7月25日

2010年07月28日

レジェンドマッチはぎりぎり先行入場に間に合った。

南1ゲートから入ると、そこには優しい笑顔のソンファンが。
握手をしてもらい、「早く試合に出て!」と伝えた。

女の子らしく?キティちゃん好きな一面も持つ娘にストラップと缶バッジを買った。
家に帰ったらさっそく保育園のカバンにつけてやろう。

席を確保し、ドーレくんに会いに行く。
とてもかわいい女の子も一緒に階段を下りてきた。
あだっちぃーではないか!

しかも藤色のシャツを着ている。
これは、ゴン先輩を絶対に意識したに違いない!
そう思って必要以上に話しかけたあげくに、
ちゃっかり一緒の写真に収まることに成功した。

半額のビールを4杯も飲んでますます上機嫌に!

でも浮かれ気分だったのはここまでだった。



試合が始まると、いつも以上に叫んでいた。

開始1分のレッドカードに。
守護神高原に。
あいまいな基準の判定に。
ホームで得点をした征也に。
そして伝説のストライカー、ゴン中山に。



ビールのせいではないと思うが、
こんなに泣きたいと思った試合はいままでになかった。

「おとうさん、いまなにがあったの?」
こどもに聞かれたとき、言葉に詰まった。



去年の7月25日は
柏からコンサに移籍してきた直樹がはじめてホームで試合に出た日だった。

あの日はいろいろなことがたくさんあって、いまでもはっきりと覚えている。
私にとっても、小僧にとっても生涯絶対に忘れることのできない記念すべき日になった。

あの日からちょうど1年。
コンサのキャプテンになった直樹が
試合開始1分のプレーでいきなりPKをとられ、
しかも一発レッドで退場。

涙が出そうだった。



小僧の学習机のデスクマットに
宮の沢で一緒に撮ってもらった写真がはさんである。

小僧の背に合わせて腰をかがめ、
ピッチ上で見せる顔とはまったく違うおだやかな表情の直樹がそこにいる。

「直樹、次出られないよね…。」

力無くつぶやいた小僧に

「大丈夫、出られないのは1試合だけ。また次応援に行く?」と聞いてみた。

「うん!」

それはとても力強い返事だった。

小僧から元気をもらったような気がした。

7月25日は
私にとって、そして小僧にとってやはり大切な記念日。

今年も忘れられない日になった。


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