そうなのか?

2006年08月24日

横浜F・マリノスの岡田武史監督が辞任。で、それをいち早く伝えた今朝の日刊スポーツの記事、なんですが、

(引用ここから)

岡田監督は97年には加茂監督の辞任を受け、ヘッドコーチから昇格する形で日本代表監督に就任した。予選敗退の危機にあったチームを見事に本大会に導き、そのままフランスW杯で指揮を執った。99年から監督に就任したJ2札幌も、00年の優勝でJ1に昇格させた。横浜でも03年には両ステージ制覇の完全優勝。成功に彩られてきた監督人生だったが、挫折の憂き目を見た。

(引用ここまで)

「成功に彩られてきた監督人生」は、言いすぎなんじゃなかろうか?

紙面(スペース)の都合上、使える文字数で要約するとこういう表現になってしまう…にしても、要約というか、美化しすぎで、違和感あるんだわ。

一般には「岡田監督はコンサドーレで1年目は苦労したけど2年目はJ2で優勝、3年目も見事にJ1残留させた」と評されることが多いのだが、あのJ1残留のシーズンって、最後のほうはボロボロだったじゃないすか。それでも前半の貯金があったから最低限のノルマ(残留)は達成。

そこはきちんと認めなきゃいけない部分だけど、結局、翌年以降につながるものは残せなかった。シーズンの終盤になってからイングランド型の4-4-2をやってみたあたりで、おっ?新しいことをやろうとしてるのかな?と期待したけれど、何も実を結ばないまま、惜しまれて(?)契約満了で退任(<辞任でも解任でもない)。

最後の試合、札幌ドームで、終了間際に大柴のシュートが藤ヶ谷の股間を抜けていったとき、後ろのほうから聞こえてきた「これが3年間の成果か!」の怒声は、いまだ、妙に耳に残ってる。

いや、ホント、功績を認めるところは認めますけど、悪く言えば、うまく逃げたって感じもする。後を引き継いだ新人監督は、「優勝をねらう」や「ロブソンには責任を…」などなど、強気というより不用意な発言のインパクトがありすぎてトンデモ指揮官の印象なんだが(もちろんそれだけではないとは思いますがね)、ウィルと播戸を抜かれたことや、前年の終盤にまったく勝てなかったチームを引き継がされたことを考えると、ちょっと気の毒にも思えてくる(<年月が経つと自分の中での評価も変わるのだなと、自分で書いててびっくり)。

話が逸れた。

そうはいっても、僕は岡田さんは好きです(会ったことないけど)。だからこそ、ちゃんと評価してあげましょうよ、と思うのです。いやいやいや、もちろん、評価は人それぞれだから、素晴らしい監督だったのに!ってのもアリなんだけど、一応、スポーツ紙という専門媒体なんだからさ(一応、ね)、「成功に彩られてきた監督人生」とだけ言い切ってしまうのは、どうかと思うのですよね。

日刊の記事だと、これが初めての挫折みたいに読めるけど、ワールドカップでジャマイカにまで負けたのなんか、本人にしてみれば、けっこうな挫折なんじゃないの?(もちろん、答えは本人に聞いてみなきゃわかんないんですけど)

なんとなく、佑ちゃんフィーバーと同じ匂いを感じるんだよなあ。

だったら新聞なんか読まなきゃいいんだけどさ(笑)。


post by issey11

16:29

日々雑感 コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

harakei.

Re:そうなのか?

2006-08-24 17:01

「岡ちゃん札幌に来て!」 なんていった見出しが出た時期もありましたよね。 岡田采配の一番いい部分だけを見た者としては、「札幌でもう一度・・」といった気持ちもありますが。 柳下監督という人の名前が、任期満了時、どう刻まれるのでしょうねぇ・・・

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