2015年07月10日
湿っぽい昨日のコンサドーレの試合とは裏腹に、快晴の札幌。
肌を撫ぜる風が心地よくなってくると思い出す光景がある。
09年に徳島に遠征した時のことだ。貧乏学生の深夜バスを足にしての一人旅。
東京からねっとりと肌に絡みつく熱気とともに箱詰めにされ辿り着いた徳島の地。
寝不足と二日酔いで濁り切った目を覚ましてくれたのが、
整然と緑に敷き詰められた田圃風景だった。
徳島駅から試合会場である鳴門大塚スポーツパークへは
JRと徒歩を合わせて約1時間。
単線の小さな列車に揺られているとその瞬間が訪れた。
雲ひとつない青空とのコントラストが印象的な青々と輝く田圃。
そのド真ん中を切り裂いて列車は疾走する。
車窓から入る心地よい風に吹かれながらヨダレを垂らして爆睡し、
額をしたたか打ちつけた覚えがある。
…それほど心地よい風だったということだ。
16時キックオフのため西日に焦がされ続け、
真っ赤に日焼けしたのも良い思い出となっている。
日焼けするためにあえてTシャツの袖をまくり、
不健康そうな色白肌から健康的な小麦肌へ。
プチイメチェンだと悦に入っていたところ、帰京してすぐのことだった。
近所のコンビ二までサイクリングだと洒落込んだところ、呼び止める者あり。
「お兄さん、お酒飲んでるよね?」とは泣く子も黙る桜田門さん。
それもそのはず、日焼けで真っ赤な顔で自転車に乗っていたため
飲酒運転を疑ったのだろう。
オタクからアル中へイメチェンした結果、
身分証を提示した上での街頭インタビューと相成ったのだった。
夏場は想像以上の汗をかく。皆様ゆめゆめ侮りなさるな。
プロフィール
98年J1参入決定戦に敗れ涙に暮れる札幌サポを見たことで、コンサ愛に目覚めた非道民。 何の因果か札幌に居を構え、試合結果に1週間のテンションを左右される日々。 いい年こいてまだ中二病が完治していない。 思い出とコンサの試合と日常をミキサーに投げ入れて、味の素で整えた文章を提供していく。 ご笑覧いただければ幸いだ。
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