2017年01月15日
トンネルを抜けると、そこはきたえーるだった。
皆さまキックオフ2017、お疲れ様でございました。集いに集った4029人。開始時間も19時半と遅かったにも関わらず、この参加者数。相変わらずコンサドーレのサポーターは熱い方が多いなと思いを新たにした。
さて、笑いと歓声と生暖かいぬるっとした空気に包まれて大団円を迎えた今回のキックオフ。トークショーの部分が多数を占める異色のラインナップとなった。内容としてはメインMCを買って出た野々村社長の無茶ぶりに金山隼樹と荒野拓馬が必死になって付いていくも、マイペースな選手たちに振り回され結局グダグダという、いかにもキックオフらしい代物であった。
右往左往する彼らを見ながら、私は不思議な感覚に囚われていた。かつて2010年のベストアメニティースタジアムで感じたのと同じあの感覚。アウェイゴール裏に陣取る私の目の前に中山雅史が居て、絶妙な動き出しからヘディングシュートを狙ったあの瞬間。それと同じ感覚を背番号6が姿を現した時に感じたのだ。
兵藤慎剛。まだ彼が赤黒のユニフォームを着ていることが信じられない。中山の後も小野伸二、稲本潤一というビッグネームがコンサドーレのユニフォームに袖を通したが、その時には感じなかった「スゲー」というこの感じ。言い方は悪いが小野や稲本はビッグネーム過ぎて一周回ってしまっていたとでも言おうか、野々村社長のサプライズ報告もあったこともあり、妙にストンと受け入れられていたように思われる。今回の兵藤に関しては降って沸いた移籍話であり、新聞報道からあれよあれよという間に完全移籍となった。この変化のスピードに気持ちが付いて行っていないのだろう。
だが彼はここに居て、背番号紹介の時にはマリノス時代の大先輩である河合竜二の横に並んだ。馬場ちゃんの横にカッパが並んだのだ。より一層不思議な感じを覚える。Jリーグに興味を覚え、サッカー関連誌を読み漁っていた学生時代にマリノスを支えていた2人がコンサドーレに居る。…やっぱり夢じゃないだろうか。
つい先ほどのことだ。1日経ったにも関わらず狐につままれたようなフワフワした気持ちだった私は携帯電話を握っていた。通話口の男は何用であるか私に問うてくる。何者であるか答えた私は口が回るのに任せて用向きを伝えた。結果として、今季のユニフォームに入れるネームの変更依頼は成されてしまったようだった。…悩んじゃったなら仕方ないよね。濱ごめんよ。たぶん手元に届いても信じられないままだろう。選手たちにはこれから苛酷なキャンプが待っている。福森のBefore Afterを楽しみしつつ、2月25日の開幕を待つとしよう。
プロフィール
98年J1参入決定戦に敗れ涙に暮れる札幌サポを見たことで、コンサ愛に目覚めた非道民。 何の因果か札幌に居を構え、試合結果に1週間のテンションを左右される日々。 いい年こいてまだ中二病が完治していない。 思い出とコンサの試合と日常をミキサーに投げ入れて、味の素で整えた文章を提供していく。 ご笑覧いただければ幸いだ。
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