くじけそうになったときに読む本

2005年11月07日

そりゃね、普通に星勘定したら、きついっすよ。残り5試合で、得失点差も考慮すれば、3位までの勝ち点差は7。3位のヴァンフォーレ甲府との直接対決には勝つという前提で考えても、残り4試合で勝ち点差4。かなり厳しい。

でもね、昨日も書いたことだけど、あの8年前のワールドカップ(フランス大会)のアジア最終予選、日本が引き分けるたびに、新聞の見出しには「絶望」の文字が躍ったのに、結局は、最後は逆転で2位になったわけだ。あのブガロのスーパーセーブ連発で日本とUAEの順位がひっくり返った翌週の朝、会社に行って「ブガロすげえよ」「ブガロやってくれましたね」などと盛り上がったことを思い出す(それまで「ブガロ」なんて誰も知らなかったのに)。

あの苦しい、息の詰まるような最終予選を思い出せ(サポーター的に)。そんなとき、僕はいつも、後藤健生さんの『アジア・サッカー戦記~フランスW杯への長き道』を読み返す。もう何度も読んでいて(なにしろしょっちゅう手元に置いておきたいからと、単行本~装丁が素敵~を持っているのにわざわざ文庫版も買ったぐらいだ)、文章を暗記してるんじゃないかと思うほどなのに、それでも読む。

しかも、いちいち、最初から読むのだ。僕的なクライマックスはタシケントから東京、ソウルのあたりなんだが(東京のUAE戦もソウルの韓国戦も僕はスタンドにいました<いい経験したよなあ)、最初から読まないとあの苦しさが軽くなってしまうような気がして、とにかく最初から読むのだ(だから、今も僕のバッグの中には『アジア・サッカー戦記』の文庫版が入っている)。

後藤さんはその後も同じようなタッチの著作をいくつか出しているが、僕はこの『アジア・サッカー戦記』が、いちばん好きだ。無人島に一冊だけ本を持って行くとしたら、この本を選択するかもしれない。

ついでにいうと、僕は2002年から2003年にかけての、コンサドーレ史上最悪となるであろう(ことを祈っている)2年間に、仕事もせずに12年間のサラリーマン生活の貯蓄食いつぶし生活でコンサドーレのリーグ戦全74試合を見た(えのきどいちろう氏言うところの「バカマイル」を大量にゲット)。これを、後藤さんの『アジア・サッカー戦記』ふうにまとめられればいいなあと思っていたのだが、いつのまにかまっとうな人間になってしまって(笑)、いまこうしてこのブログのエントリーを書くまでそんなことはすっかり忘れていた(イメージとしては、後藤勝氏の『トーキョー・ワッショイ』の札幌版が読みたいんですけどね-で、誰も書かないならオレ書こうか、なんて思ったわけで)。

10周年記念企画の一環としてみんなでそんなのやるって、どうすか?

※なんか最初の話題と全然違うところに飛んでしまった(読まれるブログ的にはアウトな書き方)。



post by issey11

14:10

日々雑感 コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

のっち

はじめまして

2005-11-07 14:16

プロフィール面白いですね。遊びに来て下さいね。

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