すべてはここから始まった

2010年03月18日

小学3年生になった春休みのこと。

伯母といとこが静岡に遊びに来ていた。
せっかくだから外で食事を、ということになり徒歩で出発。
こっちのほうが近いという理由で小学校のグランドを横切ろうとしたら、
すでに暗くなっているのにも関わらずサッカー少年団が練習をしていた。

伯母が指導者らしき真っ黒に日焼けした男性に声をかけた。
男性も「おう!」とか言いながら伯母としゃべっていた。
どうやら知り合いらしい。

食事をしながら聞いた話によると、
先ほどの男性はサッカー少年団の団長を務めていて、
高校時代、天から頭脳と容姿の二物を与えられた伯母と仲良くなりたくて
足繁く母の実家に通っていたメンバーの1人だったのだそうだ。
ふーん、と思いながら私はどちらかというと目の前にあった
牛ロース焼肉定食に心を奪われていた。

数日後、家に電話がかかってきた。
例の団長からだった。
「サッカー、やってみないか。」

2年生のときからサッカーをやっている友達もいたし、
3年生からはじめる友達も多いことは知っていた。
伯母とサッカーをやっているいとこの薦めもあって、
あまり積極的ではなかったがサッカーを始めることにした。

もしあの春休み、伯母が静岡に来ていなかったら
もしあのとき小学校のグラウンドを横切らなかったら
もしあの日少年団の練習が休みだったら
もし伯母と団長が知り合いでなかったら

不思議な運命に導かれ、
サッカーという歯車が回り出した。

すべてはここから始まった。



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05:01

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