「韋駄天7」の話

2005年11月11日

わたくし、このブログの企画開発には絡んでおりますが、具体的な制作の部分はほとんど関与しておりませぬ。私がテンプレートの素材選びをやっていたなら、やたらと中山元気ばかり登場するようなことはなかったに違いない(そういう配慮はデザインとは別の次元の話だから、これはこれでいいのだ<アートディレクター氏が気にするといかんので、念のため)。

そんな中、唯一、僕が意見を求められたのが、「韋駄天7」こと和波智広選手のブログのデザイン。HFCさんからお借りした素材を眺めていたデザイナー陣から「和波ってキャプテンなんですよね」「キャプテンの割には写真が少ないんですよ」と、愚痴に近いような声が上がり、どんなのがいいですかね?と聞かれたのだ。

その時点では「韋駄天7」なるタイトルも決まっておらず(このタイトルに関してもドタバタがあったんですが、それはまたいずれ…)、デザイナー陣の和波に関する知識は「チームのキャプテンであるらしい」ことぐらい。そうすると、キャプテンマークを腕に巻いて指示を出している写真、とか選びたくなるらしい。

でも、和波のイメージは、タッチライン際をドリブルで駆け上がり鋭いクロス、だ(実際には精度のないクロスが多いだろう、とか、もっとがんがん行けよ和波、とか、そういうことを言いたくなるがあくまで作業が優先なのでとりあえず封印)。それでデザイナー陣が作ったデザインのいくつかのうちの一つが、現在の「韋駄天7」の背景になっているもの。デザイナー陣はかならずしもこれがイチオシではなかったようなのだが、これだけは僕が最終決定させていただきました、はい(いや、もちろん、形式的には、最終決裁したのはHFCさんなんですが)。

曽田雄志選手のブログのデザインは、僕はまったくあずかり知らぬところで作られたもの。僕がデザイナーだったら、跳び箱新記録写真とか、「頭で決めたかったんですが」という文字とか、サポーターが悲鳴を上げている写真とか、そんなもののコラージュをやってしまいそうなので、やっぱり、僕はデザインに関与すべきではない。



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