2013年04月23日
『Jリーグスタジアム観戦者調査2012』によるとコンサドーレのサポーターは40クラブ中一番年齢が高くて平均年齢は45.2歳。年齢構成でみると40歳以上が69.7%に達しております。 この歳になると血気盛んな若者たちを遠くからニコニコ眺めながら試合を見るということができるかなと思いましたが、まだまだ修行が足りないようで、いつも希望的観測に心は支配され、終いになると心が萎えてしまったのは去年のこと。あんな姿を見るくらいならJ1になんか上がらなきゃいいのにと、思っていても言ってはいけないことが頭の中を渦巻いて、クラクラする一年でした。 身の丈にあった位置というものがあって、その身の丈をどうやって伸ばしていくのかなんですが、夾雑物というか相反する思考が入り混じり、時に背伸びをして、自らコケてしまうのが世の常ですから、なかなか難しいものです。 さて、4月7日、同点に追いつかれ、おまけにPKを献上した美作サッカーラグビー場は異様な静けさに包まれておりました。隣のおっちゃんはボソッと「ああ、これで負けだ」と言っていましたし(とは言え、そんなに悲壮感は漂っていませんでしたが)。このPKを福元が見事に止めた瞬間、静けさが歓声にかわり、そして迎えた横山の決勝ゴールに地元の人たちは多くは立ち上がって歓声を上げていました。 コンサドーレのサポーターより平均年齢で10歳は上ではないかというスタジアムの雰囲気は地元の子供たちが頑張る姿を暖かく応援しているような。そして、試合後の横山のインタビュー。地元での初めての得点について素直な気持ちを聞かれて「天気の悪い中、大勢の方に応援に来ていただいて」云々と応え始めると、スタジアムが暖かな笑いに包まれました。「もっと喜んでいいんだよ」という思いと、「大人になったね」という思いが入り混じった感じでしょうか。 湯郷を例にクラブのあり方を考えようと前項を書いた時点では思っていましたが、試合を思い出すにつれ、何か違うなと思うようになってきました。湯郷という小さな地域、美作という小さな街に愛されているクラブがあるという、それ以上でも以下でもないような想いが今はしています。 湯郷というクラブが存在することの意味はこちらに譲ります。 「頑張れ!湯郷ベル!大日化成は、湯郷ベルを応援します!!」 「岡山 湯郷温泉 季譜の里 ブログ」 岡山湯郷Belle GM黒田和則 「地域と共に歩む」、その地域で生活していくとが地域密着の原点
2013年04月10日
4月7日、岡山県は美作市湯郷。 裏切り者のそしりを免れないなと思いつつ、そこは軟弱サポの軟弱さの所以と割り切って、美作サッカーラグビー場にて正午からのキックオフの試合、湯郷ベル-浦和レッズを見ておりました。 6日に岡山に入り、7日、岡山駅8時過ぎの津山線で津山、津山から姫新線に乗り継ぎ、最寄の林野駅着が10半頃。 モータリゼーションから取り残された寂しい無人駅に降り立ったのは10人ほど。駅前のタクシーは2台。 岡山駅で赤黒のタオルマフラーを首に巻いた方を見かけたような気がしましたが、気のせいと思いつつ、林野駅に着くとその方もいらっしゃいました。 はい、レッズサポの方々です。 別にレッズを応援しなければいけない謂れはないので湯郷に肩入れしつつ、今季初勝利、対レッズ初勝利に沸く湯郷ベルを応援する地元の人たちと喜びを味わってきました。 アディショナルタイム、宮間からのパスを受けた横山がドリブルでディフェンダーを交わして決めたゴールは見事でした。 お祭りのような湯郷の応援団。北寄りの強風が吹き荒れ、体が震えるような寒さもなんのそのという感じの一体感の溢れるスタジアムでした。 さて、何故こんなことを話題にするのかということですが。。。 何故かすごく素朴な手作りの雰囲気がスタジアムに溢れていました。 ”応援団”と書きましたが、サポーターというより応援団という方が似合っている。チャントもコールもする少数のサポーターもいます。いますが、応援の中心は楽しそうに野次を飛ばし、ひとつのプレイごとに一喜一憂する、まるでETUの町内会の応援団のごとき地元のおっちゃん、おばちゃんたち。かわいい孫を応援しているような雰囲気です。 ホームタウンは小さければ小さいほど地元から愛されるとでもいうような気にさえなってしまいます。 街の誇りなんだろうな、きっと。 ワールドカップの優勝メンバーがいて、AFC最優秀選手がいて、FIFA年間最優秀ゴールにノミネートされた選手がこんな小さな街にいるなんて、考えてみれば不思議です。 (この項、続く)。
プロフィール
札幌育ちの川崎在住。とても軟弱なサポーター。実は碧色と黒のクラブも応援したりもしております(念のためですが、ブログIDの”reds”は浦和とは無関係です)。
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