2014年11月24日
コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ(以下:HFC)
道内の他の中小企業と同じく、毎年厳しい経営状態です。
昨年は財前新監督の下、若手をしっかり育てながらプレーオフ(以下:PO)進出をあと一歩で逃してしまいました。ただ成績的には想定内であり、野々村新社長の「北海道から世界へ」のスローガンのもと、まずはアジアとばかりにベトナムの英雄レ・コンビン選手の獲得が絶大の宣伝効果をもたらしてくれました。当然それだけではなく、血のにじむような努力でJ1ライセンスを獲得できています。
今年は効果的な補強により開幕当初のチーム戦力をアップ。PO進出は最低限のノルマであり、可能であれば自動昇格の2位以内を狙う状態にあったと思います。
そしてJリーグからの圧力指導かどうか解りませんが、コストが安いながらJ1ライセンス※を満たしていない厚別陸上競技場での試合を減らし、1試合800万円以上と言われる札幌ドームでの試合を大幅に増やすという強気と本気を見せました。
極めつけは小野伸二選手という「まさかあんなスゴイ選手がこんな寒い所に?」というインパクトのある補強でノルマ達成は出来るものと私も伸二ていました。(誤記じゃないです。)
しかし、例年通り「惜しい」シーンは作るも得点できず、メモリアルなゴールをプレゼントする下位に優しいチームカラーを払拭できませんでした。
そして例年以上にけが人が多く、キャプテン河合選手、ベテラン(俺たちの)砂川選手、高さとスピードのあるSBとして覚醒した上原慎也選手などの主力選手達に加え、救世主の小野選手までが離脱してしまい、経験を積ませるため若手をレンタルに出した事が裏目に出て、選手層がスカスカになってしまいました。
バルバリッチ監督体制になり、完全覚醒した都倉選手、出場しては休んでいた身体能力は高もののセンターバックとしては安定感に欠けるパウロン選手がサイドバックとして覚醒という明るい材料も出てきました。宮澤&上里両選手のダブルボランチがチームを支え、「勝ち続けなければならない」というプレッシャーの中、選手は毎試合後足がつるほど頑張ってくれました。そして第38節、ダントツでJ2優勝果たした湘南を札幌ドーム下し、いよいよPO進出の奇跡が見えてきた後、4バックのチーム相手に勝ち点をのばせず、最終節を前にPO進出どころか8位以下が確定し、最終節を引き分けた事で2014シーズンは10位に終わってしまいました。
2015シーズン、バルバリッチ監督の続投が発表されました。
選手の能力を見極める能力が高く、試合後のコメントでは選手を責める事なく、熱心な指導と噂より遙かに冷静。現段階ではベストな選択だと思います。
あとは早く名塚コーチにS級ライセンスを取得していただければよりベストです。
※ そもそも2002ワールドカップ会場であったスタジアムでも厳しい経営の所があります。水戸なら同じ茨城県に「鹿島スタジアム」、北九州ならお隣の福岡県に「レベルファイブ スタジアム」、大分県には「大分銀行ドーム」がある中、立派でも赤字経営のスタジアムを増やしてはいけないという経済観念をJリーグが持っていないのは残念です。
真栄パパ
Re:2014シーズンを簡単に振り返ってみました
2014-11-24 22:30
来季、バルバリッチ監督というのは現実的な選択だと思います。ベストとまで言えるかかどうか分かりませんが、交代のリスクの方が大きいと思われます。 名塚コーチのS級取得もいいですね。 W杯会場では、ほとんど使われることのない宮城スタジアムというのもありますね。
プロフィール
2001年からコンササポで親ばか 札幌市出身。
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