「愛のために戦う」前に・・・・宇宙戦艦ヤマト

2009年12月12日

 今日公開の「 宇宙戦艦ヤマト 復活編 」を早速観てきました。

 10代の多感な時期をヤマトに始まる松本零士アニメとファーストガンダム、数々のロボットアニメとともに過ごしてきた、私にとって「宇宙戦艦ヤマト」という作品には特別な思い入れがあり、冒頭の「ア~アァ~~ア~アァアァア~♪」と聞いただけで、胸に熱いものがこみ上げてきます。
 ですが・・・・・

【この後ネタバレ注意】


 宇宙戦艦ヤマトのアニメはこれまで
 (1)「宇宙戦艦ヤマト」(TV、映画)
 (2)「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(映画)
 (3)「宇宙戦艦ヤマト2」(TV)
 (4)「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」(TVスペシャル)
 (5)「ヤマトよ永遠に」(映画)
 (6)「宇宙戦艦ヤマトⅢ」(TV)
 (7)「宇宙戦艦ヤマト 完結編」(映画)

 とあった(OVAの2520は無視)わけですが、ヤマトに「愛」をたたきこまれた35年前の少年たちの中で、『宇宙戦艦ヤマト』とは、(2)の『さらば・・・』までで、それ以降は『ヤマト』ではないとする私を含めるヤマト教の信者のようなファンは少なくありません。
 
 私としては、
(1)&(2)が本当の『ヤマト』
 (3)(4)(5)別世界の「ヤマト」良く言って「オマケ」のようなもの。
 (6)&(7)は、「ヤマト」栄光を汚したもの、良く言って「パロディ」。
と割り切っております。

 ではなぜわざわざ公開初日の1回目を見に行ったかというと、昔複雑なデザインと多くの線で数々のアニメーターに地獄を見せたあのヤマトが、現在のCG技術で艦橋の窓の数を間違えることなく、大スクリーンでバリバリ動くところが観たかったというのが理由です。
 開演時間の1時間前に札幌駅につくと、ステラ○レイスの劇場に続くエレベーターの行列がとぐろを巻いていました。
 昔ヤマトの映画上映といえば、「1週間前から並んで観た」強者がいるるなどとにかく初日は満員でした。
 今回あの行列を観て「まさかこれは!」と思いましたが、ほとんど「ワンピース」目当ての親子ばかり。チケットを買うまで45分もかかってしまいましたが、ヤマトはとても空いており予想通り見てるのはほとんど私の同年代おじさんばかりでした。
 
 さて、復活編を観た感想ですが、思ったよりひどくはなかったかなぁ。ヤマトの戦闘シーンを楽しむという点においてはメカデザインもよく面白かったです。

 逆に言うと、それ以外は最初から最後までツッコミ所満載!

 相変わらず地球は滅亡の危機になるし、敵の提督と古代との間に「熱い男の友情」ができたり、ヤマトだけが直撃を受けてもかすり傷だし、わざわざ氷塊のなかから復活させたヤマトにあぶない第三艦橋をつけて結局壊れるし、古代は自分の娘だけを助けて他の生存者の確認すらしないし、「こんなこともあろうかと」までは言わなかったものの、真田さんがやってくれるし・・・・・・・(結構笑いを押さえるのに苦労しました。)
 
 きわめつけは「愛のために戦え!」というキャッチコピー。そのとおり古代は最初から敵と戦いますが、その前に十分話し合えば避けられた闘いもありました。(後で敵の戦艦と通信できたし)、
 「必要なのは戦うことではなく愛し合うこと」じゃなかったのか古代!

 ちなみに噂の6連発の波動砲ですが、ヤマトの他にたくさんいる護衛の主力戦艦がすべてが波動砲を装備しているのに必要なのかと疑問でしたが、他の味方戦艦はその前に全滅してしまいました。まあきりがないのでツッコミはここまで。

 とりあえず今回は「復活編 第一部」ということです。もしかして噂のキムタク主演の実写版が続編なのでしょうか?
 
 まあ、はっきりいってもうどうでもいいです。

 最後にアクエリアスの氷塊のなかからヤマトの部品を集められた皆様、(多分最初から作った方が早いと思われたでしょう)大変お疲れ様でした。


この記事に対するコメント一覧

すがり

Re:「愛のために戦う」前に・・・・宇宙戦艦ヤマト

2009-12-13 19:40

とっぱじめの 原案「石原慎太郎」 ってなんですか?

まじっく

Re:「愛のために戦う」前に・・・・宇宙戦艦ヤマト

2009-12-13 20:57

【すがりさんへ】コメレス  移動するブラックホールの設定が石原慎太郎さんの案だそうです。  白色彗星や水の星が地球をめがけて飛んできましたから、この後何が飛んできても驚かないと思っていましたから、「ブラックホール」というベタな設定は逆に驚きました。

宇宙戦艦ヤマト

Re:「愛のために戦う」前に・・・・宇宙戦艦ヤマト

2012-07-10 14:50

昔ヤマトの映画上映といえば、「1週間前から並んで観た」強者がいるるなどとにかく初日は満員でした。

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