後半戦…スタート…済み、なのでここらへんで振り返り

2016年08月20日

 後半戦がスタートして早8試合が経過している。デスクトップPCを使っていることもあり、クーラーの利かない密室での記事作成に心が折れ涼しくなってからの活動再開となりました。前回の記事からひと月以上空いてしまい、心待ちに…してくれていた人が居たら嬉しいです。ということで、ここまでの後半戦で好調不調明暗分かれた各チームと、我らが北海道コンサドーレ札幌の現状を振り返ってみたいと思っております。それでは、お付き合いのほどよろしくお願いします。
 まずご覧になっていただきたいのが、以下の順位表です。後半戦の8試合のみ抜き出して順位付けをしたものになります。

01位 札幌 △△○○○○●○ 勝点17 +9 
02位 横縞 ●△○△○○○○ 勝点17 +4 
03位 長崎 ○○○●○○●△ 勝点16 +3 
04位 松本 ○○●○△△△○ 勝点15 +4 
05位 清水 ○△●○○●○△ 勝点14 +7 
06位 岡山 ●△●○○○△○ 勝点14 +4 
07位 京都 △●○△△○△○ 勝点13 +3 
08位 山口 ○○△△●○●△ 勝点12 +4 
09位 水戸 ○○●△○△△− 勝点12 +3 
09位 徳島 ○○●○△●△△ 勝点12 +3 
11位 東緑 ○●○●○●○● 勝点12 0 
12位 群馬 △●△○●○○− 勝点11 +2 
13位 愛媛 △△△●○△△△ 勝点09 -1 
14位 熊本 ●△○△●●△○ 勝点09 -2 
15位 金沢 ●○○△●△●△ 勝点09 -6 
16位 桜大 △○●●△●○● 勝点08 -1 
16位 町田 ○●○△●●△● 勝点08 -1 
18位 千葉 ●○△●●△○● 勝点08 -3 
19位 讃岐 △●●○○△●● 勝点08 -5 
20位 北九 ●●△△●△●△ 勝点04 -9 
21位 岐阜 ●●●●●△△△ 勝点03 -10 
22位 山形 ●●△●●●△● 勝点02 -8

 自作ではなく、2chの「●●2016J1へ昇格するチームは?part18●●」から拾ってきました。非常に見やすいので引用させていただきます。失速が目立つセレッソ大阪、FC町田ゼルビアに対し、コンサドーレは着実にどころか引き離す勢いで勝ち点を積み上げ、後半のみの順位でも首位に立っている。引き離されまいと勝ち点2差で松本山雅FC、同3点差でファジアーノ岡山、清水エスパルスが追う展開。とはいえ、折り返し地点の接戦を考えると思いのほか差が開いてしまったという印象だ。その印象を裏付けるのが次の表だ。同じく、2chの「●●2016J1へ昇格するチームは?part18●●」から転載させて頂く。

J2上位陣星取表 
 札幌松本桜大京都岡山町田清水山口 
札//○●○△○ー○△ー●○○○○26(残2) 
松○●//●○ー○ー●○ーー△▲ー14(残5) 
桜▲●●○//●△○ー●○ー○●○17(残2) 
麿ー●●ー▲○//ー△○△○ー○△16(残4) 
雉▲●○ーー●▲ー//▲ー▲ーー△08(残6) 
町○ーー●●○▲●ー△//●ー●○11(残4) 
清●●▲ー●ーー●ー△ー○//▲○08(残6) 
口●●ー△●○▲●▲ー●○●△//10(残2)

 上位8チームにおける直接対決の星取表だ。コンサドーレ同様1試合少ない勝ち点40の横浜FCと同37のV・ファーレン長崎が表には記載されていないが、後半戦から調子を上げプレーオフ圏内に殴り込みをかけに来ている両チームだけに、記載漏れも致し方ないだろう。残り2試合を残すだけのコンサドーレの上位陣との対戦成績は8勝2敗2分けで奪った勝ち点は26。同じく残り2試合を残すセレッソ大阪が5勝5敗1分けの勝ち点17に留まっていることから考えると、今季のコンサドーレの安定した強さが見て取れる。
 後半戦でも維持されているコンサドーレの好調の要因は「選手層の厚さ」に尽きるだろう。オフの補強で獲得してきた増川隆洋、マセード、ジュリーニョ、ヘイスそれぞれ戦力になっているだけでなく、シーズン途中から加入した菊地直哉が更なるアクセントを加えている。7月9日のセレッソ大阪戦から進藤亮佑に代わりスタメンに名を連ね、さすが世代別代表経験者と言うべき視野の広さと技術の高さでコンサドーレ守備陣に安定感を与えている。進藤が対応に拙さを見せ始めている時期だったこともあり、非常に大きな補強になっている。
 いつも参考にしている「football lab」のデータから引用し、進藤と菊地を比較したいと思う。「守備」の数値を比較しようと思ったのだが、どうやらこの数値は攻められば攻められるほど数値的に向上していくようなので単純比較が難しかった。ちなみに進藤は8.62、菊地は7.40となっている。そのため、視野の広さを比較する指標として「パス」の項目を参考にしたいと思う。進藤が平均0.88に対し、菊地は1.11だった。参考までに守備の要である増川の平均値は0.65、正確なロングフィードで攻撃を牽引する福森が1.62となっている。菊地に関して特筆すべきは、やはり視野の広さにあるだろう。「ここは相手を引き付けてパスを通す」であるとか、「ここはシンプルにフィードを入れる」だとかの判断が的確だ。この印象を客観的に裏付けたいという意味も込めての比較になったが、その印象通りの結果が出た。左の福森、右の菊地とパスを散らせる起点がDFラインに増えたことは、コンパクトな陣形を保ち相手を引き出して崩すコンサドーレにとって非常に大きな意味を持つ。
 もう一人の嬉しい誤算が上里一将の復活だ。肉離れで離脱した宮澤裕樹に代わり、7月9日のセレッソ大阪戦からスタメンに起用された。途中出場となったジェフ千葉戦とは打って変わり、持ち味である大きな展開と強烈なミドルシュートで相棒である深井一希にはないアクセントを加えている。一番の変化がワンタッチでボールを捌くことを意識している点だ。安易に相手選手を背負うことをせず、ワンタッチで相手を交わし前線に数的有利を作り出す。ただ、この意識が裏目に出て最近ボールロストが目立ってしまっている。事実、前節のモンテディオ山形戦でも彼のボールロストから失点が生まれている。とはいえ、彼の活躍は目覚ましいものがあり、先ほど比較として持ち出した「パス」であるが、上里の平均値は1.72。他方、宮澤は1.81と遜色のない数値を叩き出している。激戦区のボランチであるが、頼もしい男の復活によりスタメン争いは目が離せなくなりそうだ。
 他方不安な面もある。トップ下だ。今のコンサドーレのトップ下に求められているのは「キープ力」と「推進力」の2点だ。これを完璧にこなしていたヘイスが肉離れで離脱してしまったことが、コンサドーレの泣き所となりつつある。第28節の横浜FC戦。夏場の連戦ということもあり、ジュリーニョのベンチ入りも見送りジョーカーとして小野伸二、内村圭宏をベンチに入れて試合に臨んだ。トップ下に入った宮澤も奮闘したが、推進力を発揮するまでには至らない。その結果相手の苦しい時間帯に先制を許し、内村、小野とカードを切ったものの、「もうちょっと、良い距離とか、連動してやりたかった。(攻撃が)単発っぽい感じしかなかったので。」と内村が語ったようにスタメン出場選手だけでは打開することができなかった。ジュリーニョが疲労からか途中出場が続いている今、新星の登場が待たれるといったところだ。推進力なら荒野拓馬、キープ力なら宮澤裕樹。ブラジル人コンビ不在時にどのようにカバーしていくのか、四方田監督の悩みは尽きない。
 ここまでコンサドーレの後半戦を振り返ってきた。改めて思うことだが、いつの間にこんなに選手層が厚くなったんだと戸惑いを覚える。FWやCBに一抹の不安を覚えるものの、元気一杯走り回る背番号9を見ていると、それも杞憂のように感じてしまう。J1に昇格したらとかは昇格してから考えることだ。まずは目標を見据えて着実に勝ち点を積み重ねていくこと。これが肝心だ。いよいよ週末には鬼門が大口を開けて待っている。灼熱の京都、西京極。この鬼の腹を食い破り、最高の結果を勝ち取ることを願っている。


post by kitajin26

07:44

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