマ何秒の差しかないであろうという程度の、現場で同じ空気を吸っていなければわからない程度の差なんだけど。
攻撃時の思いきり度合にも差がある。これはまさに成熟したチームと若いチームの違いだろう。前半、福岡は、ペナルティエリアの外の、まず入らないだろうという位置からでも、がんがんシュートを放った。後半30分過ぎには、疲れすら見えはじめていた左サイドバックのアレックスが、ここぞとばかりに前線へ上がってFW的な働きをした(ヤツは川崎のときはFWだったわけだが)。
対する札幌は、勝負をしない。絶えず、丁寧にパスをつないで攻撃を組み立てようとする。ときにはかつての中田英寿のような強いパスがあってもいいのに、ミスしないように、ぶれないようにと、つねにスピードのないグラウンダーのパスばかりが繰り出されるので、今日のように相手が気合入りまくりだとフィニッシュまで届かない。
ここは思いきり行ってもいいんじゃないかと見える場面でも、同じようにパスをつなごうとする、あるいはワンドリブル入れて相手をかわしてからクロスを上げようとする。もう、もどかしいったらありゃしない。
それが顕著なのが、砂川誠であり、鈴木智樹であるわけだ。砂川の場合は、プレースタイルからしてそう見えてしまうのはやむを得ないのかもしれないが(ダメなときの中村俊輔みたいなもので)。
ヴァンフォーレさんが負けてくれたとはいえ(水戸は強いのか?)、仙台さんは勝ったので、3位との差は広がり、いよいよもってかなり厳しくなってきたが、まだ終わったわけじゃない。今季を振り返ったり、来季のことを考えたりするのは、もう少し先にしよう。
1点目取られた後、相川進也を先頭に札幌の各選手がダッシュでキックオフに備えたのには、じーんと来たんですけどねぇ。ああ、相川といえば、あの幻のゴールは完全にオフサイドだ。あれもね、ごちゃごちゃやってないで西谷正也がもうひと呼吸早く上げてればよかったのよ。まあ、このパスつなぎたくなる病(?)は、ヤンツーチルドレンというよりジュビロチックな問題だからなあ(と、朝までぶつぶつ言い続けるような気がしてきた…)。
明日は福岡空港7時10分発で帰ります。羽田乗り継ぎ。
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